見出し画像

”鳥葬の山” ~世界一周旅日記~ チベット編 【第三章:第8話】雲と地平線の間

これまでの旅日記はこちらをご覧ください↓


12/28(鳥葬の山)

今日、ネパールに向けて出発する。

本当はもっと長い間チベットにいたいけど、
ビザの期間(滞在できる期間)がもうそろそろ終わるので、
チベットをあとにすることにした。


ラサからネパールまで直接行くツアーもあるのだが、
あらかじめ出来上がっているツアー的なものには興味はない。
独力で行くことにした。


ルートは以下の通り。
拉薩(ラサ)→シガツェ
→ラツェ(非開放地区)→ティンリ(非開放地区)→ニャラム(非開放地区)
→ダム→カトマンズ(ネパール)

非解放地区が半分以上、
また、警察から隠れながらネパールを目指すことになる。



朝7:00
バスでラサを出発

昼2:00
シガツェに到着。
宿を見つけてチェックインする。
シガツェまでは開放地区。
ここから先の町が非開放地区になる。


ここから先の町にいくために、 いくつかの方法を考えた。

1、宿の受付に状況を聞く。
2、大きなホテルに行き、手配しているネパール行きのバスがあるか聞く。
3、町の中にあるバス停に、
ネパール行きバスを手配している業者がいるらしい、
という情報があったので、
バス停で聞き込みをする。
4、3のバス停で、短い区間のバスを探し、少しずつ区切りながらネパールを目指す。
5、ヒッチハイク。

これだけ策を用意すれば、どれかの方法で行けるだろう。
1つずつ試してみた。


1、ネパールへの行き方を聞いてみる。
アイドントノーという返答が返ってきた。

2、メイヨウ(中国語で"無いよ"という意味)と言われた。
ツアーならあるよ。と言われたが、それは断った。

3、業者が見つからない。4年ほど前の情報なので、情報が古かったらしい。

4、バス停で聞き込み。
バスはあるはずなのだが、
外国人にチケットを売ってくれない。

カトマンズ→メイヨウ!

ダム→メイヨウ!

ニャラム→メイヨウ!

ティンリ→メイヨウ!

ラツェ→メイヨウ!

最後には、
「ラサに戻れ。戻ってツアーで行け!」
と言われた。

残るは、ヒッチハイクのみ。



まじかよ〜!
またヒッチハイクかよ!

ふぅ~。


ヒッチハイクは明日にしよう。
意気消沈して宿に戻る。


宿の受付には、さっき、
 ネパールへの行き方を聞いて、
「アイドントノー」
って、言われたんだけど、
次の町、ラツェへの行き方ぐらいなら知ってるかもしれないので、
ラツェへの行き方を聞いてみることにした。

教えてくれた。
さっき聞き込みをしにいったバス停とは違うところに、
もう1つのバス停が存在するらしい。


行ってみる価値はある。
さっそく行ってみるか。


バス停に行くと、
チケットセンターが、
何故か警察署の中にあった。


おそるおそる、
チケットセンターの窓口までい行く。
看板にバスの時刻表が書いてある。


ラツェ行きのバス時刻表もあるが、
それ以外にもティンリ行きのバスの時刻表もある。

ラツェを越えて一気にバスでティンリまで行ければ嬉しい。


中国語で、
「ミンテン、ティンリ、イーガー(明日、ティンリ、1人)」
中国人のふりをして、
そう言うと、
ティンリ行きのバスチケットが買えた。


ラッキー!


シガツェには、
鳥葬で有名な山がある。
時間が出来たのでその山に登ってみることにした。
少し、鳥葬をしている山の
雰囲気を感じることができるだろう。


シガツェという町は標高3836メートル。
その町の隅にある、
更に、標高の高い山に登る。
人はいない。
風の音だけがする妙に寂しい山を登っていく。


酸素は平地の6割くらいしかない。

すぐ、息が切れる。
心臓がバクバクしてる。


こんな状態で、
間違って、切り刻まれた人の死体を
発見してしまったらどうしよう。
心臓がビックリして卒倒するんじゃなかろうか?
心の中で、
(死体と巡り会いませんように。)
と願いながら山を登る。


山の頂上にたどり着いた。
死体や骨には出会わなかった。
ホッとする。

ふぅ~。と一息つく。


まわりを見渡してみる。
シガツェの町が見える、
雄大な景色だな〜。

画像2

シガツェの町(ピンボケですみません)


画像3

遠くに見える山々、雄大で、とても美しい


そんなことを思いながら、
ふと空を見ると、

体が"ビクッ"とした。

あるものを見つけたからだ。


空をよく見ないと気が付かないのだが、
空に黒い物体がたくさん、ひらひら舞っている。

ハゲワシなのだろうか。


羽根をひろげてゆっくりと、
空をぐるぐる旋回している。

画像1

旋回する鳥たち


逃げるようにそそくさと山をおりた。


⭐️チベット写真集⭐️

画像4

山に登ってラサの町を眺める(ポタラ宮も見える)


画像5

お寺にて


画像6

お寺にて


画像7

音楽を演奏してくれた


画像8

お寺の中にはたくさんの巨大な仏像がある


画像9

お寺


画像10

トイレは、日本人にとっては汚く感じると思う、仕切りも無い


画像11

かっこいい壁画


画像12

立体曼陀羅のお寺


画像13

髪もおしゃれ


画像14

巡礼する人たち


画像15

ラサの町中


画像16

3つ目の仏像


<次号の旅日記は9月29日です!>

♪この記事が面白かったら、
スキボタンを押していただければ励みになります!
また、お役立ち情報、旅日記を書いているので、
フォローお願いします!♪

いつも、読んでいただきありがとうございます!

⭐️こちらフォロワーさんを増やす方法を書いています。テクニックの半分、無料です!⭐️


いいなと思ったら応援しよう!