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絵に描いた未来、諦めない夢、絵筆の旅
夢を叶えることも、夢を諦めることも容易なことです。
大変なのは夢を追い続けることです。
たが、その過程は喜びに満ちています。
6年前からの手紙
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「もし日本に留学していたら、もう卒業しているはずですよね? 絵の勉強はどうでしたか? 仕事を探していますか?
難しいと思いますが、日本留学を果たしたのですから、がんばりましょう!最後の一歩で負けるなよ!
1番苦しい受験勉強も、1番辛い片思いの時期も乗り越えてきたように、何も怖いことはありません。
大手企業ばかりを探さず、目標は出世することではなく、アニメーターになってクレジットに名前を載せることだけで十分ですよ。…
…日本に留学できなかった場合でも、一度は日本旅行に行ってね!」
僕、君の夢叶えたよ…就職したよ!
底辺アニメーターだけど、働いて3年目だよ!
クレジットに名前を載せていただいてますよ!
夢を持ってくれてありがとう!(´▽`)
4年ぶりの帰国
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中学、高校、日本語学校の先生と会って、
いろいろ昔話をしてたら、
本当に自分の夢を叶えたんだな…と初めて実感した。
ただ自分のペースで、夢に向かって、
ゆっくり進んだり、止まったり、戻ったりもした。
めちゃくちゃ頑張ったり、落ち込んだり、
茨の道を切り開いて、歩んできた訳でもない。
それでも、結果的に応援してくれた人に恵まれ、
僕…本当に幸せだったんだなぁ……
夢の軌跡
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中学時代から、『家庭教師ヒットマンREBORN!』というアニメに出逢い
「日本でアニメーターになる!」という夢が芽生えた。
親や親戚に反対されたわけではないけど、賛成されているわけでもなく、
只々この幻想に過ぎない夢を抱いた。
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「自分の絵が1番上手い!」と思い込んた時期があった。
ネット世界に触れてから、「上には上がある」と思い知らされた。
その事実と向き合いたくないのか、絵を描く頻度が少なくなり、
学業に逃げました。
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成績も良くて、勉強もそれほど嫌いではなかった。
もっといい進路があるじゃないかな?と周りに期待を感じてくる。
それを応えたい、裏切りたくない、
無意識に他人の為に、勉強に励んでました。
自分の夢を、自分自身で消しかけるほどに…
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高校の授業で、自分の夢を見直す機会があった。
「上には上がある」というのは事実だが、
「自分が1番上手い」というのも間違ってはいない。
今の自分が過去1番上手いって意識して行動するようになった。
「カッコ悪くても、生きろ」
ちょうどこの時期『東京喰種』に出逢って、
自分の人生を物語に重ねて、考えることが多かった。
おかげで、自分の夢を取り戻す勇気ができた。
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ただ、今更自分から逃げ出した夢を
もう一度追いかけていいのか、間に合うのか悩んでた。
もちろん、自分の画力を上げて、大人に反発しても良かったが、
「成績が全て」と考える大人たちには通じないだろう。
どうせなら、彼らの判断基準で決着したい!
君らより、自分の方ができるだって証明したい!
そこで、自分の夢を認めさせ、反対されない為に
奨学金などの為にも、画力の問題よりも、成績を優先し、
一生懸命勉強することを覚悟した。
今回は逃げるために勉強に走ったのじゃなくなった。
ちゃんと自分自身のために行動してた。
僕なりの「諦めない」
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5年前の年末、日本語学校に通ってて、実家にいなかった。
ある朝起きたら、家族からの不在着信が溜まってた。
「姉ちゃんが亡くなった」という連絡だった
人生初めて涙が止まらないほど泣いてました。
ちょうどその時期、日本留学が決まって、準備中だった…
何をすべきか、この選択が正しいのか、
悩んだまま家族と別れ、日本へ旅立ちました。
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翌年、日本で過ごす最初の夏休みに帰国しました。
母が重病で入院してたので、夏休みはほぼ母の看病で終わった。
母の顔色が少しずつ良くなっていくのを見ると、少し安心したが、
それでも母が弱っていく姿を見ると、不安な予感しかなかった。
日本に戻ってから、初めてホームシックになった。
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翌月のある朝、再び家族から未読のメッセージが届いた…
開くのが怖かった…中身を知ってるからだ
1週間の忌引きをとって、再び帰国しました。
泣くことを我慢しようとするか、泣けなくて、
母はただ入院中でまだ帰ってこないだけ、
姉もまだ仕事中でまだ帰ってこないだけなんだと
自分に言い聞かせました。
でも、もういないんだ。
この1週間、親戚や大人たちからさまざまな話を聞かされました。
将来について、親孝行について、人生について…。
何をすべきか分からないけれど、
何をしたいのか、自分は1番分かってた。
だからこそ、それに伴う犠牲が怖い。今でも。
しかし、僕は選んだ、諦めずに進むことを。
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「外国人が日本でアニメーターとして働くのは本当にそんなに無理ですか?
某専門学校の説明会聞いた時にも言われたし、就労ビザ取るのは結構大変だって
成功の鍵はあきらめないってずっと思ったけど、本当にそれでいいのか、心が揺らぎ始める」
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夢の最後の一歩、就職活動がうまくいかず、
書類選考の段階で落ちまくって、面接までいけなかった。
「とりあえず諦める前提で頑張ってみる」という
「諦めない」気持ちでいこうと…
たまたま全てがうまくいって、夢を諦めずに済んだ。
良く言えば、常に覚悟してたが、
悪く言えば、常に諦めていたのかもしれない。
だから、私がアニメーターになれたのは、実力や努力ではなく、
ただ運が良かっただけだ。
少なくとも、その運に繋げる為の努力はしたかもしれない。
今は思えます。
趣味と仕事
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「普通は趣味を仕事にしない」とよく言われるが、
しかもこんな大変で大して稼げない職業ですし、
もう普通じゃない僕が、今更普通の道に進めのも大変だろう。
なら、一層「普通」に逆らって、証明してやるじゃないか!
自分にできるということを!
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一般人は趣味、家、車などに使うお金を稼ぐために仕事をしてるけど
僕は自分磨き、やりがいを追求するために仕事してる。
生活に必要な稼ぎがあれば十分
だって僕が追い求めるものはお金じゃ買えないのがほとんどだ。
一般的な考え方を否定してるんじゃない。
人それそれ異なる価値観や目標を持ってる。
多くのお金を稼いだけど、満足感得られないと意味はない。
お金は生活の安定や選択肢の幅を広げる手段だけだ。
大切なのは、自分が本当に何を求めているのかを知り、
それに向かって進むことです。
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「嫌いになる瞬間」もちろんいっぱいあるよ!
「なんでこんな無責任な原画あるの⁈ ラフ原過ぎるだろ⁈ 」
「シートとの指示がぐちゃぐちゃだし!」
「見えないところ参考くらい入れとけよ!…」
「あ…今月も目標枚数達成できなかったな…」
「先月は軽いカットやったからうまく達成しだけで、本当は…」
「この向きなかなかうまく描けない…時間かかりすぎてだ…」
「なんだこの演出指示?ちゃんと考えられてる?セルバレだぞ⁈」
「これ本当に動画に渡していい原画?ラフ修正じゃなくて?」
「修正の依頼?僕動画検査だぞ!作監じゃないぞ?」
「何、動画の上がり、どこをスルーすれば放送できるのかな…」
「ちゃんと注意事項守って!あ…もう無理…崩壊せよ」
「いや、僕がちゃんと動検の責務を全うしてないからこうなるだよね?」
「もっと早くチェックできれば、もっと早く修正指示出せれば…」
こんな感じに、いっぱいストレスを抱えながら、夢の仕事するの!
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頭がおかしいかった時描いた絵
しかし、一時の挫折や怒りだけで、子供の頃から育んできた夢は
そんなに簡単に崩れるほど脆弱なものでしょうか?
夢を追い続ける人たちはにとっては
夢が好きで大切なものだからこそ、その感情を抱くだと思う。
逆に言えば、その気持ちが感じられないと、
夢は単なる幻想に過ぎなくなってしまう。
この仕事に限らず、クリエイティブな分野の仕事においても、
常に自分を磨き、上に目指す心を持ち続けるためには、
楽しいな気持ちだけでなく、負の感情も必要不可欠なんだ。
普通の仕事をしているときは疲れるけれど、
一時的な幸せを感じることがあります。
夢の仕事をしているときはやりがいを感じますが、
一時的に夢への苦悩も訪れることがあります。
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言葉で表現しきれないほど、仕事と趣味の境界線が
曖昧になったのも確かだ。
「仕事と趣味をしっかり分ける必要がある」
と誰かに言われた訳でもない。思い込んでいるだけだ。
だから、特に気にしたことはない。
それどころか、逆に一緒がいいと今は思ってる。
仕事と趣味がお互いを支え合っている、まさに相乗効果を感じてる。
夢を叶えた先
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アニメーターとして3年目を迎え、有り難いことに、
動画や動検、二原といった貴重な経験を積むことができました。
「日本でアニメーターになる」という夢を実現できた。
この夢は果てしなく広がる世界であり、LO原画や作監、キャラデザなど、
まだまだ追い求めるべき目標がたくさんある。
最後に
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ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
未熟な私の自慢話や哲学っぽい話とかが多くて申し訳ないw
ただ伝えたい言葉は本気です。
今やりたいことを諦めずに頑張りたいあなたへ、
そして、未来で落ち込んでいる私へ
「こんな僕でもできたのだから!あなたも決して諦めることなく進め!」
未来の僕は同じこと思ってるか分からないが、
少なくとも現時点はそう思ってる。
どんな困難や試練が待ち受けていようとも、君にはそれを乗り越える力が備わっています。信じて、一歩踏み出してみてください!
2023年6月1日 スミロー
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