参院選と赤松先生とオタクの組織化
約2年ぶりの投稿になります。
前回も(というかノートを始めたこと自体が)選挙ネタでしたね。
ということで前回は山田議員を応援しているということでちらっとふれた赤松先生が今回ご自身で出馬されて、見事に比例トップ当選となりました。
ほぼ53万票ということで凄いのですが……、という記事になります。
当選はおめでたいけれど
まず、避けては通れない「赤松先生に票が集まり過ぎて他の表現の自由系候補が落ちとるやんけ問題」ですね。
確かに、困ったものです。問題です。
藤末さんとかくりしたさんとかにも当選して欲しかったです。
しかし、仕方のないことでもあったと考えています。
今回、自分は結構早いうちから活動しました。たまむすに登録したときは3・4人しか孵化していなかったし、ラインの赤松先生応援トークのメンバーにもなりましたし。
それで思ったのは、「あんまり手応えないかも……」というわりと寂しい感じでした。ラインのメンバーも最終で160人くらいでしたし。
分かってはいるんですよ。
政治系の話題は避けられるので、応援ツイートや拡散にリアクションが少ないというのは。
当初100万票プロジェクトを打ち出し、途中で撤回に至ったのは記憶に鮮明なのですが、当初はマジで100万いけると思ったはずなんですよ。
状況として、
①当初からのガチの漫画アニメオタクというわけではない山田議員が前回の29万票から53万票に票を伸ばして当選した。
②赤松先生はガチの大人気漫画家である。
③オタクの為に活動している山田議員に全面協力してすでに政治にも関わっている実績がある。
このことを踏まえると、29万→53万の更に倍で100万いくやろ!となるのは自然な思考かと思います。山田議員を基準にした場合、知名度が段違いですし。
しかし、実際はそこまでの盛り上がりが感じられなかった。
そこにきて中間(だったかな?)の調査で当落線上の一報があったら焦りますって。
しかも赤松先生は全国を行脚しており(故郷弘前にもお越しいただき感謝です)リアルで来てくれる人数を目の当たりにもしています。
これで、「とはいえ最終的には余裕だろ」と思えるはずがない。
選挙結果を見て
「赤松先生の票を10万票ずつ藤末さんとくりしたさんに分けられたら」
というのは誰しも思いますが、それはあくまで結果として53万票取れたのを見たからの感想であって、まさに蓋を開けてみるまではわからなかったでしょう。
組織票って強い(強かった?)
さて、ということで表現の自由系候補を複数応援している人は思ったはずです。
「赤松先生の票を10万ずつ藤末さんくりしたさんに分ければ3人当選したのに」と。
これは結局結果論なのですが、これを実際にできるのが特定規模の支援団体なんですね。
自分たちの持つ票数を把握し、複数の候補に分配する。
これがきちんとできたらそれは強いわ、と。
とはいえ、その辺りの統制も団体によっては大分形骸化しつつあるみたいですけども、できる組織はやっている。そしてだから強い。
では、オタクによる表現の自由票の分配は可能か?
これは結構難しいと思います。
そもそも、オタクは政治にできれば触りたくないし、行動を統制する組織が苦手な場合が多いです。自分の趣味嗜好を大事にするので、
「あなたはこの候補に投票してね」と組織から言われると反発する可能性もあります。
更に、特定の政党への支援に限定してしまうと、途端に拒否反応が出て母数が減る危険性があります。
とは言え、超党派でとにかく表現の自由候補を支援しようとすると、中立的な団体を組織しなければならず、難易度は跳ね上がります。(誰に何票入るようにするかの調整で絶対にモメる)
しかし、コミケでのオタクの行動を見るに、我々は基本的にスタッフの指示には従うし、長蛇の列形成と集団行動が自分の主たる目的の為ならば20万人規模でも可能です。
なので、信頼のおける人が中心になって
「今回はこの3人に投票しましょう。1・4・7・10月生まれの人はA候補、2・5・8・11月生まれの人はB候補、3・6・9・12月生まれの人はC候補に、できるだけ分かれてお願いします」
とかやれば案外綺麗に分かれるかもしれない。
しかし、そんなひたすら面倒な立場の旗振り役に、どなたかオタクの信頼がある人がなってくださるかというと、厳しいだろうなぁ。
あとは意外と、数字で根拠をはっきり示して
「前回の結果と予想から、Aさんは〇万票、Bさんは□万票、Cさんは△万票あれば余裕をもって当選しそうなので~×××のように分散して投票すれば行ける」
的なツイートが思いっきり拡散されればなんとかならないかなぁ。
まずは、隙を生じぬ2段構えに祝福を
ということで、理想的とは言えませんでしたが、赤松先生が最多得票で当選し、山田議員と共に与党で活動できるというのは喜ばしいことです。
選挙のプロの人たちも「2回連続で表現の自由候補に50万超えを出された」という事実を認識したでしょうから、それを追い風にお二人には表現の自由を守って頂きたいですね。
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