北陸の『越前和紙』を使いました【樋口鳳香・墨美神®︎展】
今年の墨美神®︎展は、ほとんどの作品に震災被害にあった北陸の『越前和紙』を使いました。
その中でも墨美神®︎を表現するときによく使うのは麻紙です。
麻紙は繊維が長く粗く、ダイナミックにランダムに薄墨が滲んでいくのが特性です。
北陸、越前の麻紙は、紙そのものに強靭さもあり、
また水を含んだ墨を受け入れるとふんわりと漂うように滲み広がっていきます。
もちろん筆に含む水分のコントロールで、抑揚のあるキリッとした線も表現できます。
水墨画はいわゆる日本画と違い下塗りをしないため、白に見える部分は生の和紙そのものになります。
墨を入れていない部分は、和紙が呼吸をしている余白なのです。
表面には和紙を構成する植物の息遣いとも言えるざらつきがあり、
粒子がランダムな『青墨』にたっぷり水を含んで描かれた水墨画は
『墨に五彩あり』と言われるように
光の差し具合でさまざまに反射を変えて、都度新しい色合いを見せてくれるものなのです。
陰翳礼讃。
水墨画は日本の生活を彩るやわらかな光が生んだ、一つの文化ではないでしょうか。
個展では、ぜひ墨美神®︎を通して
画面を流れる空気、
和紙の息遣いも感じていただけたらと思います
『樋口鳳香・墨美神®︎展』は、4/15(月)から。
皆さまにお会いできることを楽しみにしております。
個展【樋口鳳香・墨美神®︎展~春の果て】
会場:銀座画廊 美の起原
会期:4/15(月)~4/20(土)
12:00~18:30(最終日16:00閉場)
個展特設ページ:https://銀座画廊.jp/sumibishin2024/
Solo exhibition [Hoca Higuchi SUMIBISHIN®︎]
April 15th (Monday) - April 20th (Saturday)
12:00 - 18:30 (until 16:00 on the last day)
Venue: Ginza Gallery The Origin of Art (8-4-2 Ginza, Chuo-ku)
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