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なぜ公立学校を辞めて、里山スクールをやるのか。

私の担当する中学生のための里山スクールの
スタートが三週間後となりました。

ここにきて
なぜ公立を辞めて
里山スクールをやるのか
自分の思うところを
あたらめてちゃんと書いておこうと思います。



小学校のとき
先生たちは
子ども同士で
名前を呼び捨てで呼ぶのは行けないことだ
と指導したかったらしく
アンケートが実施されました。

名前を呼び捨てでよばれてどう思うか
みたいなアンケートだったと思う。
結果は、何も思わない。
みたいな意見が多数あったにも関わらず
先生たちは嫌な思いをする人もいるから
呼び捨てはダメだと決めつけた。
高学年だった私たちは
なんで呼び捨てにしたらあかんねんと
反発心を抱いたことを覚えています。

私はそれでも学校では
優等生でやってきて
中学校では生徒会にも入ってました。

だけど。
基本的に自分の意見を言うのは苦手で
相手に合わせるほうが得意だった私は
先生に自分の思いをうまく伝えられなかった。

生徒会の評議委員長だった私は
初回の委員会の計画書を
担当の先生に見せました。
それでよいとのことで。
ところが実は担当の先生は2人いて
委員会の直前になって
もう1人の先生に呼ばれたのです。
計画書を見せないなんて
どうするつもりか!といって
めちゃくちゃ叱られました。
私はもう1人の先生に見せましたと
いうこともできず
ただただ泣いたのを覚えています。

理由を聞いてももらえず。
とても理不尽だと感じました。

そんなこともあって
先生というものは
自分の正しさを押し付ける人で
学校というのは
決められた正しさの中で
生きなければならない場所
と捉えていました。

そして私は
もっと子どもの心に寄り添える人になりたいと
教育と心理学を学ぶことにしました。

それから大学に入る前に
図書館でいくつかの本に出会いました。
そこで私の考えていた学校とは違った学校が
世の中にはあるようだと知ることが
できたのです。

いわゆるオルタナティブスクール。
自由学校
シュタイナー
きのくに子どもの森学園
デモクラティックスクール
サドベリースクール

ここには
私の捉えていた学校と違う
子どもたちのことを
もっと大切にできる教育があるのだと
思いました。

だけどその後私は
児童養護施設の職員を経て
公立の小学校教員となります。

施設職員を辞めなくてはならなくなって
私に残っていたのは
教員免許と講師になれる道だったからです。
やっぱり子どものそばにいたくて
その道を選びました。

そこから
教員として奮闘しました。
理想の優しい先生であろうとしました。
だけどそれだけだと
子どもはバラバラになっていきました。
そして恐い先生にならなくちゃいけないのだと悟りました。
声色を変える練習をしました。
いうことを聞いてくれないときは、叱るということで統率をとろうとしました。
だけどそれは苦しい。
だから学びに出ました。
どうしたら子どもたちを導けるのか、土日になるとお金を払って勉強会へ行き、教育サークルに所属して、学びました。
本もたくさん読みました。

そうして、引き出しを増やしました。
子どもたちを導く術を取得していきました。

それでもまた、うまくいかない年があり
また学びに出て
また新しい技術を会得する。
それでもまた
どうしても対応に困る子が現れてくる。
そしてまた、学びを求める。

いろんなことをやりました。
人権教育の記事にしてもらったこともあれば。
実践が理解されないこともありました。

そうしてたどり着いた答えは
私はもう公立の学校にいたくない
というものでした。

私は
決められたスケジュール
決められた学習内容
決められた場所
決められた全ての枠の中に
全ての子どもたちを入れ込む教育は
もうしたくない。

子どもたちの話をじっくり聞き
子どもたちをもっと信じて任せ
子どもたちの思いを実現できる
そんな場所にいたい。

子どもたちの前に立つのではなくて
子どもたちの側に立って支える人でありたい。

だから先生じゃなくていい。
ただの大人
一緒に考えて一緒に進むただの大人でいい。
そう思いました。

大人だからって何もえらいことはなく
子どもの方が知ってることも
いっぱいあるし
人と人であって対等。

先生って言われてる頃は
私もきっとどこか偉そうなところが
あったように思います。

今はただの大人であることを
とても嬉しく思います。
自分自身であれるからです。


新しい場所を作るにあたっては
自分であれこれやりすぎず
子どもと共に作りたいです。

また壁にぶつかることもあるかもしれないけど
それでも私は私であることができるので
幸せです。

何かになろうとしなくていい。
私は私であればいい。

それは子どもたちにも1番伝えたいことです。

きてくれるみなさん
よろしくお願いします。

まだまだ募集中です。


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