見出し画像

学校教育にプログラミングが追加される! 子供たちは何を学ぶのか!?

今年も間も無く1ヶ月が経とうとしている。全国的に雪も少なく、冬の面影がないまま冬も終わりに近づいている。

さて、冬が終われば新学期。子供たちは新たな学級へと進み、そして来年度は教科書が変わる。


新教科書は何が導入されるのか

7月には東京オリンピック・パラリンピックが開催され、鎖国・ガラパゴス日本にグローバル化の大きな黒船が真の開国を迫る。明治以降、開国後も日本は独自路線で発展を遂げ、今日に到るまで本当の意味での開国はされていないのかもしれない。オリンピックが機になって新しい流れを作るのは明らか、グローバルバージョンはアップするのではと思われる。

そうなるとやはり「言語」は重要となり、日本人が元来苦手としている他言語の習得が教育の世界では取り組むべき課題となる。なので、来年度の教科書では英語が強化される。

そしてもうひとつ。

技術の発展により時代は急激なスピードで移り変わっている。特段、IT技術はこの10年間で生活環境を一変させた。この10年の中でもスピードは加速を続け、直近3年でもさらに大きな変化を見せた。そんな中で今年の大きな変革は「5G」ではないだろうか。

かつて、移動通信システムが3Gから4Gに切り替わった時代があった。この際に起きた我々の身近な変化は「SNSを発展させ」「支払いを円滑にし」「メディアを持ち歩き」「遠隔で仕事ができ」などなど挙げたらキリがないほどある。この変化が再び起こる。しかも予想のできない大きな振り幅で。

そんなIT時代を生きる子供たちにどう教育するか考えた文部科学省は「プログラミング教育」を導入することにした。


子供にプログラミングなんて可能なの?

一般的にプログラミングというものはコンピュータ言語を用いた「文字の羅列」によってコンピュータの制御をすることのように思う。子供には難しいのではないか、と。

そう、子供には難しいかも。特に小学生。

自分のことを少し話すと、印刷物のデザイナーを経て時代の流れから必要に駈られて「HTML/CSS」を身につけ「Javascript/Java/PHP/Perl/Ruby」などを利用したサイトを作ってみた、という身。学生時はそんなものを学ぶ時代ではなく、社会人になってから自らインターネットの中に師匠をみつけて分からないとこをは聞いて、あとは独学という当時は厳しいと嘆いていた。こんな道のりで学んだ。

その経緯から、子供たちには難しいと考える。もちろん特異的にできる子は現れるだろうが。

だから学校教育では、子供たちはコンピュータ言語を学ばない。特に小学生ではアルファベットすら知らない学年もあり、そもそも不可能だ。


プログラミング教育って何すんの?

英語の授業では「外国語活動」とう科目がある。だが、プログラミングの科目はない。

ではいつ学ぶのか? 学校教育の教育課程を編成するための基準を定めている「学習指導要領」には以下の授業で行った例が示されている。

算数、理科、総合的な学習の時間

スクラッチというプログラミング教育用アプリがある。これはコンピュター言語ではなく、コンピュータ言語を日本語に訳して使えるようにしたもの。

例えば「動く」「左」「3回」「繰り返す」などのブロックを積み上げると対象物は左へ3歩移動する、といったものだ。これはロボット工学のコンピュータ言語を利用して作られたアプリで、このアプリで実際にロボットを制御することもできる。

このアプリを使って算数の授業では多角形を描写するという学習を行う。このように既存の科目に利用できるものの中に組み込まれる。

この描画を無駄なくスムーズに描けるようにするのが課題となる。例えば五角形を描くのに指示1回で1本の線を描くのと指示1回で5本描くのとでは手間や完成時間が異なる。また、1本ずつ5回描くのと、5本同時に描くのでも差が出る。このように意図の実現に向けてどのようにアプローチしたら良いかということを学ぶのが「プログラミング教育の真意」だ。

それを「五角形を描く」ついでに学ぶ、これが学習指導要領に例示されている。

しかしこれはあくまで例。授業の内容は各教育委員会や担当教員などに依存し、同じとは限らない。


学校ごとの差、教員の差が大きいプログラミング学習

実は授業で何をするかというのは地域や担当教員で全然違うものになる。

来年度からの変更だが、すでに全国的に始められてはいた。お子さんが学校で「パソコン(またはタブレット)で何かやったようー!」って報告されたご家庭もあるだろう。

知り合いの子は「ホームページ作った」と言っていた。また、中学教員の知り合いがいる学校では「生徒全員分のタブレットを購入した」と言っていた。しかしうちの子の通う学校はそんなことはないらしい。

なぜ、そんな差が生まれるのか? 教員の知り合い曰く「先生に依存している」とのことで、元々コンピュータに長けている先生は自分の知識の中からそれを授業に取り入れられるが、そうではない先生は今はまだ何もしていないとのこと。

タブレットを買う予算は「どの学校にもある」とのことで、その学校が特別にその分の予算を持っているわけではなく、何していいか分からない学校が多くて何もしていないのが現状だとのこと。

ただ、仕方ない。これは仕方ない。

先生方も、学生時代一生懸命勉強してきたものでもなんでもないものが急に現れても対応できないこともある。


プログラミング教育おさらい「プログラミング的思考」

先生も時代の速度に対応しきれていない。それほど速度は増している。

そんな時代に生き抜ける力を身につけるための授業、それがプログラミング教育。

小学校プログラミング教育の手引によると、「プログラミング的思考」の資質・能力を育成することを「教育のめあて」としています。

プログラミング的思考とは?(小学校プログラミング教育の手引より)
自分が意図する一連の活動をするために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組合せたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを理論的に考えていく力。

時代のスピードは増す。おそらく、時代のスピードを気にしている人の予想を上回る加速で。気にしてない人は瞬く間に環境が変わっていき、対応ができない。

そしてグローバル化。国際社会ですでに戦っているグローバル人たちは 強い。国際社会の中ですでに必要な力を得ていると考えておくといいと思う。

まだ見ぬ未来、そこが戦いのフィールドとなる子供たち。なかなか熾烈だ。


プログラミング的思考を以って、言語を操って活躍する子たちを増やしていかなければいけない。ご自身のお子様には準備をさせていますか?


普遍的な力が身につくクラブ→赤ねこクリエイティブクラブ 〜YouTubeクリエイションから学ぶ〜




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?