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現代社会の生き辛さへの抵抗

 今回は↓の記事の続きである。未読の方は、ぜひ先にこちらを読んでいただきたい。 


 さて、今回の記事においては現代社会の生き辛さへの対処法について考えてみたいと思う。なお、例によって先に断りを入れておくが、筆者は現在大学1年生であり、最近ようやくバイトに慣れてきたあたりで、ほとんど社会を知らないと言っても過言ではない。あくまで私の想像の範囲になってしまうのと、メインターゲットとしてはこれから現代社会への生き辛さに立ち向かわなければならないであろう大学生年代としたい。そんなわけで、社会人としてこの世の歯車を回していただいている方々に対して非常に失礼なことを述べてしまう可能性があるが、そこはご容赦いただきたい。あくまでまだまだ未熟の、社会を知らない一介のしがない大学生の一意見として読んでいただけたら幸いである。


現代社会の生き辛さの理由


そもそもなぜ現代社会が生き辛いかという話で私が考えた理由は、「マイナスを0にする」ことを執拗に求める負のスパイラルが加速しており、世の中に不幸自慢が蔓延しているから、というものであった。だったら、その「マイナスを0とする」スパイラルを脱却できればよい。このスパイラルはとにかく大勢の人がかかわっているため、数の暴力で簡単に巻き込まれてしまう。正直もうこのスパイラルに飲み込まれてしまった人間が脱却するのは相当苦労するだろう。だからこそ、まだ社会に完全には入っていない学生をメインターゲットにして話を進めていく。

対処法

①自己分析

 就活の時にやるじゃねーか、と言われるだろうが、はっきり言おう。就活の時に自己分析をやっているようでは、どうしようもなく遅すぎるのである。

 私自身まだ大学1年生ということもあり、そこまで就活を真剣には考えていない。そもそも就活における自己分析とは何か。とりあえずググって一番最初に出てきたサイトから引用させていただく。

就活における自己分析とは、自分の特徴や長所・短所、価値観を把握・分析し、自分の『強み』を見いだすことです。

分析結果を元に客観的な視点を持つことで、自己PRや志望動機などが具体的でオリジナリティーのある内容になります。面接官に入社をしてからどのような活躍をするかのイメージを持ってもらうために、抽象的な表現ばかりにならないように気を付けましょう。綿密な自己分析で、自身の『強み』を見つけることで「どのような経験から積極的に取り組む力をつけたか」また、「その経験や力が企業でどのように活かせるか」など、より具体的なエピソードを伝えることができます。

マイナビ新卒紹介HPより

 こういうことらしい。

 まあ要するに、就活において自己分析をする目的というのは、志望理由書や自己PRを書くために過去のことや自分のことについて調べることで(身も蓋もない言い方をすれば)希望する企業に受かりやすくするため、ということだろう。

 ところで、この志望理由書然り面接然り。どこまで本心を言うのであろうか。以前興味深い記事をnoteで拝見しため、こちらも引用させていただく。

 私はまだ就活の面接こそ経験していないが、受験においてはゴリゴリに面接対策を行った。ちなみに私は医療系の学部を受験したため、当然この“ナラティブ”も発している。本心としては医療系の学部を受験したのはやはり将来に安定性を持たせたかったから、という思いが強いが、そんなことを面接で発言したら一発不合格だろう。その点でこの記事は受験や就活における面接のモヤモヤを見事なまでに言語化されており、私自身は首がもげるほど縦に振りまくって同意したいと読みながら思った、というのはさておき。

 私がここで述べたい自己分析というのは少し系統が異なる。自己分析というのは簡略化しすぎた言い方だったかもしれない。要は、「自分が幸せになれることは何か、そのためにどんな職業に就けるのか、どのようなことが自分に合っていてそれを踏まえた上で自分は何をしたいのか」と言った人生の目的を早い段階で見つけておくべきだと思うのである。

 就活における自己分析はあくまで”ナラティブ”を作り上げるための方法だが、ここでは自分の本心を見つけるための自己分析なのである。
 自分にとって何が幸せなのか、何を為したいのか、これらの問いは思っているよりもずっとずっと答えを見つけるまでに時間がかかる。何なら生涯見つからない可能性だってある。

 そのためにも学生の時間のあるうちに、たくさん考えて悩みぬいた方がいいと思うのだ。金欠で時間が有り余っている大学生ならなおさらである。特に、自分が拝金主義ではないと分かっている人。金を大量に稼いで、高級車やブランド物を買うことに幸せを感じない人はもはや必須ではないだろうかと思う。ここをきちんと理解したうえで就活をするのとしないのとでは大違いだと思う。


②趣味の開拓

 自己分析とも似ているが、趣味を見つけておくのも重要だと思う。アイドルやアーティストのライブに行くのが至福の幸せだ、旅行最高、サウナ最高。そういったものである。どんなに好きな仕事をしていても、やはり仕事というのは大なり小なりストレスを生むものだ。そのストレスの解消を図るには逃げ道はできるだけ多くあったほうがいい。
 趣味がある人に関しては全く問題ない。この項目に関してはそこまで苦労はしないだろう。ただ、一日を暇してスマホばかりいじって惰性で過ごしたら気づいたら寝る時間、と言ったタイプは注意が必要である(私のことです)。
 あとは、その趣味によってストレスが解消するかどうかと言うのもポイントだ。個人的に結構注意が必要だと思うのはショッピングだ。人間にはお金を消費すると快楽を生じるという性質があるが、いわゆる衝動買いをして家に帰って我に返った時に「なんで買ったんだろう、無駄遣いしなければよかった」となってしまうのであればそれはもはやストレスを解消するためのはずの行為がストレスを生んでいる。ギャンブルや飲酒なども似たようなものか。とにかく、節度は守ったほうがいいと思われる。


③不幸自慢をやめる

 多大なストレスを抱える現代社会においてはもはや不満がない人間という方が少ないように思う。その気になれば、誰しも不幸を垂れ流すことは容易にできるだろう。だが、社会に転がる不幸自慢は何も生まないのである。さながらセミの鳴き声だ。人間の脳みその刷り込みの原理を信じるなら、不幸だ不幸だと言っていると本当に自分が不幸だと思ってしまう。だったら、自分が幸せだと思い込んでいる方が遥かに簡単であるに違いない。
 正直、これは本当に難しい。気分が落ちているときにはどれほどポジティブに考えようとしても落ちて行ってしまう。だからこそ、趣味などを通してストレスを適度に発散することが必要なのだ。
 人生において辛いことが0というのはあり得ない。偉そうに今文章を垂れ流している自分だって、悩み事や困りごとは本当に尽きない。
 それでも、人生において楽しいことが0というのも、これもまたあり得ない。もし人生において楽しいことが0だという人は即座に専門の医療機関を受診してほしい。そうでなければ、楽しいことに意識を向けて、心に余裕を作るのだ。些細な楽しさでも感じることができたなら、不幸自慢をする理由がなくなるはずだ。


終わりに

 それにしてもこの現代社会というのは本当にストレスが多いもので、嫌なニュースというのは後を絶たず、そういったものを耳にするたびに「こんなクソみたいな時代に生まれるくらいだったら死んだ方がマシなんじゃないか」と思ったことは何度もある。それでも私が今生きているのは、結局のところまだまだ何も社会貢献なんぞできておらず、こんなところで死んでしまっては18年間無駄に金、大量の植物と動物、酸素、経験を貪っただけで余計な二酸化炭素や老廃物だけを残してしまった社会のゴミとなってしまうからだ。とりあえず最低限そこだけは脱却したいという思いで今は生きている。

 この世は生き辛い。何のために生きているのかを見失ってしまうことも大いにあるだろう。人生には迷いも悩みも苦しみもつきものだ。正直今この記事を書いている自分も「この記事公開していいんだろうか、中身はないし無駄に日数を置いたせいで最初の頃に書きたかったことが何なのか全く思い出せない、困ったな」と随分と悩んでいる。それでもいつか本気で悩み苦しんだ時に備えて、誰も叱咤激励してくれなかったときの最後の手段としてここに書き残しておこうと思う。あくまで自分のために書いたものだから、他人からみたら「何言ってるんだこいつ」となるのかもしれない。それでも温かい目でここまで読んでいただいた方に、心から感謝したい。

 最後の最後に。

 決して生きやすい時代ではないけれど、それでも考え方一つで世界の見え方も変わるものだから。人類に備わった知性をフル活用して、この現代社会、ともに乗り越えていきましょう。



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