対馬の海に沈む という本を読んだのでその感想
救われたのは悪いことをしてはいけないという良い判断が辛うじてうまく作用してこの事件は明らかになったことかと思う。何もなかったらおそらくもうしばらくは続いたと思う。また、この本がなければ誰も知ることはなかったはず。ただその結果として犠牲者とも言えるかもしれない人間が生まれてしまったことは非常に複雑な気持ちになる。正直、犠牲者という表現が正しいのか判断しにくい。これらの発端は正義感だったかもしれないし、私利私欲のためだったかもしれない。これは読んだ今もわからない。
苦しいノルマ、島独特の閉塞感。暗い雰囲気を改善される事こそが今後すべき事であると思う。しかし本の内容から察するに難しいのではないかと感じた。
需要が少ないのであれば、それに見合った形に商売を変えていかないといけない。それか新しい商売を考えるのが自然なはずで、無理ならば体制を立て直す以外はなかったはず。
この本に登場する組織の闇、それを取り巻く闇はどこにでもある。その闇に取り込まれないように生きようと改めて考えさせられた。