アトピーと仕事
アトピーと仕事について
アトピー性皮膚炎の症状が悪化すると仕事をすることも困難になることがあります。
職種にもよると思いますが、人と接する仕事は、自分自身も気になることもあり仕事を続けていくことが難しいことがあります。
以前、私も人と接する仕事をしていた時にアトピーの症状が悪化してしまったことがあり、仕事を辞めてしまった経験があります。
その時は、アトピーの症状が悪化した原因は仕事の人間関係と思っておりましたので、原因を除くことが出来れば、アトピーも改善すると考えてあっさり仕事を辞めてしまいました。
いざ、仕事を辞めてアトピーの症状はどうなったか?というと、仕事をしていた時以上に酷くなりました。
日に日に悪くなっていってしまったことに、自分自身驚きました。
まさか、悪化するとは考えていなかったからです。悪化してしまうと余計、仕事どころではありません。
自分の殻に閉じこもってしまい、今考えると軽い鬱状態だったのではないかと思います。
まず、原因と思っていた仕事を辞めたのにアトピーが悪化してしまったこと。また、悪化してしまったことによりショックと仕事を辞めたことによる自己嫌悪。そして、そのショックと自己嫌悪により、何もかもやる気がなくなってしまい軽い鬱になってしまったのでしょう。
仕事を辞めたことにより、全てが悪循環に陥ってしまいました。
この経験はあくまで私個人の経験ですが、他にもこのような経験をされて居る方はいらっしゃるのではないかとも考えます。
当時のことを冷静に考えてみますと、アトピーの症状が悪化した原因は、仕事の人間関係だったのかもしれませんが、他の要因もあったのかもしれません。また、仕事の人間関係と言っても、職場の雰囲気が悪いことであって、私自身と他の誰かの問題ではありませんでした。他の誰か同士の問題が雰囲気を悪くしていて、その状況に耐えられなくなったというのが本当のところです。ただ、この状況でもストレスの原因は無くなっているわけですから、症状は改善してもいいはずです。
では、他に何があったのか思い出してみますと、人に支配されるような感覚を感じたことがあったことを覚えています。そのときに身体中を掻きむしったことが原因だったと随分経ってから思いだしました。
その当時10年振りぐらいに、アトピーの症状が出てしまいました。その掻きむしった時は肌も健康な状態に戻っていましたので、掻きむしることで、アトピーの症状が出るとは考えてもいませんでした。
このことをきっかけに、徐々に徐々に悪化していきました。
当時のことを考えると、原因は仕事ではなく、ある人との関係が発端となってしまったのですが、今から考えれば、出来事としては些細なことだと思います。また、1回症状が出てしまうと他のことにも敏感になりますので、回復には時間がかかってしまいます。
このような経験をしたことにより、アトピーが悪化した原因はなかなか特定が難しいと感じました。私自身も後で振り返ってみた時にこのことが原因だと思い出しましたが、その当時は考える余裕もありました。また、原因を100%取り除くことが可能であれば、症状は回復に向かうかもしれませんが、そうでない場合は、どんどん肌も敏感になっていきますので、要因が複雑化していってしまうとも考えます。
仕事を辞めた後、何か打ち込めることがある場合は問題ないのですが、何もすることが無い場合、自分の症状と24時間向き合うことになりますので、症状が気になって仕方ありません。また、気になるので痒みも強くなっていきます。
それまで、仕事をしている時間は、自分の症状を忘れる時間もあったと思いますが、自宅で過ごす場合は、症状と常に向き合わなければならないので、そのことが却ってストレスを増幅していったのではないかとも考えます。
そして、悪化の一途を辿ってしまったのではないかとも考えます。
このような経験から、症状が悪化した場合は、他に打ち込めることがある方が回復も早いと考えています。
なるべく、アトピーであることを忘れること、それが出来ないから大変なのですが、なるべく忘れることが、回復の近道ではないかと、あくまで私個人の経験からとなりますが、考えます。
eri kaneko
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