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英作文を解くコツ(生成文法を応用して...)

今回は、英作文を解くコツをお伝えしたいと思います。とはいえ、多くの方がこの話題には触れていると思います。なので、私は英語学、主に生成文法、その中でも核文の考え方に基づいてお伝えしたいと思います。

生成文法などと銘打ってはいますが、これからお伝えする内容は私自身、塾講師として生徒たち(高校生)にも、お伝えしている内容です。なのでかなりかみ砕いて、専門的すぎる部分は省いて簡潔にお伝えします。なので、どうぞ肩の力を抜いてお読みいただければ幸いです。
コツだけ知りたい方は、結論まで読み飛ばしていただいてOKです!

生成文法とは(ざっくり)

まず、生成文法についてお話します。

人は生まれて、気づけば、きちんと文として話すようになりますよね。つまり、どうやってかは分からないけど、言語を獲得していくわけです。不思議ですよね。この、人の言語獲得についてある説を唱えた男がいるわけです。男の名は、ノーム・チョムスキー。アメリカの言語学者です。彼曰く(私なりに大きく改変してます)、「人は生まれながらにして、頭の中に言葉の種みたいなものがある。この種が発芽して成長していくことで人は母語を覚えるんだ!」とのこと。

(余談)これ何がすごいかって、この説が唱えられる以前は、「人の言語獲得は経験によって起こるんだ」という説が一般的だったんですよ。当時のアカデミアは、チョムスキーが出した説に驚きました。そして、この生成文法は言語学において一躍ブームとなりました。(余談終わり)

本題に戻ります。そうして、彼が提唱した生成文法の考えの中に、核文という考えがあります。これを次の章でお話しします。

核文とは

さて、核文についてです。人間が話す言語(自然言語)、例えば英語とか日本語とか。こういった言語では、様々な文が使われていますよね。けれど、チョムスキー曰く、人間の話す文は6から12までの基本的な文(核文)を派生した形に過ぎないというのです。

そして、英語では7つ。日本語では6つの核文があるとされています。英語であれば、以下のとおり。

英語の核文の例
1 John ran quickly
2 John hit Bill
3 John gave Bill a hall
4 John is  in the house 
5 John is sick
6 John is a boy
7 John is my father 

それぞれの核文の詳しい分析が気になる方は、「スキ」ボタンを押して思えたら記事作成の励みになります。(露骨なスキ稼ぎw、けど孤独はつらいのよ。。。)

というわけで、見ていくと、どれも中学校レベルの文法ですよね。ここでは書きませんが、日本語の核文も同様に簡単な文法から成っています。
ここまでが前提です。

【結論】結局、どうやりゃ英作文は簡単に解けるんだい!

結論から言うと、表したい日本語を小学生に話すぐらいにレベルを落とします。つまり言い換えるということです。そうすると、自然と核文に近いレベルまで直せていると思います。そうしてできた簡単なレベルの日本語であれば、同レベルの簡単な英語で、その日本語は訳せます。

こうして、できた英語というのは元の難しい日本語で本当に言いたかった意味内容を含んでいると思います。もしずれてしまっていたら、それは日本語の段階で正しく言い換えができていないということです。

(余談)実はこの、片方の言語(原語)を別の言語(受容言語)に移す際、核文を使うという方法は、ユージンAナイダ先生の著書「翻訳ー理論と実際ー」でも示されています。この先生は、聖書翻訳をされている方です。つまり、実際の翻訳の現場でも用いられてきたという手法なのです。

かなり急ぎ足ですが、英語学という変わったところから英語教育にアプローチして見ました。たまにこんなことをしていくので、これからの記事が気になる!という方ぜひ、フォローよろしくお願いします!

また今回の内容で、英語学に興味を持たれた方は、私の進行中のシリーズ「0からはじめる英語学」シリーズもおすすめです!

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