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父は「僕がどこかいったら、君たちは幸せになれそう」と言った
本日、cakes更新されました。
ちょうど一年前の夏、の少し前。私と兄弟で父を在宅介護していた頃、夏を迎える前には絶対に父を老人ホームに入れよう、と決めていた。なんとかギリギリで共同運営していた介護が、夏は立ち行かなくなるという確信があったからだ。
私や兄弟の現実で考えると、「父が老人ホームに入る」ことは必須であり決定事項だった。だけどそれは父が希望することでもないし、父は住み慣れた家に暮らしたかっただろうと思う。
父の入所にあたって、罪悪感がなかったかといえば嘘になる。だけど必ずしも後ろ向きな選択ではないということもわかっていた。
私たちにできることは、精一杯、父に合うような施設を探し選ぶことだった。
ひとくちに老人ホームと言っても様々な種類もあるし、それぞれの特徴が千差万別で、選ぶのが本当に難しい。誰にどう相談したか、どんな葛藤があったかの気持ちを書いています。
猛暑のコロナ禍、今、父に会うことはなかなかかなわない。だけど父が今安全なところに暮らしてくれていて、本当によかったと思っている。
この間テレビ電話してたら隣の知らぬおばあさんが乱入してきたが、照れるとかうるさがるとか驚くとか何もなくて、ごくごく自然に、隣の人に説明してた。娘です、とかじゃなくてふつうに私の名前で言っていて、先方には絶対わからないじゃろと思ったけれど、なんかあちらの場はそれで成り立っているようで、いいなあ、と思った。
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