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ミヒャエル・エンデの「モモ」を読む
この夏の図書として「モモ」を読みました。
もうかれこれ30年近くなるでしょうか。
ハードケースに入っていた大型本の「モモ」を持っていました。
モモという不思議な少女と仲間たち、そしてグレー色の時間泥棒が出てくるお話です。
改めて読んだら、とても深いお話でした。
大切なものを見失い、誰もが平等に時間をもっているのに、時間どろぼうに時間を奪われて、時間が過ぎていくだけ、自分の心に余裕もなくなり、人を思いやる余裕もない。
目の前のことに一生懸命になって、他には見向きもしなくなってしまう。
子供たちも遊ぶ時間がなくなっていて、かつては広場で遊んでいた子供も外にはいない。
時間泥棒に時間を奪われた世界から助け出すためにモモが奮闘するというお話です。
時間泥棒に時間を奪われた世界は正に今、現実に起こっているように思います。
世の中が便利になったことにより、時間の余裕ができたはずが、どんどん忙しく、余裕がなくなっている。
時間の余裕がないことが、心の余裕もなくなり、人への思いやりが減っているようにも感じます。
今の世の中を見ているような「モモ」の世界に、自分の生活、自分自身の在り方を問われているように感じました。
夏の読書におすすめの1冊です。
児童書ですが、とても良い本です。
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