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ダンサーたちの交換日記 「こうふく日記」 2020年9月19日(土)

「こうふく日記」とは

2020年4月に上演を予定していたダンスパフォーマンス作品の出演者4人による、いつか4人で踊る日までの交換日記。週ごとの担当者が1日分の日記を書いてゆきます。

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石原夏実(すこやかクラブ)

多摩川河川敷で開催された、水辺のダンスショーケース「Chap-chap」へ。
二女はまだ生後2ヶ月弱。ここまで遠くに出かけるのは初めてのことで、どうかなあと心配しつつも、すこやかクラブ今年唯一の新作上演を見逃すわけにはいかない。屋外なのも安心材料。しかも、「こうふく日記」のメンバーでもある福島梓さんが出演するんだから、そりゃあもう、行くしかない。家族総出で、えいや、っとお出かけした。

心配された天気も、全く問題なし。
これまた「こうふく日記」のメンバー・みなすちゃんと合流し、シートを敷いて、かえるPの名物演目を眺める。
気付いたら、すこやかクラブに出演してくれているダンサーの加藤律くんも、ちゃっかりシートに腰掛けている。

すこやかクラブの新作は「夏と遊ぶ、夏を踊る」というタイトル。8月に立川市のRISURUホールで”声を出さない”作品を上演してほしい、との依頼に応えて上演したものの再演だった。

3人の出演者が、「みなさんの健康を祈って踊ります」と書かれた横断幕を掲げて、あっけらかんとニコニコしながら、芝生の上を踊りまわっていた。
曲は横手ありさちゃんの「ビッグバン」という曲。元は、初めていろんなものを目にして「なんだこれは初めてだ」と驚く子どもの様子を描いた歌詞なのだけれど、この作品のために「こんな夏は初めてだ」と歌い直されていた。
本当に。その通りだね。と思いながら、はしゃぐように踊るダンサーたちの身体を見ていたら、胸の奥がギュウッと締めつけられるような心地がした。


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