知らない子どもから突然お菓子をもらう。
ラーメンを食べ終わって、ふと横を見ると
息子が小4ぐらいのお兄ちゃんに声をかけられていた。
「うん?どうした?お菓子食べたいか?」
「よし、これあげるわ!」
パックンチョを渡される。
隣の友達もサッとリュックからお菓子を出して
息子に渡してくれる。
「えーー!いいのーーー!??」
と私がいうと
「ええよ。ええよ。」
と満足そうなお兄ちゃん。
気前のいい近所のおっちゃんのようなお兄ちゃん
あんな風に息子も育つといいんじゃないかなと思った。
その後も、お兄ちゃんは目玉型のグミを目にあてて、笑かそうとしてみたり。
息子は人見知りなので反応できないのだけど、両手にもらったお菓子を握りしめてじっとお兄ちゃんをみていた。
夕方6時ごろのフードコートに、子どもだけで座ってお菓子を広げて食べている男子二人組。
先生目線で見ると、彼らは補導対象になるかもしれない。
お家の人はいないの?
夕飯は食べたの?
聞きたいことが頭の中に浮かんだけど、そんな味気ない言葉は言わないことにした。
純粋に、彼らの親切をただ喜んで受け取ろう。
そして感謝と喜びを伝えようと思った。
「ありがとう
優しいね。
面白いね。」
そんな言葉をかけていると
「ええことしたなぁ〜。」
とお兄ちゃんは言った。
私もいいことをしたような気がした。
公園でも息子の保育園でも
子どもを見かけると
子どもの世界に入ることにしている。
できるだけ目を合わせてにっこりしてみる。
それだけで子どもは近くにやってきてくれて
関わろうとしてくれる。
ちびっこ忍者にやられることもあるし
かくれんぼみたいなことになることもあるし
本を読んで欲しいと言われることもある。
彼らは、こんにちはとか、いいですかとか固い言葉は使わない。
何となく距離が近くなって
何となく遊びが展開していく。
固いルールもなく
喧嘩しても後腐れない
そういうのが子どもの世界。
そういう世界が私は好きだな。
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