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人間を科学する?科学的に人の行動・心理について知りたい方にオススメの本3冊

みなさんは「社会物理学」という学問分野を知っていますか?人の行動と情報の流れの間にどんな数理的な関係が成り立つかを探求している分野で、センシング技術の向上とビッグデータ解析に関する技術の向上で様々な関係がわかるようになってきています。
人間の行動について扱っているため、人間の幸福度を科学的に高めようとするポジティブ心理学とも関係の深い学問分野です。(ポジティブ心理学に興味がある方はぜひ以前の記事を読んでみてください。)
今回はそんな「人の行動を科学する」に関連したオススメの本を3冊紹介します。人が科学的にどう行動しているのかを理解することは、より生産的になったりよりポジティブに生活するのを助けるのではないでしょうか。

職場の人間科学: ビッグデータで考える「理想の働き方」

最初の本は、日本でも働いた経験のあるベン・ウェイバー氏の本で、働いている人の生産性や満足度を高めるために、従来多く用いられているアンケートベースの分析ではなく、人の実際の行動データを使った分析とその結果について説明しています。本書からいくつか例を紹介すると、例えばチームのメンバーと交流するのに費やした時間と創造力には強い正の相関(関係性)が見られていたり、雑談が仕事の生産性に大きく関わっていたりといった結果が得られています。
働き方が多様な時代に、どういった働き方をすればより生産的で幸せな働き方ができるのかの大きなヒントになると思います。

バースト! 人間行動を支配するパターン

2冊目は人間のネットワークに関する分析で有名なバラバシ氏の一冊です。私たちは人間の行動は完全にランダムだと思っていますが、バラバシ氏は人間の行動はランダムではなく、その多くが無意識に「ベキ法則」に従っていると言います。このように人間の行動がランダムではないと捉えると、社会における様々な予測やこれからのプライバシーをどう考えていけばいいのかにも発展していきます。人間が無意識のうちに従っている法則について、知ってみたいという方はぜひ読んでみてください。

ソーシャル物理学: 「良いアイデアはいかに広がるか」の新しい科学


3冊目はビッグデータ研究の第一人者の一人であるアレックス・ペントランド氏の本です。本書は社会物理学についての本とされ、ビッグデータから導き出される人間の集団的な性質を実際に行われた様々な研究とともに紹介しています。主眼としておかれているのは人の行動がどのように数理的に記述され、それによって集団のアイディアの流れやパフォーマンスがどういう影響を受けるのかについてです。データから人の行動がどう理解されているのか、また1冊目に紹介した職場の人間科学同様どうやったらより生産的に働けるのかの理解が大きく進むかと思います。

以上、「社会物理学」に関連する本を3冊紹介しました。最後まで読んでいただきありがとうございます!
今後も情報をアウトプットしていこうと思うので、ぜひスキ・フォローしていただけると、とても嬉しいです!
感想・要望などあればコメントもお待ちしています。

ではまた。

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