台湾へ行ってきた(DAY1)
5年前の卒業旅行で行く予定だったのにコロナのせいで中止になり、それからも機会がなく行けていなかった土地、台湾。
海外へのフットワークが軽い彼が「行こう!」と言ってくれて、この度めでたく初上陸してきた。
楽しかった〜、体力がヘボすぎて途中しんどい時間もあったものの、それを打ち消すほどの美味しいごはん、温かい人、非日常な文化。
海を超えた旅っていいな、と身をもって感じることができた3日間だった。ガイドブックから外れたような大それたことはしていないけれど、ガイドブックには載っていないリアルにも触れられた。
3日間をまとめて一つの記事にしようと思っていたものの、書き始めると1日目で3000字を超えてしまったので、まずはDAY1の記録として...。
おいしかったなあ…天天利の魯肉飯
出発の日は早朝の飛行機に乗り松山空港へ。ホテルに荷物を預け、ガイドブックに乗りまくっている西門の有名店「天天利」で腹ごしらえを。
ここで食べた滷肉飯が、3日間の旅の中で一番美味しかったと言っても過言ではない。羽田でつるとんたんとバナナ、その上ちゃっかり機内食も食べてたのに、美味すぎてバクバク食べてしまった(空港でバナナ食べんな?)。
口に入れた時は醤油と豚の脂で「まあおいしいわ」って感じなんだけど、噛んでいるうちに「ん?なんかすげえたくさんの種類の味がするぞ?」となり、そこからどんどん味が深く深くなっていって、こんなに深いとブラジルに着いちゃうんじゃ?ってくらい。あれは軽く100年は煮込み続けてるね、知らんけど。うまいうまいと言いながら食べ合う飯は、一層うまかったね。
九份で優雅に茶をしばく
先述の通り大興奮でお腹を満たしましたので、一日目のメイン目的地、九份へバスで移動。初日に九份へというプラン、パワータイプではあるがこれが功を奏した。(2日目体調崩したので…。アドレナリンMAXのうちに行っといてよかったのだ〜🕺)
九份に着いたら、出店の立ち並ぶ小道を一通り散歩して、「千と千尋の神隠し」の世界観にそっくりと有名なお茶屋さんを眺め、「ガイドブックとおんなじだ〜」とうっすら感動し、休憩がてらそのお茶屋さん「阿妹茶樓(アーメイチャーロウ)」へ。
こんな有名なお店入れるの?めちゃくちゃ並んで待ちくたびれちゃうんじゃないの?という私の心配をよそに、あっという間(たぶん待ったの15分くらい)に「中?テラス?」と聞かれて、テラスに案内してもらえた。
いちばんおススメっぽかったお茶とお茶菓子のセットを頼むと、店員さんが飲み方を説明してくれる。
「この器は香りを楽しむ用、こっちは実際に飲む用ね」
「最初に茶器をお湯で30秒温めてね」
「茶葉は4分の1くらいの量入れてね」
「1回目は30秒、2回目は40秒、3回目は50秒、4回目は60秒待ってね」
「茶葉は4回使ったらここに捨ててね」
と、結構複雑な説明を、日本語と英語とジェスチャーを交えてニコニコと教えてくれた。
ちなみに、全体像がこちら。
テラス席からの景色がこちら。
優雅だった~~。若い頃の旅行だったら、「こんなとこでゆっくりしてないではよ行こうや!!」とそわそわしてしまいそうなシチュエーションだが、なんてったってこちとらアラサーである。
こんなところで優雅に茶しばけちゃうのである。しみじみと、とくとくとした、いい時間だった。
お茶は、種類としては烏龍茶だったが、緑茶のような若くて甘い香りがふわっと鼻の奥で広がる、「豊かとはこのことか」と感じられたおいしさでした。
帰り方に戸惑っていたら仲間が増えた
茶を楽しんだ後は、夜の九份を散策し、なんか行列ができている店に並んでなんかよう分からんお菓子を買い、人の波に溺れ、なんとか提灯街をいい感じに写真におさめ、そろそろ台北市内へ戻ろうかという時間に。
バスに乗るかUberを呼ぶか、その時の状況で決めようかと事前に話していたものの、台北行きのバスの乗り場がどこだかさっぱり分からない。
疲れも出てきていたし、体力温存に課金しようということで、彼がUberを呼んでくれることに。
その前にちょっとトイレに行くという彼をベンチで座って待っていると、「日本人ですか?」と話しかけられた。
台北へ戻りたいがバスが分からない、という同じ状況の日本人夫婦が声をかけてくださって、「相乗りすれば安いよね!」ということで台北まで一緒に行くことに。
これが旅先での出会いというやつか・・・!とはじめての出来事にワクワク。特別何かしたわけじゃなくて、車の中でちょっとお話しただけだけど、この旅における素敵な思い出のひとつになりました。
話しかけてくださった女性は、海外でバックパッカーのご経験もあるとのこと。「フィンランドに行きたいと思ってて!」と話すと、「であればアイスランドも楽しめると思いますよ!」と教えてくれて、人生で行きたい場所がひとつ増えた。
Uberの運転手さんもめっちゃいい人で、「ほら、ここ景色が綺麗だよ」とか、「おたくらは夫婦×2なの?」とか、「台北101は曜日によって色が違うんだよ」とか、色々話してくれた。社内のBGMもYouTubeでJ-popを選んでくれて、優しさにほっこりした(残念ながら知らない曲ばかりだった)。
そしてホテル前でご夫婦とUberとバイバイし、チェックインして少し休んで、「台湾といえばやっぱ夜市っしょ!」ということで、ホテルから歩いて行ける蜜夏夜市へ。
串焼きの肉と、牛肉麺を食べた。うまかった。
そして「〆はやっぱり豆花っしょ!」ということで、有名な豆花屋さん「豆花荘」へ。mikuさん(https://youtube.com/@vlogbymiku?si=CboKNYbwnAuRnnsn)が動画でおすすめしていたカスタマイズをやりたくて、並びながら中国語のメニューを必死に解読した。
そして、頑張って注文した結果がこちら。
いや量多い!なんか違う!この黒いゼリーはこんないらん!
と、うまく注文できなかったことにちょっとしょげたが、味はとってもおいしかったし、量の割にはするっと食べれた。
お豆腐のような部分はつるっとしてて、とうきびの氷が程よい甘さで、主張強めな台湾ごはんを味わった後の舌に心地よい、合理性すら感じるデザートだった。
mikuさんが「絶対のせて!」と言っていた白玉団子は、生地がもっちもちで、中にごまの餡が入っていて、超おいしかった。
そして時刻は22時。4時起きの体は既に限界を超えており、さすがに宿に戻って眠る頃合いかと思いきや、「限界超えてるならあと少し頑張っても同じっしょ」という脳筋モード発動によりマッサージ店へ。
フットマッサージ40分コースを白目むきながら受け終えたところで、DAY1やっと終了。ホテルに戻るや否や、ベッドと一体化して眠りにつきましたとさ。
でもこの、無口な職人おじさんによる一球入魂マッサージを受けたことにより、翌日脚だけはものすごく軽かったので、行って正解だった(なお脚以外は子鹿、せっかくなら全身受けちゃえば良かった…)。
***
記憶をたどりながら書き起こしているのだが、本当にこれ全部初日のできごと?詰め込みすぎじゃない?もはやところどころ記憶ないんだけど?とびっくらこいている。
こんなに充実した一日を過ごしたのはいつぶりだろうか。旅行の醍醐味を初日から思う存分楽しんだ。
次回、反動でアラサー床に臥す。
DAY2へつづく…
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