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話し合えないのは、愛情のせいじゃない。「アサーション」で自己主張の3つのタイプを学んでみよう

大切な人と仲良く過ごすために必要な「話し合い」。けれど、パートナーとの話し合いが上手くいかない、とお悩みの方は多くいらっしゃいます。

そこで今回は対話スキルを上げるアサーションについての勉強会を企画しました


話し合えない、とパートナーを責めていませんか?

アサーション勉強会は、よくある会話例の共有から始まりました。下記のパターンに心当たりがある人は多いと思います。

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A「友達が同棲し始めて、すごく楽しいって言ってて」
B「ふーん、そうなんだ」
A「私達ももうすぐ付き合って3年経つよね」
B「そうだね(何が言いたいんだ……?)

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A「入籍や結婚式の準備が大変なのに、どうしてこんなに遅く帰ってくるの?家事も私ばっかり!」
B「仕方ないだろ、仕事なんだから!」
A「こんなんじゃ、いつまでたっても結婚の準備進まないよ!」
B「疲れてるのにうるさいなぁ、勘弁してよ」

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A「ねぇ、どうして黙ってるの?言ってくれなきゃわからないよ」
B「……」
A「黙ってたらわからないよ。どうしていつもそうなの?」
B「……」

このようなコミュニケーション齟齬に出会ったとき、相手の愛情が足りていないからだ、話し合う気がないからだ、と思ってしまうカップル・夫婦は多いです。

けれど、このコミュニケーション齟齬が生まれるのは、愛情ではなく、自己表現の方法がそれぞれ違うからなだけかもしれません。

話し合いができないのは、愛情のせいじゃないかも!

パートナーとのすれ違いが生まれるのは愛情のせいじゃなく、自己表現の違いの問題。それを考えるには、自己表現の3つのパターンを理解する必要があるとのこと。

それは「非主張的」「攻撃的」「アサーティブ」の3つ。

①非主張的
自分の気持ちを表現することが少ないパターン。自分よりも相手の考えや意見を尊重する人が多いのが、非主張的なパターンです。

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②攻撃的
自分の気持ちや考えを伝えることはできるものの、相手の考えや意見を尊重せずにコミュニケーションを進めてしまうパターン。相手を思い通りにしようとしてしまうことも。

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③アサーティブ
自分の気持ちも大事に扱いつつ、相手の考えも尊重するパターン。互いの声を「きく」ことを大切にするコミュニケーションが見られます。

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この3つのパターンを元に、コミュニケーションのあり方を考えてみることに。

例えば、非主張的な人と攻撃的な人が、何も意識せず話し合ったとすると、攻撃的な人ばかりが主張を通して終わってしまいますよね。非主張的な人は、なかなか自分の意見を言えないうちに、相手の主張に飲み込まれてしまう。

結果、お互いに「話し合いができない!」という不満が溜まり、話し合う気がないんだ、と断定してしまいます。

でも、本当はふたりとも話し合いたいと思っているはず。話し合えないのは、愛情が足りていないからではなく、自己表現の方法が少し違うだけなこともあると学びました。

大切なのは自分や相手のパターンを知ること

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「常にアサーティブでいることが正解じゃないよね」という話も出た勉強会。相手や状況によって、どのパターンを選択するかは変わってきます。

では、相手とのコミュニケーションはどのような工夫から始めれば良いのでしょうか。

参加メンバーで議論し出てきた意見は「自分や相手のパターンを知ることから始める」でした。

自分や相手を俯瞰するというか。あ、いま自分はこうなっているな、相手はこうなっているなと気付くだけで、落ち着けるじゃないですか。少しでも落ち着けたら、そこからコミュニケーションをやり直すことができるんじゃないかな。

たしかに、自分と相手が陥りやすいパターンを把握しておけば、感情的になりすぎずに済むかもしれませんよね。

自分と相手のパターンを客観的に把握することが第一歩としては良さそうです。

自分と相手は違う人間。だから学び続けよう

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勉強会は、アサーティブなコミュニケーションのコツを学んだり、「デートの約束に毎回遅刻してくる彼と、どう話し合えば良かったんだろう」というメンバーの悩みに対して議論をしたり、と盛りだくさんの内容で進んでいきました。

その中で、勉強会終了間際にメンバーからハッとさせられる発言が。

いくらパートナーといっても、自分と相手は違う人間ってことを忘れないようにしないと。違う人間だからこそ、言葉を尽くさないと分かり合えないんだと、今日のイベントを通して感じました。

たしかに、自分と相手は違う人間です。コミュニケーションをとるのも一苦労。パートナーと仲良く過ごすには、自分や相手のことを理解したり、自己表現の方法について学んだりと、ある種の努力が求められます。

大変だと思うでしょうか。けれど、だからこそ分かり合えたときの喜びも大きいはず。

大切なパートナーとずっと一緒にいたいから。そのために、学び続ける必要があるのかもしれません。

このレポートが、その学びの一つになっていれば幸いです。


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働き方や子ども、家事の希望など、ふたりで質問に答えよう

(執筆:安久都智史)


「ふたりの教室」は、パートナーと人生を歩むにあたり抱える不安や悩みを一緒に解決していきたいと思っています。サポートは記事制作費用に使わせていただきます!https://community.camp-fire.jp/projects/view/224147