UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2021「Normal」at ぴあアリーナMM ライブレポート2021.03.23,24
2021年3月23日24日に行われたUNISON SQUARE GARDEN TOUR 2021「Normal」at ぴあアリーナMMのライブの感想を綴っていきたいと思う。
構成的にはNormalというライブ全体の感想、それに絡めて日々のユニゾンへの愛がダダ漏れになっているライブレポである。
どうぞよろしくお願いします🙇♂️
(敬称略)
今回のツアーのタイトルは「Normal」である。以前と比べて色々変わってしまった世の中であるがユニゾンは今まで通り、音を鳴らし続ける。という心意気のもと始まったツアーだ。
しかしユニゾンも突然Normalになれた訳では無い。大まかにいうと
7月Live in the house
8月Live in the house2
といった配信ライブ
10月Live on the seat
座ったままの声出しなしライブ
3月Normal
ライブハウス含む、スタンディング、声出しなしライブ
といったような段階を経て今日に至った。
家から出れない、ライブハウスが白い目で見られる、毎年恒例のフェスがどんどん中止発表されるといった状況から、普通にライブをやると言えるようになったのは本当に感慨深い。
Normalという言葉の裏には演者含め、裏方の相当な配慮がないと安易に謳うことの出来ないタイトルだ。入場者全員が目を通すガイドライン1つ見てもテンプレートを載せるのでは無く、スタッフ全員がこのツアーを無事に成功させたいという熱意が伝わってくる。
演者側である、(G,Vo)斎藤宏介、(B)田淵智也、(Dr)鈴木貴雄もスタッフ含めたチームユニゾンなら大丈夫という信頼関係があるからこそできることだとひしひしと伝わる。
今回私はライブに2日間参戦した。
1日目は前から3列目という天国席だ。しかも1席づつ開けた配置なので実質2列目。そして田淵側(右)の席はまあ楽しいこと。
斎藤側(左)の席ももちろん盛り上がるのだか、みんな日本一見切れるベーシスト田淵のテンションにつられてこちら側は120%の盛り上がりを見せる。田淵にはそういう人を楽しませるパワーがあると思う。
また、お客さんとのアイコンタクトもしてくれる。口元が隠れていたって、声が出せなくなって、お客側のエネルギーは演者に伝わりそれをアイコンタクトで返してくれる。どの曲か忘れたが、私も1回田淵とガッツリ目があった、力強くも輝いた目だった。一瞬時が止まったような感じだった。今でも思い出すだけで震える。
そんな田淵はユニゾンのほぼ全ての曲の作詞作曲を担当し、ライブのセットリストも田淵が組んでいる。毎度毎度だが、今回も最高のセットリストだった。phantom joke、オリオンをなぞるを冒頭にぶち込んでお客の心をガッチリ掴んで、久しぶりにやる昔の曲をふんだんに入れ、instant EGOISTという体が勝手に踊り出す曲を入れたりと、この時の会場は祭り状態。今年はフェスにも行けず、instant EGOIST不足だったので聞けてすごく嬉しかった。静かに聞いてた人も飛び跳ねてて最高だった。個人的には流星のスコールが聞けたのが嬉しかった。美しくて世界観のある曲で目の前が滲んだ。
それとはまた逆の雰囲気のバチバチに尖った曲で盛り上げてからのラストスパートとという素晴らしい流れだった。アンコールも私にとって大切な歌を歌ってくれた。弦を指で1本1本弾く姿も斎藤のシャツの柄もちゃんと肉眼で見ることができた。
実は私自身、今回のNormalツアーは参戦出来ない予定でいた。東京公演、横浜公演などチャンスがある限りチケットを申し込みにいったが全て外れてしまった。
なので、ツアーが始まってすぐに今回のセトリをチェックしてしまったのだが、なんと参戦日にはアンコール曲以外すっかり記憶から消えてしまっていた(さわれない歌が披露されたのは羨ましすぎて覚えていた)ので、初見の気持ちで楽しめた。この日に限っては自分の記憶力の無さに感謝したい笑
そして、追加公演という選択に踏み切ってくれたマネージャーさん、運営の方々本当にありがとうございます。
この日の横浜は海風とビル風でまあまあ寒かったが、ライブ中は額に汗を浮かべながら、飛び跳ねたり手を上げたりして、途中息切れでマスクが苦しい位だった。
でもそれが楽しいのだ。
自分の好きな曲が大音量で流れて、目の前でそれが奏でられていて、周りの人は全員ユニゾンが大好きで、どんなに踊り狂ってたって、号泣してたって、笑ってたって自由な空間なのだから。
2日目は2階席の1番前だった。これもまたいい席を当てた、、
2階の1番前なんて何も遮るものもない全てを見渡せる天皇席だった。2階だからといって距離もそんな遠くなくてほんとにツイテいる。
昨日は演者一極集中で見ていたが、この日は自然とお客さんの盛り上がりが見えてまた違った景色が見てれ最高だった。みんな思い思いに楽しんでいた。セトリを把握した上で見るライブも前日とは違った見方や発見、聞き方があって素晴らしい。
まあ、ライブなんてなんぼあっても困りませんからね〜
今まで何十回聴いた曲もライブで聞くからこその魅力やアレンジがあり、全然違った曲に聞こえることだってある。その度にまたその曲が好きになる。昨日聴いた曲だって今日聞くことでまた新しい曲になっていく。
斎藤がMCで、開演前静かすぎてお客さん4人くらいしか入ってないとかと思った笑、ユニゾンのファンの皆さんはほんとに人が出来てますね、と言っていた。
10月に行われたLive on the seatに参戦した時もとても静かだった。でも私は開演前もあんまり喋らないようにって言われてるから普通のことじゃん?って当時は思っていた。だか、Normalに行くまでの間いくつかのアーティストのライブに行き、残念だがそのルールが守れない人も超少数だがいるということも知った。だからこそ、12000人のキャパの会場で全員が静かに待機している姿を見たあとの斎藤の言葉は大きく頷ける言葉であったし、本当にユニゾンのファンはいい人達だと思った。恐らくファンにもこのツアーを成功して走り切りたいという愛が伝わっているのだと思う。
そんな一見静かに見えるユニゾンファンも音楽が流れれば目を輝かせて前のめりになって世界へ入り込む。サイコーすぎるユニゾンファンが作り上げるライブ空間は現実世界に夢の空間をも作り上げることだってできる。
これは毎回のライブごとに体験する話なのだが、ライブの記憶を思い出す感覚は、昨日見た夢を思い出す時の感覚とすごく似ているのだ。(私だけかもしれない)
たしかにそこにはライブという記憶があるのだが、すこしボヤっとしているというかなんというか、、といった具合だ。時にはあれは現実ではなく夢だったのでは無いか?とまで思ってしまう。
せっかくのライブの記憶なんだからもっとちゃんと記憶にとどめなさい!このバカチンがぁ!!!と前まで自分に怒っていたのだが、最近は恐らく脳がライブの記憶を夢という部類に分類、認識してしまっているのだと思っている。なので、家に着いたらすぐにライブの感想をノートに殴り書きして思い出せる環境を作りつつ、ライブが夢と化すのを楽しんでいる。
これこそ正にユニゾンがファンに夢の空間を提供しているのだと実感した瞬間でもある。
ライブ後、心ここにあらずで明後日の方向を見ながら帰巣本能で家に帰るあの感覚はやはりライブでしか味わえない。
そんなライブの記憶がまた、日々の色々な刺激や社会の波に揉まれて薄れていってしまうのかと思うと悲しくなってしまうこともあるのだが、「せいぜい明日も頑張って」なんて言われたらもう、頑張るしかない笑
それに、このノーマルな日常があるから、ライブという空間がスペシャルに感じることができるし、このロックバンドはずっとでっかい音を鳴らし続けているのだから、生きていればまた新しい夢を見ることができる。
グッズ担当の鈴木はNormalの文字にSpecialの文字を絡ませてたデザインのグッズを世に送り出したが、これは本当に天才だと思う。Normalというタイトルでありながら普通ではない、言い換えれば、特別なのが普通なユニゾンのライブを表しているのはもちろんだが、私達がここ1年、痛いくらい実感した、普通の日常が特別でかけがえのないものだということをシンプルかつ、わかりやすく伝えるデザインだ。
人間今ある当たり前が永遠に続くと思うと、それにあまり価値を感じなくなってしまう。加えて、いつでも今を1番大切にしなければいけないことをすぐに忘れてしまう。だから忘れないように書き記しておこう。
Normal↔Specialのように見えて、
Normal=Specialなのだ
そして、ノーマルな日常にもスペシャルなライブにもいつも寄り添ってくれているのは、めちゃくちゃかっこいいロックバンド
UNISON SQUARE GARDENだと言うことを最後に声を大にして言っておく。
p.s.
SpringSpringSpring再現ライブ超楽しみいいいいい!!!!!🥳🥳
最後まで読んで頂きありがとうございました🙇♂️