発達障害児の感覚過敏への対応
感覚過敏とは特定の感覚が一般の人よりも敏感な状態を指しています。文字通り、過敏なんですね。
代表的な感覚の例は、以下を参考にしてください。
触覚過敏
聴覚過敏
視覚過敏
味覚過敏
嗅覚過敏
これがまた、感覚過敏がない方には理解されず、「ワガママ」「意味不明」で片付けられやすい特性です。
だから子供は、学校などの外の世界で我慢をします。そして常に我慢を強いられてストレスが溜まります。
結果的に、さらに症状が悪化したり不登校や鬱などの二次障害に発展したりするのです。
例えば、聴覚過敏がある子供にとって教室の雑音は恐ろしくうるさく感じるかもしれません。触覚過敏のある子供からしたら、制服の素材のせいで心が落ち着かない可能性があります。
発達障害の子供に特定の服のみを着たがる子供が多いのは、この特性とこだわりのダブルパンチみたいなものです。
息子の場合の感覚過敏
息子の場合の感覚過敏は嗅覚過敏かな・・
病的なものではないし、年々緩和されているので今では過敏と言うほどでもありません。
ただ、息子の食わず嫌いは特定の臭いからきているようです。
特に、デミグラスソース・マヨネーズ・ヨーグルト・豆腐の匂いが嫌いらしいです。
目の前で食べられるのも嫌がる時があります。
感覚過敏がある子供への適切な対応
ここからは、感覚過敏がある子供に適した対応について説明します。
1.不愉快な要素を取り除いてあげる
感覚過敏がある子供は、まず本人が抱えているストレスを取り除いてあげることが大切です。
人より敏感に刺激を感じ取ってストレスを感じているのに、「我慢しろ」は良くありませんよね。
学校の先生と協力して、苦手な要素を取り除いてあげましょう。「わがままじゃないか?」と思う必要はありません。
2.見通しを立ててあげる
苦手な要素を取り除くまでではなくても、苦手要素と出会う可能性や確率を事前に説明しておくと、子供が感じる「いつ苦手なものが現れるか分からない」ストレスを軽減できます。
例えば「休み時間は少し教室がうるさくなるから、苦手なら保健室に行こうか」とか「苦手な匂いを感じた時は、先生に言ってね」など・・・
苦手に耐えなければいけない・苦手はいつ現れるか分からないではなく、親や先生が味方であることをしっかり伝えてあげましょう。
3.感覚過敏は時間の経過とともに緩和することが多い
発達障害児育児の一番辛いところ。時間の経過でしか解決できない問題がある・・。
感覚過敏に関してもその他の特性と同じように、子供が育つことで症状が緩和することが多いのです。
息子の場合も困りごとは年々少なくなりました。
辛いですが、学校と協力して対処策で乗り越え、子供の成長を待ちましょう。
まとめ:感覚過敏はワガママではない!
感覚過敏はワガママじゃない!!常に自分に言い聞かせてください。
「音がうるさい」とか「なんか臭い」とか・・「どこが?」と思うような意味不明な意見にも寄り添って、適切な対処法を考えてあげましょう。
「何もうるさくないよ」「何も臭くないよ」のような返答をしないように・・・とはいえ、毎日何回も何回も困り事があると、心が折れそうになるのも分かります!
親も適度にストレス発散をしながら、頑張りましょう!!