不安障害の始まりと最近
忠犬立ハチ高の王坂さんと同じ中学校出身という事にすっかり運命を感じてしまい、彼女たちのファンになった。私が中2の時に王坂さんはお産まれになった。
中2の時と言えばたまごっちが大流行していて、学校の近くのバンバンというおもちゃ屋で予約してゲットした記憶がある。でも上手く育てられなくていつも死なせるか太らせるかだった。その頃から将来は子どもが居ない私自身を容易に想像出来た。
そして1年後には不安障害を発症して生き地獄に突入した。
内申点という呪いのワードがいつも頭の中にあり、午後2時過ぎに登校して出席扱いにしてもらっていた。学校の隣にある病院の精神科に通っていて、そこの医者がとにかく大量の安定剤と睡眠薬を処方するものだから私はいつもバヤンバヤンだった。
初めて宙に浮いたりもした。
夜には医大生の家庭教師(時給15000円)が来て熱心に勉強した。このカテキョは初日にうちの親に会社を通してではなく個人契約するように頼んでいた。
カテキョは最初は古い紺のコートを着ていたが(コートの内側に名前が書いてあった)、ある日ベージュのおニューのコートに変わった時、私は悲しかった。
まぁそんなこんなで月日は流れ
約26年後の現在
ここは韓国。
お気に入りだったソファ。来客がある時はコンパクトにしてまともに生活していますよ感を演出してくれて、と言ってもほとんどの場合その必要はなくて下の部分をニョキッと引き出せばベッドになってくれるから猫と主人とゴロゴロするのに最高なソファだった。
でも引っ越す家には持っていけないから中古で売ることにしたのは一ヶ月ほど前。
確か2つで三万円位で買ったから、半額で売ってみようとして中古マーケットに出品したが、ハートを押してくれる人はいても誰も買ってくれない。
少しずつ値下げして、ついに5500円で買ってくれる人から連絡が来た。
夜の11時過ぎだったと思う。時間、わきまえてくれよぅ!と思ったけど買ってくれる人を逃したくなかったから丁寧にメッセージを送った。
次の日の夜に、ソファひとつはその人の車に載せてもうひとつはうちの車で届けてあげなければいけなくなった。
ふたつ積める車がある方が珍しいか。なかなか思うようにいかないけどそういうひとつひとつの神様テストをクリアすることに多分意義があるんだと思う。
そして無事に翌日、ソファを新しい持ち主に届けて思いの外感謝された。
中古サイトでは取引が終わると相手から評価が来たり来なかったり(私は100%評価をする派)なんだけど、今回は目頭が熱くなるようなすごいメッセージを貰った。
中古取引をしながら こんなに親切な人に会ったのは初めてです。
いい取引をしてくれて本当にありがとうございます。いつも幸せな日になりますように…
と書かれていた。
人生の醍醐味は人から感謝されることにあるんじゃないかと思った1日であった。