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3週目。待てたり待てなかったり。

待つ、ということがある。
気になったレシピがあって、いざそれを作ろうとした時。
30分なら良い方で、1日待てと言われると、気になっていても諦めてしまう。
もしかして、待つのが下手になってりしているのだろうか。

待つ、はしばし喜びになる。
子供の時に、クリスマスが待ち遠しかったような。行列に並んでラーメンを食べる時のような。
待つことそれ自体が、喜びの増幅装置になる。

待てる時と待てない時。違いはどこにあるんだろう。

作ろうと思ってから1日待たなくていいように。先にレシピに目を通した。
半日待つ作り方も、すぐ作れる作り方も書いてある。
その心配りが、自炊者でない人の気持ちに寄り添ってくれているように思える。

今日は半日ぐらいだったら待てるので、半日待つことにする。ただ昆布もにぼしもなかったので、急いで買いにでかけた。
半日かけて、水から出汁をとる。本当に味が出てるのか?と気になって、スプーンですくってみると、徐々に味が濃くなっていくのがわかる。
先週の土鍋ご飯のような体験ができるかもしれないと、楽しみになる。

本の中では風味のインデックス・パターン・シンボルについて解説されている。何だかプログラミングにも通じる話だな。
自炊者=エアベンダーと言われるが、「エアベンダー」よりも「自炊者」の響きの方が、しっくりくるかも。

いざできあがってみた味噌汁は、美味しくはあるんだが、感動するほどではなかった。
豆腐とわかめではなく、豆腐となめこにしたことで、なめこの味と昆布の味が溶け合わなかったのか、それとも豆腐の量が多すぎて分量としては湯豆腐のようになってしまったからなのか。

待つことによって、期待値が上がりすぎてしまったのかもしれない。
待てたからといって、それが喜ばしい結果につながるかは、また別の話。

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