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BTSラスベガスコンと「大人」の私

先週末ついに始まったBTSのラスベガスコン。
Twitterは、現地で参加しているARMYの投稿で連日溢れかえっている。

ラスベガスの街はBTSのイメージカラーの紫に染められ、
数々の大型ビジョンでは彼らの映像が写し出され、
ベラッジオの噴水はBTSの曲に合わせショーを繰り広げ、
今回のツアーのビハインドの様子を覗ける展示などが開かれ、
そして、BTSによる4日間のスタジアムコンサートが開催されるのだ。

私も何度も訪れてたことのあるラスベガスは、
BTSという世界的KPOPアイドルによりハイジャックされ、
BTSメンバーと彼らを愛するARMYが共に時間を共有できる「BORAHEGAS」と呼ばれる、街全体を巻き込むお祭りのステージと化したのだ。

ARMYであれば、そこはもう夢の国だ。

でも、私はそんな様子を見て、心が締め付けられるくらい、嫉妬している。
なぜならば、私はこのお祭り騒ぎに参加しない、と最初に自分で諦めてしまったからだ。

結婚しているが子供はいない。
稼ぎもあり、仕事は基本リモート、休暇取得もかなり柔軟。
アメリカという地で生まれ育ったので、渡米への抵抗もなく、言語の壁もない。

なのに、私は自分で「行かない」と決めてしまい、
チケッティングにも参加せず、何も行動に移さなかったのだ。
夢である、バンタンに会う機会を自ら潰してしまったのだ。

今になってそんな自分を後悔をしている。

一つの街がBTSに染まり、みんなが一丸となって、
BTSを愛し、お祭り騒ぎを楽しむことなんて、きっと今後無いだろう。
そんな一生に一度とも言っていい機会を逃したのは、
現実的になりすぎてしまい、腰が重くなってしまった自分のせいだ。

「旦那にBTSのコンサートに行きたいからアメリカに行くと言ったらどう思う?」
「流石に好きなアイドルのために仕事を長期で休むのは良く無いかな?」
「コロナで規制が大変かもしれないしな・・・」
そんなことがまず頭をよぎった。
でも、これはただの言い訳にすぎない。

そう、私は彼らが訴えている「若さ」とは逆の「大人」の自分を選んでしまったのだ。

それが悪いこととは決して思わない。
でも、彼らを愛し、応援するARMYとしては、やはり若い・青い心を忘れずにいたいと思う。

いつ、どこで開催されるか分からない次のコンサート。
発表された暁には、世間体に囚われすぎず、
「バンタンに会いたい」という気持ちを尊重し、もう少し自分の心に正直に動けるようになりたい。

そんなことをふと考えたラスベガスコン期間中の夜でした。


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