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トピック:JR他、鉄道運賃の障害者割引に「精神障害」も対象拡大の一報

JRの発表が検索では最初に出てきますが、数日前に鉄道運賃の割引対象に2025年4月1日から従来の知的障害、身体障害の方に加えて、精神障害の方を対象に拡大するニュースが出てきました。もう知っていらっしゃる方もいると思いますが、紹介します。

以下のリンクは、JRからの発表文です。

https://www.jreast.co.jp/press/2024/20240411_ho04.pdf

わたし、テレビや新聞をあまり観る習慣がないので、お茶の間にどのくらい広まっているのか実感がありません。
わたしの職場では特段トピックにあがってきていませんでした。
割引の対象となるかには精神福祉手帳の取得の有無がまず条件になってきますので、鉄道会社の発表を受けてこれからきっと各地域の市町村の役所などでも、それに伴う情報がホームページなどでも掲載されていくだろうことも含め、徐々に周知されていくのでしょうかね。

精神障害の方に対する支援は他障害と比べ、日本では歴史的な短さもあると思いますが、対象外となっている分野が多々あります。
交通機関において精神障害はバスに関しては概ね、お住まいの県内では特別乗車券の対象と以前からなっていましたが、鉄道に関しては一部に留まっていました。

今回JRだけでなく、他の私鉄も同時に発表がなされています。
大多数は来年2025年4月からの適応へ向けて、一部鉄道会社さんは年度内に適応していくようです。

ここに至るまでにもまた、様々な人の想いと行動があったこともシェアしたいので、全国精神保健福祉会連合会の記事を代表してリンク共有します。
こちらの団体では2014年にプロジェクトチームを立ち上げ、活動していたことが紹介されています。約10年。これを長いと捉えるか、短いと捉えるかはそれぞれだと思いますが、放っておいてもいずれ精神障害の方も対象となったのかは分かりませんが、ソーシャルアクションの結果であることは間違いありません。


また、以下に同団体がまとめてくれた今後割引実施する団体も含めた、各社の現状一覧のPDFもありますので参考にして下さい。(大手のみものなので、全ての鉄道会社ではありません)

https://seishinhoken.jp/files/medias__files/src/01hv8jvnczjf5ktfeqp7hqe1ab.pdf

わたし自身は、まだまだこうした動かす側の仕事をしていないということを実感します。ですから、ただただ対象となっていないことを嘆くことしかしてこなかった人間です。

ですが、日本における精神疾患や精神障害の方の歴史を多少なりとも学び、現場で関わっている個人として他の障害とまた一つ足並みが揃う要素が広がったことは喜ばしいことです。しかしながら、同じ土俵にあっても、まだ受けることができる支援に差異がある分野もあるので、これで全て良しということとは違うことは認識しておくことが必要だと思っています。

今回のトピックを見て初めて関心がわき、元々割引対象となっていた他障害の方に対しての鉄道運賃の割引内容も数社目を通しましたが、概ね割引内容としては同様のものとなっているのかなという印象です。

実際に割引対象になるためには繰り返しになりますが、精神保健福祉手帳の有無が必要となります。
JRさんに関しては新らに手帳に割引対象になる方の手帳には明記される文言が入ってくるとのことです。少なくとも手帳があるだけはダメということですね。この間に更新がない方に関しては記載内容の追記をしてもらう手続きをおそらく自分から居住している地域の役所などで手続きが必要となるのではないかと思います。

※今後、各自治体で精神障害者保健福祉手帳に旅客鉄道株式会社旅客運賃減額欄を設け、
第1種または第2種の別が表記される予定です。

「精神障害者割引制度の導入について」JRグループのホームページ掲載より引用

詳細は分かりませんが、安易な想像としては第1種は1級、第2種は2級と想像します。とすると3級は対象となるのか、気になるところです。
このあたりの定義について、まだ勉強不足なので、これから関心を持っていきたいと思います。

内容の話で、単独の場合は片道100kmを超えた場合のみ50%の割引とあり、これは他の鉄道会社でも同様の傾向があるようです。
調べてみましたが、東京〜熱海(静岡県)で約75km、東京〜高崎(群馬県)で約105kmでした。かなりの距離ですね。

なので、日常生活の中における移動では単独利用の場合、利用できる場面は何のかなと思います。旅行などの特別な機会ですよね。
実際にこの条件内で利用イメージを持てる方がどの程度いるのだろうかという点では個人的には想像力が欠けるところですが、選択肢が広がる、これを機に体調とうまく付き合えるようになって遠くまで行ってみたい等、生活のモチベーションにつながってくるような方が1人でもいらっしゃればとても価値があることだなと思います。

今後の情報発信にも着目していきたいと思います。

※精神保健福祉手帳に関しては、わたし個人では記事をまとめたことがなかったと思いますが、noteでは当事者の方も含め多くの方が手帳に関する情報を体験も含めて発信してくれていますので参考にされると良いかと思います。

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