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ポールダンス 発表会の楽しさ

ご覧頂きありがとうございます◎ Sumirekoです。
去る2021年4月4日、私は人生初となるスタジオ発表会を経験しました。

「ポールダンスで」というのは勿論、習い事での発表会もこれが初めてで、人前でパフォーマンスさせて頂くということも、成人してからはこれが初めてになります。

このように私にとって記念すべき出来事であったと同時に、今日の状況において、開催に至るまで日程の延期もあり、お客様に安心してご覧頂くための工夫に心を砕いてきた先生のお姿を見てきました。

それだけに私の心には強く刻まれ、鮮やかな余韻が長く続きました。

その間に思ったこと・感じたことを、ここで改めて文章にしたためようと思います。

作品を作り上げる楽しさ

この点こそ、普段のレッスンと発表会が大きく異なる点であり、挑戦する大きな動機ですね。

みんなで学ぶための踊りではなく、人に観て頂く踊り。自分の想いを乗せる踊り。

私の場合は今回初めての出演ということで、ゴーゴーチームの一員として先生に振付をして頂きました。

「ゴーゴーダンス」でウェブを検索すると、「セクシーな…」という言葉が目に付きがちですが、踊りとしての特徴的な点は、曲のリズムにガチガチにはまらない流動性・即興性にあるかと思います(つまり本来の意味ではノリで身体を動かす感覚に近い)。

実は当初、私は困惑していました。
「随分ノリの良い曲…」「どんな顔をしたらいいのか分からない…」

私が今まで行ってきた表現活動は、自分の痛みを吐き出すような、ネガティヴな感情の捌け口としてのダークさを必ず帯びていたからです。

もちろん、そういったテーマの身体表現もあるでしょう。
しかし今回の発表会の演目とは違う。

私は発表会へ臨むに当たり、自身のスタンスを一旦手放すことにしました。

その行動がきっかけになったのか、今回はこういう自分でいく、という方向性が明確になり、衣装やメイクの準備も捗っていきました。

まるでなりたい自分を目指すプロセスのようでした。

そうそう、「作品を作り上げる」と書きましたが、踊りのみならず、衣装・メイクが作品に及ぼす影響の大きさも身に染みました。

もちろん自前で準備です。今までメイクにほとんど興味のなかった私は、メイク道具の準備からでした。笑

国内外のメイク動画を研究したり、つけまつげの付け方を調べたり、気付いたら夢中になっていました。

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お客様を楽しませることができる

自身のスタンスを一旦手放した私は次に何を目指したか?
自分の好きなメタルやハードコアのライヴの様子を思い出しました。

良いパフォーマンスでは観客がモッシュを始めたりする。私も頭を振ったりする。

ならば私もお客様が観ていてモッシュ、ではなく、自然と踊り出したくなるようなパフォーマンスを目指そうと思いました。

ではどうしたら、と先生にお話ししたところ、リハーサル中何度も仰って下さったのが、演者が思い切り楽しんでいればそれが自然とお客様にも伝わる、ということでした。

それってすごいことだなと思いました。何がすごいかというと、つまりこれは言葉の要らないコミュニケーションなのだと思ったからです。

自分が心から踊りを楽しんで舞台に立てば、それがお客様に伝わり、反応として自分に届く。

私は身寄りがなく、親しい友人が遠方へ越してしまったこともあり、今回の発表会は他の演者さんのお客様の前で踊るという形になりました。

そのことを気に病んで、私なんかが人前に出ていいのかと自分を責めたときもありました。

ですが出るからには自分にできることを誠実にこなすと決めて、その上で頂いた温かい手拍子や声援は本当にかけがえのない思い出となっています。

発表会を観て下さったスタジオメンバーの方からも、「(私が)出てきていらしただけであの場が明るくなった」といったお言葉を頂きました。

偶然、自分の至らない点ばかり目に付いて気落ちしていたときそのように言って頂けたので、言葉にならないほどの感謝の気持ちでいっぱいでした。

不測の事態に遭遇、対処できる(経験を積める)

発表会当日は昼・夜の2部構成で、同じ演目を2回踊りました。

私はどちらかというと朝型のリズムなので、レッスンは午前中の時間帯を選んで受けていました。
そのため夜に踊ることは私にとって初めての経験でした。

朝のスタジオしか知らなかった私が直面した不測の事態とは…?

それは、時間の経過によるポールのコンディションの変化でした。

前回の記事(『ダンスを初めて変わったこと ― ポールダンスとの出会い 』)にも書きました通り、ポールダンスはポールと肌の摩擦によって身体を固定し、様々な表現を行います。
そしてその止まり具合は、室内の気温・湿度に大きく左右されます。

発表会当日は大勢のお客様にお越し頂いたことで室内が温められ、夜の部を迎える頃にはポールが滑りやすくなっていたのです。

オープニングで踊られた先生から、他の演者さんと共にそのことを聞いて、少々不安になったものの、お陰様で無事に夜の部を踊ることができました。

ただ、周りからは分からなくても自分の感覚でヒヤリとした場面は少々ありました。次回の発表会では、何かあっても動じないくらいに、一つ一つの動きを安定させたいと思います。

周りの人の踊りから学ぶことができる

発表会では、初めてお話した演者さんも多くいらっしゃいました。
というか、私が初心者なので周りは皆さん先輩です。笑

そのような先輩方と、リハーサルから終演までの一日を共に過ごすことができたということには、大きな意味がありました。

今の世の中、YouTubeやSNSを開けば数多くの先人達から学ぶことができ、ポールダンスも例外ではありません。
しかし、身近な先輩達の動きを生で目にすることはより大きな学びを得ることができ、何より刺激になります。

重要な点は踊りにとどまりません。
ストレッチなどのコンディショニング、本番当日の食事に何を選んでいるか?(栄養補給と身体を身軽に保つバランスの取り方)など、自分が出演しなければ分からないことを多く見聞きすることができました。

発表会が終わるころには、はしゃぎまくったテンションで「みなさん大好きです~~~!!!」みたいな感じになっていました。笑

こんな感覚は初めてでした。一日中、文字通り笑いっぱなしだったと思います。

発表会後の心境の変化と成長

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さて、発表会を終えてからは、更なるステップアップを目指してレッスンの回数を増やすようにしました。

また、レッスンを受けるときの心構えも変わりました。例えば、先生の足さばきを正確に追う、自主練の時間を取ってレッスン中の振付を復習する、今まで習ったステップやトリックを一通り繋げてみる、などなど。

私は打ち解けて話すことや人付き合いがあまり得意ではなく、そうした感情はレッスンを受けるときもたまに顔を出します。ですが、ポールダンスを通じて多くの人と関わっていることで、日々良い方へ成長できていると感じます。

次の発表会ではより幅広く磨きのかかった表現ができるように、着々と日々を積み重ねていく所存です。

いつもスタジオを整えて下さり、稽古をつけて下さる先生、大好きなスタジオメンバーの皆さんへ感謝を込めて。

最後までお読みいただきありがとうございました◎

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