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発達障害児の忘れ物を減らすコツ

発達障害児の中でも特に不注意の特性を持っている子どもは、とにかく忘れ物が多いです。
一つのことで頭がいっぱいになっちゃうからね・・

うちの息子もガッツリ不注意の特性持ちです。
今までで一番大きな忘れ物は、ランドセルですね。
「行ってきまーす!」と元気良く出かけて、玄関にランドセルがあった時の絶望感は忘れられません。
あと、サンダル履いて学校に着いちゃったりね・・サザエさんかと思った。

細々とした忘れ物は日常茶飯事でございます。

今は学校まで車で5分かつ私も時間が自由なので、そんなにアワアワしないけれど、日本では共働きかつ学校は車で30分の距離だったので・・
忘れ物の大半は諦めてもらっていました。

今回は、発達障害児に限らず忘れ物が多い子どもに適した対応のヒントを紹介します。

忘れ物を予防するためにできること

低学年くらいまでは、毎回確認する・実際に私もチェックするなどの方法で忘れ物を予防していました。(それでも100%は無理でしたね)
しかし、高学年になってくると持ち物を親が管理しきれませんし、本人も嫌がります。
忘れ物を減らすためには、本人の自己管理能力を上げなくちゃいけないんです。

それでも、発達障害児・・気を付ける・慎重になるなんて気持ちの問題で困りごとが治るはずがありません。
不注意の特性に対しての忘れ物防止には、コツが必要です。

持ち物を視覚化する

まずこれ。
不注意の特性がある子どもが、必要なものを引き出しからだして学校に持って行くことは難しいと考えてください。

持ち物を目に入る位置に視覚化するべきです。
視覚化、つまり・・目で確認できる状態を用意します。

自分で持ち物の準備をする年齢の子どもなら、持ち物ボックスを作って明日持って行くべき持ち物は前日のうちにボックスに入れるようにさせます。
こうすることで「用意しておいたのに机の上や玄関に置き忘れる」問題を防げます。

また、「ボックスが空になっていない=持ち物が完璧に揃っていない」確認にもなりますね。

我が家はバッグがそのまま置けて、細々とした物も一緒に入る大きめのボックスを活用しています。

持ち物の定位置を決める

あるべきものが決められた場所に戻る状態を作ると、忘れ物を減らせます。
持ち物の視覚化と位置決めは同時に進めると良いです。

例えば、うちの学校ではIDカードを必ず毎日持っていかなければいけません。
IDカードかけは、ドアの真横。部屋を出る時に嫌でも目につく位置に設置します。
これで、視覚化と定位置化が同時に実行できるわけです。

子どもの部屋の中の話だけではなく、普段から「爪切りはここ」「鉛筆削りはここ」など物の居場所が明確化していると、子どもも親の真似をして持ち物の定位置を自ら決めるようになります。

忘れ物しにくい取り組みをルーティーン化する

発達障害児の特性への対策として、ルーティーン化は非常に有効です。
発達障害児には「変化を好まない」こだわりを持つ子が多いため、ルーティーン化させてしまえば特性を活かして他の特性をカバーできると言えるでしょう。

例えば「持ち物ボックスが空か確認する」「持ち物を定位置に戻す」ことが習慣になると、そうしないことが気持ち悪くて落ち着かないわけです。
完璧に習慣にさせるまでは声がけが必要ですが、ルーティーンまで持って来れれば忘れ物を大幅に減らせるようになると考えてください。

まとめ:不注意の忘れ物を減らすコツは視覚化・位置決定・ルーティーン化

発達障害児の不注意による忘れ物を減らすコツは、視覚化・持ち物の位置決定・ルーティーン化。
これができるようになると、劇的に忘れ物を減らせます。

むしろ、このような取り組みのお陰で娘より息子の方が忘れ物が減ったかも・・
娘にも同じようなアプローチをしているのですが、何事にもこだわりがない娘は気分で動くので、習慣化が難しいんですよね。

発達障害児の忘れ物の多さに悩んでいるという保護者様は、ぜひこの方法を試してみてください。

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スミレ🇲🇾発達障害児支援士
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