ホウオウはやさしかった
鳳凰が好きです。
たぶん好きなきっかけはポケモン金・銀・クリスタルに出てくる伝説のポケモンであるホウオウ。
先日の書評にも書きましたが、子どもの頃に一番ハマったゲームがポケモンクリスタルで、ぼくはとにかくホウオウが大好きでした。
周りの友達にはだいたいにおいてルギアの方が人気が高かったのですが。
やさしかったホウオウ
ポケモン金・銀・クリスタルの舞台であるジョウト地方には、ホウオウに纏わるこんなストーリーがありました。
ジョウト地方には「生命の蘇生」に関する伝説が残されている。
ゲームの舞台から150年前、エンジュシティの「カネのとう」という九重の塔が雷に打たれ焼け落ち、「やけたとう」と呼ばれるようになった。
この雷による燃焼から逃げ遅れ、3匹のポケモンが命を落とした。
これを悲しんだホウオウは、「やけたとう」に舞い降りて3匹を蘇生させる。
それぞれ、塔に落ちた雷を宿した「ライコウ」、塔を燃やした炎を宿した「エンテイ」、塔を鎮火した雨を宿した「スイクン」となり蘇った。
人々は3匹のポケモンを恐れ攻撃したが、自分たちの力を理解している3匹は、人々に危害を加えることなく静かに立ち去っていった。
ゲームとしてはここから、ホウオウや3匹の準伝説ポケモンを捕まえるべくストーリーが進行していくのですが、当時のぼくにはめちゃくちゃロマンだったのです。
小学生だったぼくは、必死になってそれらのポケモンを探し回りました。
特に大好きなホウオウとクリスタルの象徴だったスイクンには思い入れがありました。
神話上の動物
ホウオウのモデルは誰がどうみても中国神話で語られる伝説の霊長、鳳凰です。
繁栄と平和の象徴である鳳凰。
ポケモンクリスタルでも、トレーナーが人として成長した最後の最後にしか出会えませんでした。
世界にはたくさんの神話上の動物がいます。
鳳凰、ユニコーン、キマイラ、ケルべロス、クラーケン、ケンタウロス。
世界中に色々な神話がありますが、ほとんど多くは人の恐怖から生み出された怪物だそうです。
けど、間違いなく鳳凰に纏わるファンタジーは子どもの頃のぼくを何よりもワクワクさせた存在でした。
その知識が何かの役に立ったかと言われれば、うーんとしか答えられないけれど、 ぼくや一緒にゲームをプレイしていた友達たちの人生を楽しくしたかどうかと言われれば、間違いなくイエス。
それくらい神話や、それらに登場する伝説の動物たちは人生を楽しむにはとても意味のある重要なものではないかなと思います。ぼくにとってはですが。
役に立つ、立たない、とかではなく、たまにはそういう空想上のロマンに想いをふけて友達と何も意味のない話をワイワイするのも楽しいよ、という話でした。
いまポケモンクリスタルをやっても同じ気持ちになるのかなあ。
「世界幻想動物百貨」という本を読んだ感想です。
伝説の動物たちの図鑑。めちゃめちゃ面白かった。
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