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#18 その地域の必要不可欠な一員として認められた実感がある時に喜びを感じる。 田代達生さん

どうもスミゾウです。
自分が是非会いたい人、話を聞きたい人へラブコールを送り、その内容を記事にしていく100本ノック中です。
参考:スミゾウnote始めます。

今回は、「シンクタンクに勤め地域経済が専門、岐阜県内が対象で特に岐阜市、飛騨、中津川エリアとの関係が深いです。」と自己紹介する田代達生さん。(以下、田代さん)

岐阜市出身で、株式会社十六総合研究所に勤め、4年前に飛騨地域の拠点の立ち上げに赴任されてきました。
地域内での人脈を広げつつ、高山市の経済政策アドバイザーや、昨年は「#おうちで飛騨牛クラウドファンディング」の発起人の一人として1万人・1億円を突破するなど地域経済の可能性を広げる動きをされています。


既に有名人の田代さんの紹介記事には他にも素晴らしいのがあるので、気になる方はそちらを
※HIDAST https://hida-st.com/2019/08/01/tashirotatsuo/
※飛騨牛 https://www.asahi.com/articles/ASNCC6QKRNC2OHGB00P.html

データと理論に基づき地域経済と向き合っている田代さんに早速インタビューです。

地元に戻りたいと金融機関に入社


「大学では言語学を学びました。地元岐阜に戻りたいと考え、1999年に十六銀行に入社しました。配属は岐阜市の柳ケ瀬支店。当時は金融危機で、頑張っている会社であってもお金が貸せなかったという苦い経験があります。銀行というビジネスの枠の中にいるだけでは、企業や地域の活性化に寄与できないのかもしれないと感じました。」と振り返る田代さん。

銀行対企業の1対1の関係では、会社の調子が悪くなれば貸していたお金を返してもらわなければなりません。でもそれでは経済全体をよくすることはできない、地域全体を1つの大きな経済システムと見立て、元気にする仕組みが必要ではという考えに田代さんは至り、当時設立しようとしていた、ほぼ学生団体という雰囲気のあった「G-net」の設立に関わります。

まちづくり団体との関わり


「発足前の立ち上げ段階から関わったG-netは途中で音楽性の違いが発覚してしまい(笑)、、音楽性の近い仲間たちと数年の紆余曲折を経て立ち上がったのがNPO法人ORGAN(おるがん)という長良川流域のまちづくりNPOです。今でもその団体の役員をしています。まちづくりという領域にはこれで20年関わっています。」と話す田代さん。
NPO法人ORGAN https://organ.jp/

長年まちづくりに関わっているからこそ、行政、民間どちらの思想も理解し軽やかに橋渡しをしている感があるんだとスミゾウは感じました。その点について聞いてみると。

「行政と民間の橋渡しは簡単ではないんです。行政は公平性を重視しますが、民間、とりわけ産業は基本的に弱肉強食の世界です。両社はあまり相性が良くない部分があります。民間はビジネスという力で経済を回しますが、それは万能ではありません。行政がセーフティネットを敷かなければ失業や倒産といった事態では路頭に迷う人が出てきます。」

「このように行政と民間の思想の違いをどのようにコーディネートするか。私もうまくできているという実感が常にあるわけではありません。地域の中で声をかけてもらえる機会が増えうれしいのですが、無力を感じる事や、いつまでたっても堂々巡りを続ける課題もあります。消化不良を起こして焦る事もあります。」と熱く語る田代さん。


周りから見ると、軽やかに課題解決されている印象がありましたが、水面下では足を必死で漕いでいる。そういったところを周りにはあまり見せていないだけなんだとスミゾウは感じました。

飛騨地域のこれから

「飛騨地域で考えると、今まで特需といってもよい状況であったインバウンド(外国人観光客)関連の事業が新型コロナの影響でほぼ消滅しました。ある意味ではそのおかげで、今まで直視されなかった地域課題が顕在化してきていると感じています。その課題はどれも超難問ばかりですが、地域として、あるいは構成する企業として、それぞれ痛みを伴った事業転換や再構築をしていかないとクリアできないものだと思います。」と真剣に田代さんは語ります。

持続可能な地域になるためには、稼ぐ力を高めることが必要、稼ぐ力を高めるためにどうするか。例えば企業ならば、自社のミッション、ビジョンを再定義して、既存事業が下り坂で売上を維持できない場合は、売上減を食い止めるために汲々とするだけではダメで、痛みを伴うとしても自社の資源を生かして新しい可能性を発見し、それに賭けるような事が必要になってくるようなイメージのようです。

まさに高山印刷では数年前から同じような動きをしてきていました。今後元の世界にはもう戻らないと考え、未来を見据えて痛みを伴っても信じて行動していくのが大切だとスミゾウも感じています。


地域の一員として認められた時がうれしい


「自分がその地域の必要不可欠な一員として認められた実感がある時に喜びを感じます。自分の好きな地域、可能性がある地域や業界で、その価値を再定義し、多様な考えを重視しながら、全体の方向性は合意して、課題解決に導いていく。そうする事で地域が持続可能となっていくことを目指していきたいです。自分自身も含め事業のチャレンジをしていく事や、私はこうしたいという前向きにチャレンジしていく人をサポートしていきたいです。」と田代さんは未来を語ります。


ここには書けませんが、色々と次の展開も企画されているようです。
今後の田代さんの動きに益々注目ですね。


スミゾウへ


「印刷業界は大変だと認識してます。そのさなかに事業継承したので、まずは足場固めの段階ですよね。スミゾウさんは色々なアイデアをひらめくところが強みではと感じていますが、もしかしたら今この現在はそうした強みが生かせない辛抱の時期ではと感じています。結構大変な時期ですよね。DXもされていっているので、自社が取り組んだ効率化事例を顧客に横展開する次の展開を期待してます。」
ありがとうございます。自分の得意なところとやらなければいけないところのギャップをまさに今感じています。足場固めつつ次のステップに行けるように頑張ります。

スミゾウ‘S アイ

地域の一員として認められた時に喜びを感じるという一言に、田代さんの思想が凝縮されているのではと感じました。
可能性のある好きな地域を持続可能な状態にすることを目指して、必要に応じて様々な思想の人達と関わってきたことで、まちづくり・民間企業・行政どの分野の気持ちや言語も話せ、繋いでいく事ができるんだろうと思いました。
難しい事をしているので、悩みも様々ある事がわかりました。
アドバイス頂いたように、まずは自分の足場固めをし、次のステップに早く移れるように準備します!

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