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みんなねっとさんのフォーラムに参加させていただいて(アウトプット記事)

こんにちは、ソーシャルワーカー(精神保健福祉士)のすまです。

今日は、みんなねっとフォーラム(ZOOMウェビナー)に参加しました。

みんなねっととは、公益社団法人全国精神保健福祉連合会というのが正式名称の団体さんです。
精神障がいを抱える方がご家族にいらっしゃる方々が結成した全国団体です。


以前、私鉄での交通費割引の対象に精神障害の方も含まれるようになるということを記事にしました。


この記事の中でもみんなねっとさんの記事のリンクを貼らせていただいたのですが、この交通費割引を実現させたことの源には、みんなねっとさんの働きかけもあります。

わたし達は、精神障がいのある本人と家族が安心して暮らせる社会をめざし、 多くの仲間や関係者の方々と支えあい、学びあい、手をつないで目標の実現に努力します。

みんなねっとのホームページ(団体紹介)より

ホームページに掲載されている言葉の通りに、様々な取り組みをされている団体さんです。


話を戻しまして、今日参加したのはどなたでも参加できるイベントで、後日アーカイブ配信もされる予定とのことです。
関心のなる方はぜひ試聴されるとよいかと思います。
資料もホームページから公開してくださっていますのでどなたでもアクセス可能です。

講師の先生より前半お話をしていただき、後半はみんなねっとの理事長や理事の方と講師の先生による意見交換・質疑応答の時間です。

今日のお話では、当事者やご家族などに対して回収したアンケートの集計を元にして出てきた困り事などに対していくつかをクローズアップして説明いただきました。

精神疾患と身体に関する何らかの他科症状、お薬との繋がりについてスライドを用いて話していただき、大変分かりやすかったです。


幾つかすま個人が印象的だったことを感想程度ですが備忘録として残します。

🔸精神疾患と身体的問題や寿命・突然死について

精神疾患を罹患し治療されている方が「突然死のリスクが高い」や「余命が罹患していない人と比較して短い」といったデータがあるということは以前から耳にして知っていたものの、恥ずかしながらしっかりと勉強せずにここまできてしまいました。

突然死の代表として心疾患や脳卒中が頭に浮かびます。
データを見ていくと心疾患に関して未診断の方が早くに亡くなってしまう方が多いということが分析されてきています。もしも早めに病気に気づき、適切な治療を受ける場合においてはそう死亡率が高いわけではないということも分かっているそうです。

命に関わる病気の場合、未診断の期間が長引いたことによって早く亡くなってしまうというのは恐らく誰にでもありうることです。そう考えると、またちょっと違った受け止めも出てきそうです。
断片的な情報だけでは誤った理解を生んでしまう。改めて正しい情報が伝わるようにしていくことの大切さを学びました。

しかしながら、早期に発見ができたとして、その後の治療が行なっていけるかどうかはご本人の理解や社会的な要素も関わってくると思いますので、そうした部分が治療の遅れを生み、寿命を縮めてしまうということはあるのかもしれません。

🔸肥満とストレス、精神科薬との関係について

治療中の方に多い症状として現場でもアンケート内でも紹介されていた肥満とそれに伴うリスク、多尿、口渇などの症状について、ストレスや薬との関連性も含めながら分かりやすく講義いただきました。

統合失調症に合併する肥満・糖尿病の予防ガイドというものがあることも初めて知りました。
現在はまだ医療者向けのもののみだそうですが、本年中には一般向けのガイドも発表予定とのことです。
こうした話題は、すまも利用者さんとの間で話題にするところなんですが、結構伝えていくところにおいて難しさを感じたりしています。
発表された際にはぜひ、日々の支援やプログラムに取り入れながら活用していきたいなと思いました。

睡眠時無呼吸症候群に関してもお話しがありました。
最近罹患している、あるいは疑いのある利用者さんや、これからの利用相談を受けることも増えていることを現場の中でも感じていました。
精神疾患やその治療と結びつきがあることが今回のお話で繋がり、点と点が線に繋がったところです。
精神障害を抱えている方の生活をサポートする一翼を担っている者として知っておくべきことだと認識することができました。

🔸自動車の運転について

精神科に通院している方の悩みの一つとして現場の肌感覚的にも多いと感じることの一つに自動車運転に関しての話がありました。
ニュースなどでは事故原因で精神科薬を服用していた方に関して、わざわざそれを誇張するように取り上げて紹介されることもあったりして、精神科薬服用=精神疾患を患っている人=運転してはいけないみたいな風潮はあると思います。
実際、先生も判断は慎重だと思いますし、多くの場合は控える方で説明されることが多いと思います。
すま自身も、個別性が高いとは思いつつも唐突に相談を受けると、どちらかと言えば後ろ向きな発言をしていました。
それは、病院としては基本あんまり勧めないだろうという肌感覚が根拠になっています。
(明らかに今のご様子では心配という思いが内在している場合も利用者さんによってはあるのですが)

今日のお話で、そもそもの法律や薬の添付文書に書かれた注意喚起の取り扱い自体で定めらめられていることが諸外国と比べると抑え目の方向に拍車をかけていることを知りました。かつ少しずつ転換されていることも知り視野が広がりました。

🔸最後に

後半の意見交換の中でも率直な三者の疑問や腑に落ちていないことなどをそのまま投げ合ってくださる内容で、すま自身も今まで疑問すら思っていなかったところを改めて考えてみる機会になり、有意義な2時間でした。

スライドを見ながら話を聞いている際は分かりやすいと思ったのですが、スライドだけを見ているとやっぱり頭に入りません笑
情報量は抑えられていると思いますが、それでも多く感じてしまいますね。
勉強は苦手ですが、これからも学ぶ姿勢はソーシャルワーカーの基本姿勢のようなものとしても必要です。
今後もなるべく時間を調整し、アンテナを張って参加していきます。


今日の投稿は以上になります。
お読みいただきありがとうございました。

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すま/ソーシャルワーカー(精神保健福祉士)/ミニマムな暮らし
お読みいただき、ありがとうございました。 この投稿を開いていただけただけで、感謝。 すま自身の日々の活動に力を与えていただいています。 図書館に立ち読る感覚でまた、お立ち寄りください。