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エルピス

今日は、私の仕事の屋号「パンドラの宝箱」の由来について

書こうと思います。

唐突ですが…

ギリシャ神話、お好きですか?

私は大好きです。

ある時期、里中満智子先生が描いた「ギリシャ神話」にどハマりしたことがあります。

その中でも特に好きなエピソードの1つに「パンドラの箱」があります。

ある日、大神・ゼウスが、パンドラと言う名の女性に箱を渡しました。

中に何が入っているかは説明せずに、ただ「開けてはダメだ!」

と、強く言い残し、去って行ったんですね。。

「開けてはダメ!」と強く言われると、開けたくなるのが人間の性。

ゼウスからきつく言われていたのに、パンドラは好奇心を抑えきれずに、

とうとう開けてしまいます。

ええ、私がパンドラなら間違いなく開けています。(自信を持っていうことではないですね)

私は天邪鬼なところがあり、するなと言われると何が何でもしたくなる厄介な人間。

その上、好奇心が旺盛でたまに暴走しすぎて後で激しく後悔することがあります。

ゼウスは箱を渡す相手を間違えましたね。

でも、このパンドラの人間らしいところが好きなのです。

話は戻りますが、箱の中には、ありとあらゆるネガティブなもの

悪、不幸、嫉妬、恨み、絶望、不信感、復讐心、欺瞞、苦悩、戦争、etc…

この世に災いを呼び起こすものが閉じ込めてあったのです。

パンドラが箱を開けた瞬間、災いの種がど~ん!と…噴き出してしまったのです。

「オーマイガー!!!」

パンドラは驚愕し、慌てて蓋を閉じようとしますが、後の祭り。

一瞬で地上に災いが広がってしまいました。

ここで物語が終わると、何とも救われない気持ちになりますが、まだ続きがあります。

ありとあらゆるネガティブなものが出尽くした後、最後に箱の底から「希望」が出てきました。

これをギリシャ語で「エルピス」と言うそうですね。

長澤まさみさん主演のドラマのタイトルにもなったので、ご存知の方もいると思いますが。

「ネガティブが出尽くした後に希望が残る。」

とても気に入っている結末です。

私がカウンセリングで使っている技法とよく似ています。

どんなに苦しい時でも、歯を食いしばって、前向きに考えていたら道は開ける。

どんなにつらくても笑顔でいなさい。

笑顔でいれば…前向きに考えてれば…きっといつか…

ポジティブ思考神話は巷に溢れています。

それで心が楽になる方はいいと思います。

ですが、本当に苦しんでいる人を励ますと言う行為は、相手をさらに傷つけることになりかねません。

励ますと言う行為は、ある程度、満足のいく生活をしている方に響くものです。

本当に落ち込んでいる人に言葉は必要ないのです。

ただ、だまって側にいる。

朴訥でいいから。

うまいことを言わなくていいから。

ただただ、黙って寄り添うことの方が何倍も相手の心に響くものです。

もし、これを読んでくれているあなたが今どん底を味わっていたとしたら、

私はあなたの苦しみに寄り添い、あなたの話をとことん聞きます。

時がくればあなたの中から答えが出ます。必ず出ます。

私はその時を信じ、答えが出てきやすい環境を整えます。

「あなたの心が深く呼吸できるような場を作る」

これが私の仕事だと思っています。

答えの先に「希望」があります。

この希望こそが「宝」なのです。

一人一人の中にある宝を一緒に探したい。

これが「パンドラの宝箱」の名前の由来です。

私はクライアントさんが希望と宝を見出すプロセスをたくさん見てきました。

実は私もそのプロセスを体験した1人です。

人は人に傷つけられ、人に癒される。

あなたの心の奥底にある、エルピス(希望)を一緒に見つけてみませんか?






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