やっぱり私は可愛くないんだ。
いつからだろう自分の顔が可愛くないと気付いたのは…
多分小学校高学年ぐらいかな。
〇〇ちゃんって可愛いよね。って女子が話してるのを聞いて、確かにと思った。
目が大きくて、鼻は目立ちにくいけど鼻筋が通ってて、手足が細くて、色が白くて、髪の毛が柔らかそうだった。
私も可愛いと思った。
それは学んでそう感じるようになったというより、生まれつき人間は美しいものに惹かれるように本能的になっているのだと思う。
誰からも教えられることなく、可愛い子は可愛いとされ、多くの異性から告白されたり、芸能界やモデルにスカウトされる。
私は可愛いと言われる条件に何も顔のパーツが当てはまっていない。目は一重で小さいし、鼻はニンニク鼻で大きいし、眉毛は太くて形が悪い、色も黒くて、手足は短い。
容姿で人を判断することは犯罪ではないし、むしろ可愛い人を広告頭として人気を集めるのはこの社会の常識だ。
だけど日常生活で可愛い子と、そうではない自分との扱いに差を感じるとやっぱり落ち込むのだ。
そりゃ私にだって心はあるし、可愛くないとわかっているからってメンタルが強いわけでは決してない。
自分を特別に扱って欲しいのでは決してない。
だけど、平等に扱って欲しかった。
なぜ久々に自分の顔について落ち込んだかというと、今日同じ病棟に入院してる年下の〇〇さんと、看護師さんの3人で話している時、
看護師さんが私に向かって
「〇〇さん可愛いよね」
って言われたから、
「はい。かわいいです。」
と私は言いました。
だけどその後同じ言葉は私には向けられなかった。少し期待したけど、あなたもかわいいよの言葉はなかった。
確かにその年下の子は私も可愛いなと思っていただけど、直接そうやって顔について看護師さんから話題に出すと思わなかったし、自分にはその言葉はやっぱりないんだって思った。
信頼していた看護師さんだったからこそかなり悲しかった。やっぱりこの人も顔で判断するんだ。そう思った。
その後の会話も終始相手の女の子優先だった。
そのあと部屋に戻って泣いた。トイレで自分の顔を睨んだ。醜い醜い。消えろ消えろ。そう心の中で繰り返した。
私はこれまでの人生で親以外に可愛いと言われたことがない。これは冗談抜きで本当だ。
見た目を本気にで気にし出したのは高校生ぐらいからで、周りに可愛い子がたくさんいる中、この顔で自己肯定感を保つことはとても難しかった。
大学生になりその劣等感はもっと大きくなった。周りには高校の時よりかわいい子が溢れかえってて、キラキラしていた。私の芋みたいな顔は誰にも相手にされなかった。
友達は1人できたけど、異性からの告白などは一度もなかった。
こんな状態で自分に自信を持つ方が難しいし、その上メンタル弱くて仕事もできないってなると、本当に存在価値がなくなってくる。
多分私の死にたさの根底には、頑張って働かなくてはという考えプラス、それができないなら、容姿がかわいいという付加価値がなくては生きてはいけないという考えもあるみたいだ。
顔は整形で変えられるけど、そのお金を稼ぐ力もない…。もう終わってる。
そのままのあなたでいい。そう言ってくれる人もいるかな。でもね、やっぱりかわいい子がひいきされるところを直に見ると誰だって自分の顔を嫌いになると思う。
多分私は死ぬまでこの顔を受け入れられない。
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