#16 次の世代に、ライトに人生の自由度が高い事を伝えて行きたい 柴原孝治さん
どうもスミゾウです。
自分が是非会いたい人、話を聞きたい人へラブコールを送り、その内容を記事にしていく100本ノック中です。
参考:スミゾウnote始めます。
今回は、自己紹介は毎回悩むんですよね、と話す柴原孝治さん。(以下、柴原さん)
大阪出身、大手通信会社に技術職として入社、9年半勤め管理職になるも、白川村地域おこし協力隊として家族4人で2014年に白川村へ移住。
協力隊任期後の白川村定住を見据えて、移住後半年で一般社団法人ホワイエを設立。古民家を買取り、一部を自らリノベーションしたアオイロ・カフェをオープン。ヒト大学という地域と学生を結ぶプラットホームも運営しており白川郷、八重山、北海道、尾鷲と現在4カ所。筑波大学院非常勤講師や岐阜県の移住定住コンシェルジュも務めてみえます。
■ヒト大学 http://human-university.com/
■アオイロ・カフェ https://www.facebook.com/aoilocafe/
確かに、様々な事をされてます。数年来のお付き合いですが、今日はその根源的な部分を探って行ければと思います。
お仕事について
「一般社団法人ホワイエで、3人のスタッフと一緒にやっています。主に村や県、大学がクライアント。仕事内容は、移住定住促進、図書館運営、大学の授業など各スタッフが熱量をもって仕事をできる事をしています。」と話す柴原さん。
スタッフ1人1人が熱量をもってできる仕事を任せ、その纏めを柴原さんがしています。
「自分は人材育成や教育に興味があります。最近では白川郷の小中学校で、どのようにICT教育をしていくかのロードマップにも関わっています。そもそも何のために行うか、を大切にし先生と一緒に進めています。」と説明する柴原さん。
ICT教育は以下の3つの目的があるそうです。
・子供たちの学びの個別最適化
・主体的に学ぶ姿へ
・先生の時間を増やし、子供とより向き合えるように
ただ、この3つの意識を徹底しないと、いかにタブレットを使うかという手法論に現場がなってしまう事があるようです。そうならないよう、柴原さんは目指す方向性を示す役割を担っています。
次の世代につなげていきたいと、最近特に感じる
「最近は穏やかです。仕事も落着き、居住空間も快適、子供との時間もとれるので幸せです。数年前までは、頑張らないと感が強かったのですが、今の状態で幸せに暮らしているので、これでいい感が今です。子供達にとっても、両親が楽しそうにしているのが最高の教育ではないかと感じています。」と優しく語る柴原さん。
数年前まで、バリバリやられていた感がありましたが、お互い年齢を重ね、落ち着いてきたんですかね。
「特に、次の世代につなげていこうという想いが強くなっています。仕事上関わりのある大学生や、自分の子供達、そういった次の世代が幸せになっていけるような土台だけ作っていけたらと。」
全員は無理、2割で十分
「自分は、予定調和やお決まりの固い事が苦手です。未だに結婚式などもちょっと苦手なんです。決まっている事するなら別に自分じゃなくてもいいのではと。」
「今振り返ると、若いころは、自分は平凡・普通というコンプレックスがあり、人と違う事をしたい、差別化をしたいという想いが強かったかもしれません。ファッションや、多数の人が選ぶ選択肢と違う仕組みを選ぶなどで行動に出ていたかも。大学生の頃は髭でドレッドでしたね。」
意外ですね、柴原さんにそんなコンプレックスが。
「でもある時気が付いたんです。自分がいいと思ったものが全員に認められ、好かれるのは無理だと。自分は2割の熱狂的に好きになってくれる人を対象にすれば十分だと。なので、今でも多くの人という感覚より、目先の1人2人とどっぷり関わっていくようなスタイルです。」
そんなスタイルだから、柴原さんのもとには色々な相談が集まってくるんですね。相談しやすいですもん。
若者に伝えたい事
「やった事のない事でも、飛び込んで私はこういうものです、と宣言するとそうなっていく。最近の大学生はとても賢く完璧を求めている傾向がある気がしています。もっと人生ライトに自由度が高いよという事が伝わるといいと思っています。今、僕が行っている様々な仕事もまさにそうやってきたので。」と語る柴原さん。
記事冒頭の幅ひろい仕事範囲も、その様に増やしていった自分の経験があるからの言葉ですね。
「ハックという言葉で、何でも効率化・時短する傾向があります。今の世の中はハックした分、余計に忙しくなってしまい、ハムスターがローラーの上を走っているように感じる事もあります。できた時間を何に使うか、何のためにハックしているか、どんな幸せを自分が目指しているかをしっかり意識するといいと思います。」
何の為にという思考を大切にされる柴原さんらしいお言葉。
父親として子供へ
「実体験として、何で自分がいいと思っている事を理解してもらえなんだろうという事がありました。なので、自分の子供が熱中している事を頭ごなしに制限しないという事を意識してます。1回自分も体験してみる、その上で子供がはまっている事を上手く活用して教育につなげるようにしています。」
具体的には、お子さんがフォートナイトというゲームに熱中しすぎな事を奥さんが気にしていたので、対策として柴原さんも一緒にゲームをする事に。お子さんとゲームの中での1位をとるという目標を決めたところ、youtubeでゲームの情報収集、トレーニング、実践、振返りとまさに主体的な学びサイクルになったそうです。そして、今では家族でチームを組んで1位を取るべく邁進しているそうです。
スミゾウへ
「1つは、たよるリーダーの要素を増やそう。何でも自分で決めてやってしまう一見しっかりしているリーダーはその人の能力以上にはならないよね。色んな人に頼る事で自分の力以上のものになっていく、その方がアウトプットは大きいんじゃないかな。」
「もう一つは、スミゾウフィルターを外そう。全員がスミゾウじゃないよ。他の人はその人の仕事のやり方があってその方が可能性が広がるかも。スミゾウは自分にもストイックな分、人にも強要しちゃうところがあるから注意しよう。そもそも相手にはなかなか伝わらないという前提で主旨を伝える意識を持った方が良いとおもうよ。自分のおじいちゃん、おばあちゃんと仕事する事を想像しながらするといいかも。」
まさに最近自分一人の限界を感じる事が多く刺さります。柴原さん。ありがとうございます。
スミゾウ’S アイ
柴原さんと話していると、全てが教育の話に繋がっていく。
教育が柴原さんの熱量の源なんだろうなと思いました。ただ、全ての人に同じものはあり得ない、目の前の1人2人とどっぷり向き合ってその人を理解し接していくという姿勢からは人間臭さも感じます。そういったところから色々な相談が、柴原さんに集まるんだろうと感じました。
どうも自分の型にはめたがるスミゾウとしては、学ぶべき姿勢だと感じました。
また、1回自分で体験してみてから判断する事、軽やかに宣言して進めて行く事の大切さを改めて思いだした時間でした。あっという間の楽しい時間ありがとうございます。