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乾燥とストレスホルモン

前回のアトピーと仕事の中で「鬱」について少しだけ触れましたが、今回は傳田光洋氏の記事に「ストレスホルモンと鬱」についての記載がありましたので、抜粋いたします。

「ストレスを感じると脳から副腎皮質刺激ホルモンが出て、ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールが生成されます。コルチゾールは免疫反応を抑えたり、いろいろなストレス応答を引き起こします。そこで、皮膚のモデルをつくり、異なる環境下でのコルチゾール 合成酵素と放出されるコルチゾール量を測ってみたら、両方とも、乾燥環境で増えるという結果がでました。

この結果は表皮が乾燥するとコルチゾールを合成、放出することを示唆しています。一般 にアトピー性皮膚炎の患者は健常者に比べて鬱状態や不安神経症の人が多いと言われますが、 我々はアトピー性皮膚炎によってバリア機能が低下し、表皮が乾燥状態となってコルチゾー ルを放出している可能性があり、これが脳に悪影響を及ぼす。だから、アトピー性皮膚炎の患者に鬱状態がみられるのではないかと考えています。

このように皮膚は、圧力や温度、湿度、化学刺激や音、光や電場といった環境因子をすべ て受容して情報を処理し、それが循環器や免疫、内分泌に作用し、さらには情動やこころ、 自己意識などにも影響を及ぼしているのではないかと思っています。」

ストレスホルモン「コルチゾール」が乾燥状態で増えるというのは驚くべき研究結果だと感じました。
アトピー性皮膚炎の症状は正しく皮膚が乾燥しております。
そう考えると乾燥により、「コルチゾール」が分泌されて、「鬱」等、精神的にダメージを受けやすくなってしまうというのは理解できるような気がします。

自分自身も症状が酷い時は、動くことがつらいので、何もやりたくなく、ただじっとしているという状態でした。そして、うじうじと自分の殻に閉じこもっていました。この「鬱」状態になるのは、乾燥によってストレスホルモンが分泌されていたとは考えもしませんでした。

以前、症状が悪化したとき、病院に入院して回復しました。が、その時のことを思い出すと、病院に行く前は、やる気もなく、治らないこと、また痒みが治まらないことにイライラし、また、どんどん元気もなくなっていっていました。
そんな状態でしたので、イヤイヤ連れられて病院に行ったのを覚えています。
病院に行ってしまうと否応無しに、治療が始まり、もう身を任せるしかない状態となり大人しく言う事を聞いていました。
入院しての治療は、軟膏の重ね付けと包帯でグルグル巻きとなりました。
このような状態で5日程過ごしましたが、その入院時は、不思議と入院前のやる気のなさや、元気のなさは今思うとなっかように感じています。

これは、上記の記事を読んで、自分の経験と照らし合わせて感じたことですが、乾燥によってストレスホルモンが分泌されるとのことですが、入院中は、皮膚は乾燥していても軟膏を重ね付けしているので、表面は乾燥していません。入院前より、心が元気だったのは、そのためなのでしょうか。
皮膚自体は乾燥していても、表面を軟膏等て保湿することができれば、ストレスホルモンの分泌は抑えられるのでしょうか。
そうだとするならば、アトピーの症状が出た場合は、「保湿」をすることにより悪化を防げるかもしれません。また、心も健康に保てれば、症状の回復にもいい結果となるかもしれません。

これは、私自身の経験から感じたことになりますので、根拠も何もありませんが、少なからずこのようなこともあるのではないかと考えます。

そう考えるとアトピーの症状には、何より「保湿」が大切ということですね。これから、私も保湿を欠かさずにしていこうと考えています。

eri kankeo
アトピー性皮膚炎 敏感肌にやさしい服 SUMIRE

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