【ドラマ感想文】10月秋の新ドラマ
全く違う系統の記事がやってきました。
実はこの頃少しばかり考え事をしすぎて病んでおりまして。考え事はやめようと思ってもなかなかやめられるものではないんですよね…何とかこの状況を打破せねばと思ってTVerでひたすら新ドラマを漁る、というのが今週1週間でした。
病んだのが10月の初めの方で本当に良かったです。これが9月とかだと大半のドラマは終盤に向かってますし。私はテレビを持っていないので、何となくテレビをつけるという行動には至れないのですが、最近はTVerでドラマに限らずドキュメンタリーとかも見たりするので、テレビを置くのも良かったかもなぁと感じる今日この頃です。
そんな私が今追っているドラマは5本。1つは大河ドラマですね。これは既にNHKオンデマンドを契約して毎回欠かさず見ています。今は何だか不穏な雰囲気ですが…とても好きな大河の一つになりそうです。これは全部終わったらまとめて感想を書いていこうかなと思ってます。
さて、残り4つ。1個づつ、初回を見た感想を並べていこうかなと思います。ちなみにこれまでドラマを頻繁に観る方ではなかったので、知っている俳優さんもそこまで多くないですし、ドラマの表現とかも詳しいわけではないので、本当に低レベルな感想になっていると思いますが、そこは目を瞑って読んでいただけたらなぁと思います。
①嘘解きレトリック
嘘が分かる少女と、洞察力の鋭い探偵の話。原作はマンガらしいですが、ドラマ以上にマンガは触れないタイプの人間なので、純粋にドラマとして見ていこうと思います。セクシー田中さんのこともあるので、不安と言えば不安ですが…。
さて、そんな少女・鹿乃子を演じるのが松本穂香さん、探偵を演じるのが鈴鹿央士さんですね。
松本さんはこのドラマで初めて知った方ですが、ものすごく和装が似合う…昭和の時代にタイムスリップして撮ってきましたと言われても全然違和感ないです。それだけ世界観も作り込まれているのでしょうね。
鈴鹿さんは「蜜蜂と遠雷」以来ですね。いかに普段ドラマとか映画とかを見てないかがバレてしまいますが😅顔ちっさいなぁ…。羨ましい。
嘘を見分ける能力を持つ人とそれを分析する人のバディ(すごい雑な表現ですが)の物語は結構定番ものの話のような気はしますが、ミステリーというよりはほのぼの系に近いのでしょうか。そこまでシリアスな雰囲気でもないので、安心して心穏やかに見ていられそうです。むしろ、鹿乃子ちゃんが過去の苦しみからどう解放されていくか、そっちの方がメインで焦点を当てられそうです。祝さんもなんかありそうですし。
嘘が分かるキャラの話は全く別の小説で似たような話を読んだことがあるのですが、人間の心を必要以上に分かってしまうというのは並々ならぬ苦労があるようなんですよね…。人間いい面もあれば悪い面もある。表に出てる部分でさえそれが分かってしまって大変なのに、ましてや心中までとなると…コントロールできないとキツイものがありますよね。
なまじ鹿乃子ちゃんが正義感が強いが上に、それを言ってしまうのがまた何というか…辛いですよね。そこも含めて、これからどうなっていくのかが楽しみです。
②モンスター
このドラマが1週間遅いので、感想文をいつ出そうかかなり迷いましたね…。久々のリーガルドラマです。カンテレ制作。以前、エルピスを見てかなり考えさせられたので、個人的には結構期待しているドラマではあります。キャスト陣がほとんど知らない人ばかりだったのですが、まあいい機会ということで覚えたいと思います。
得体の知れない弁護士、神波亮子が非常識(?)な方法で裁判を勝っていく、そんな話ですが…趣里さんの演技がまたすごいんですよね。趣里さんはとと姉ちゃんで初めて知って、それ以降あまり見ていなかったのですが、何考えてるかよく分からないような役どころを見事に演じてるなぁと思います。てかボブが可愛い。
とにかく勝っていく、とかそういう趣旨がどうしてもリーガルハイを彷彿とさせてしまいます笑あのドラマもかなりぶっ飛んだ流れではありましたが、ちょくちょく人間の真理をつくというか、考えさせられる部分があって、個人的に歴代1番気に入ってるドラマなのですが、モンスターもそれに通じそうな一面が見えてとても楽しみです。
ちなみに私はリーガルドラマだと「ウヨンウ弁護士は天才肌」という韓ドラを観たことがあるのですが、あの主人公もボブカットでした。リーガルハイの黛さんもショートでしたし、神波さんもショート…。私が見るリーガルドラマの主要キャラ女性弁護士はショートヘア、というジンクスでもあるのでしょうか笑
モンスターは緩急がすごいドラマだと感じます。ぶっ飛んだ言動に戸惑ったり、相方のジェシーさん演じる東大法学部卒の弁護士とのやり取りで少し笑ったり、裁判所で神波先生が相手を打ち負かす様にスカッとしたり。かと思えば最後背中から冷水を浴びせられたかのようなシーンもありましたしね。最終回までどうなるか、これまた楽しみなドラマです。
③無能の鷹
最近考えることの大半を占めているのが「自分は社会に出たらやっていけるのか、何をして働いてるのだろうか」みたいなことばかりなのですが(←学部1年のくせに何考えてるんだという話)、このドラマを見ているとそれを考えているのが多少バカらしくなりますね。
見た目は有能、中身は無能とキャッチコピーがつけられてしまった菜々緒さん演じる鷹野ツメ子とお腹も態度も弱いけど実は有能な塩野瑛久さん演じる鶸田道人のコンビのコメディドラマですが…何というか「そうはならんやろ」的なフィクション全開感があって本当に大好きです。
最初見た時は何だこのドラマと思ったんですけどね…まだ社会人ではないということも手伝ってか笑うべきところで笑えないという感覚もあったのですが、見返してみると大爆笑の嵐です。
実際はこんな人なかなかいないと思いますが、このドラマを観ていると余計なことを悩まずに済むと言うか、こんなに無能(とされてる)な人でも生きていけるのだから自分も大丈夫かなと思える気がします。こう書くと何だかナルシストみたいに見えますが…いや、流石にコピーは取れるしホッチキスももうちょい綺麗には留めれると思う…。
自分より下な人を見て安心する、とか互いの傷を舐め合うとか、性格的にはちょっと悪そうな印象を受けますが、ここまで堂々とフィクションとしてやってくれるなら逆に安心しない方が申し訳ないと言うか。誰も傷つけずに安心して見られるドラマ、最高だと思います。
ちなみに大河を観ているので天皇の豹変(?)っぷりにはびっくりしましたねぇ…。すらりとしためちゃくちゃ美しい帝から癖毛なのかパーマなのかの少しくるっとした髪と弱そうな見た目に変わるのですから、俳優さんってすごいなぁと思います。あと鶸田さんのバッグの持ち方、絶妙に「見た目は無能」感が表れてる気がします。そのバッグだったら私は普通に手で提げて持つよ…と心の中でツッコんでますね。
菜々緒さんのインタビュー記事によると、このドラマは鷹野さんは全く成長しないようですが、多分影響を受けるように鶸田さんが成長するんだろうなと勝手に踏んでます。そしてちょっと可哀想なお人好しの井浦新さん演じる鳩山さん、誰か救ってあげてください…。まあでも井浦新さんでしょ、優しいままでは終わらない気もするなぁ…笑。とにかくこの3ヶ月間はなんかやらかしてもこのドラマが慰めてくれるような気がしてます。
④放課後カルテ
個人的に秋ドラマを観ようと思ったきっかけがこの放課後カルテをたまたまインスタのリールで目にしたから、ということなんですが。松下洸平さん演じる牧野先生が何ともいいんですよね。堪らないです。
牧野先生はもともと小児科医、そこから紆余曲折あって小学校の保健室の先生になるわけですが、現実では違うような気もします。ただ、ぶっちゃけドラマなんだし、現実と違っていたって問題ないと思うんですけどね。何でもかんでも現実に沿って作ったら絶対ドラマの面白みは無くなってしまうと思いますし、そもそもドラマを作る必要性もなくなる気がします。
このドラマは現実に沿ってというよりは、原作の漫画を尊重した形であってほしいですね。セクシー田中さんの事件を起こした日テレですし…不穏なニュースが流れないことを祈るばかりです。
とは言え私は原作を全く読んでないので、純粋にドラマの感想を語ることになりますが。
自分も医療系学部の人間ですし、4つの中で最も自分に近い界隈の話ですね。ツツガムシ病に関しては初めて知りましたが、ナルコレプシーは自分でも調べたことがあったので、結構早い段階で気づくことはできましたが…小学生って語彙力どんなもんでしたっけ?笑金縛りなんて単語、使うか?病名とか以前に、自分が小学生だった頃のことを忘れていて、小学生に対する解像度がやたらと低くなっているように感じます。
ただ、小学生ならず中高生でも、大人でもそういう面はあるでしょうけど、特にナルコレプシーの話は病気の認知度が低いのもあって知らない人は無自覚のうちに相手を傷つけてしまうということが、ぐさりと刺さりました。あとは、信じてもらうことの大切さも改めて実感することができましたかね。言葉にすると何だか稚拙で安っぽいことばかりが並んでしまうのですが、ドラマや映画、アニメなどの作品の良いところは、言葉だけでなく人物描写やストーリーの流れなどでそれとなく大事なことを認識できることなんだろうなと思います。
ちなみに牧野先生を演じる松下洸平さんは、光る君へでは唐の薬師として出演していました。それ以外の作品でみたことがなかったのと、大河でもそこまで長い時間出ていたわけではなかったので、今回のドラマでじっくりと演技を堪能したいと思います。
牧野先生は不器用で感情を表すのも苦手なのですが、冷静な人というのは案外信頼しやすかったりするんですよね。森川葵さん演じる篠谷先生はThe小学校の先生といった感じがしますが、表面上は全員に対して平等に接しているように見えても実際は病気を知らないことで生徒を傷つける言動をしてしまったり、生徒の感情に寄り添い切れていない部分もあると思います。篠谷先生自身はめちゃくちゃ頑張っていますし、先生1人に対して面倒を見なければならない生徒の数も多いので大変だろうなとも思いますが、カバーしきれない部分を牧野先生が拾ってくれる、そんな描き方が良いなと思います。生徒にとって誰か一人でも信頼できる人がいる環境がいるのが一番いいでしょうし。それが篠谷先生であろうと、牧野先生であろうと、他の先生であろうといいのではないかと個人的には思います。
そして子役の人たちが演技が上手すぎる。演技をしているというよりも、自然体で違和感なく見れるような気がします。ナルコレプシーに苦しむゆきを演じていた増田梨沙さんの演技は本当に小学生なのだろうかと疑ってしまいましたね。カタプレキシーを自然に表現するの、絶対難しいと思うんですが、子供であろうとも役者ってすごいなと感心させられます。
ドラマを見た後はぜひ原作の漫画も読んでみたいですね。
というわけで、ざっとドラマの感想文を書いてみました。初の試みだったのですが、いかがでしたでしょうか?(笑)
最近は忙しさでなかなか書く時間も取れていないのですが、余力があればぜひ今後も感想文書いていけたらなと思います。ドロップアウトするかもしれませんが…。