読書「話し方で損する人 得する人」

言葉は誰かを傷つけることもあれば救うこともある。巷でよく聞くこの言葉。言葉というのは使い方ひとつで結果が大きく変わります。家庭内の夫婦や親子の会話だったり、仕事上での取引先や上司・部下への話し方となれば、言葉は十分に注意して使いたい、とだれもが思うことでしょう。

言葉遣いはなかなか変えられるものではありませんが、ちょっとしたトコロなら変えられそう。そんなちょっとしたトコロに焦点を当てたのが本書です。

何となく抽象的な話をするのではなく、いついつまでに決めるとか、予算はいくらでなど、数字を出して具体的に話をすると仕事がスムーズにはかどります。また細かな指示を上司から求めずに自ら案を考え、細かく報告することで、いざトラブルになっても上司には伝えている以上、自分だけの責任にはなりにくいですし、自身の体調不良などで欠勤しても仕事が進めることができます。

よく「結論は最初に述べよ」と言いますが実際どう話を展開すれば分からない。そんな時は「これを英語でいうとしたらどうなるんだろう」と考えてみるといいそうです。英語はまず結論から話します。主語の次に動詞がくることからも分かりますよね。私、行く、駅に。とか。

あと、「~してもらうことは可能ですか?」なんてのは、一見丁寧な言葉に見えます。実際、私もお願いしづらい時に使っています。しかし筆者からすれば、相手にお願いしたいのに直接お願いせず、単にできるのかできないのかを聞いている点でズルい表現だとのこと。ここは素直に、「~してもらえますか?」「~お願いできますか?」とお願いするのが良いそうです。

確かにそういわれるとそうですよね。このように、言われてみると当然なんだけど実際できていないところをズバズバと矢継ぎ早に突かれます。44つもの損する人、得する人のパターンが紹介され、それに加えて「得するフレーズ」15種類も登場します。一つ一つが簡潔ですので、ちょっとした時間にこまめに読めます。


monkey01

最後までお読みいただき、ありがとうございました!「こうした方がもっと読み手に伝わるよ」など、いろいろアドバイスいただけると嬉しいです!!