教員やめたらこうなった。〜「mast」から「want」へ〜
平日の昼間
ヨットが浮かぶ湖と
ラーメンを頬張る息子を眺める
幸せ。
今年の三月
私は公立学校教員を退職した。
「must」を生きることをやめ
「want」で生きることようになった。
私の一番の「want」は
息子と過ごすこと。
息子が初めてハイハイをしたとき
息子が初めて立ったとき
息子が初めて言葉を話したとき
息子が初めてジャングルジムに登ったとき
その人生で一度しかない瞬間を
全部保育園の先生が見るなんて
ずるいと思った。
教員時代
長いときは
朝の7時半から
夜の6時半まで
11時間
息子は保育園で過ごした。
私と過ごすのは
帰宅してから寝る間の
2時間ぐらいと
朝起きてから家を出るまでの
1時間ほど。
しかもそれは
一緒に遊ぶ時間ではなくて
私がバタバタとご飯を食べさせたり
お風呂に入れたり
寝かしつけたりする時間だった。
息子は私が離れるだけで泣いたので
ずっとおんぶか抱っこ。
保育園に預けるときもよく泣いた。
今思えば
そりゃそうだと思う。
母と過ごせる時間はとても短かったんだ。
11ヶ月のときから
2歳11ヶ月までの2年間。
よくがんばってくれた。
今は
4時半から寝る前まで
5時間以上一緒に過ごす。
一緒にご飯の用意をして
一緒にご飯を食べて
一緒に遊び
一緒にお風呂にはいり
一緒に寝る。
それから
私は外に出たかった。
狭くて苦しい箱の中に
いつまでもいたくなかった。
学校には
おかしいと思っていても
必要ないと思っていても
やらなくてはならないことはありすぎた。
やりたくないことに
これ以上時間を
自分の人生を
かけたくなかった。
もっと自分がやりたい
子どもたちが輝くような教育をしたかった。
自分のやりたいことを
優先できるってことは
自分自身を大切にできるということだと思う。
そして自分を大切にできると
自分にエネルギーが生まれて
人も大切にできると思う。
しなければならないと思っていたことは
手放してみたら
どうでもいいものだった。
やりたかったことは
やりはじめたら
とても大切なものだった。
人生は案外短い。
早めにシフトしよう。