入院という機会で学んだこと
約5年前に、神経鞘腫という病名(けが?)で入院をすることになりました。
※今は、経過観察中。年明けに1回通院すれば、区切りがつきます。
私の場合は、背骨・・・腰椎のL2、L3のあたりに、直径5cmの球体状のものがついているような状態・・・。この球体は、背骨の中の神経が背骨の外にでてきてきたものになるんですが。
※なんでそうなったのかという原因は分からなかったですが。
最初は、自覚症状から全くなかったのです。
夏場に体調が悪いなぁと思い、女子的なバランスもよくなかったので、婦人科へ通院し、診てもらったところ、本来、そこにはないものがあり、当院ではこれ以上は無理だといわれ、大きな病院への紹介状を出してもらいました。
もうこの時点で不安しかありません。( ̄△ ̄;)
大きな病院に行き、婦人科にて、受診。
そこでMRI。
日を置いて再受診の際、言われたのが
「直径5センチぐらいのものがあるですが、子宮とか、婦人科の管轄外なので、外科へ行ってください」
さらに、この時点でも不安しかありません( ̄△ ̄;)
むしろ、不安の上に不安がのしかかるような。
外科で、CT。そして、腫瘍マーカー。
まさか癌なの?って、さらに不安になるような状態でした。
この間、会社の同僚と、お客様は、「心配だよ」とか声をかけていただきました・・・が、上司は、通院で、勤務時間が少なくなるから、売上が減ると激怒。心配という感じは全くありませんでした。
再度受診して、検査結果を聞きにいったら、
「即入院ですね。こういうのは、初めて見た。腫瘍自体がちょっと大きくなっている感もあり、早く取り出さないとだめ」
何も考えられなくなって、泣いてました。
一人暮らしをしていたので、先生が、親に連絡をしてくれました。
入院準備や、仕事の引継ぎ、腫瘍が悪性かどうかの検査を並行。
途中、3日間ほど、検査入院しました。
一通りの検査をしました。
入院する必要があると、上司に伝えたところ、
「そう、わかった」
と言った後、少し時間をおいてから、今度は上司の方から連絡が
「入院して復帰してきて、その期間稼げたものを取り戻せると思ってる?そもそも復帰ができるのか?」と。
パワハラ?いや、脅迫かなと思いました。
元々、心がない人だと聞いていましたが、ここまで心がないんだと。
長年、仕事を頑張ってきて、それなりに会社に貢献していた人に言うセリフなのかな、それ。と冷ややかに思いながら、入院は強行しました。
ちゃんと、診断書(入院1ヵ月、リハビリ最低3ヵ月)と休職届を、上司には出しました。
部長、社長等には、お伝えした方がよいかと聞いたところ、それは自分の方でするからと、あしらわれました。
※術後にわかったことですが、上司は、部長や、社長等にちゃんと伝えてもいなかったようで、半月欠勤になったことで、部長や、社長から連絡がくるという状況。
私の場合、手術後が大変だと事前にわかっていました。
なぜならば、飛び出している神経に触ったり、切除する可能性があり、その関係で、歩けなくなる、歩くのか困難になると事前に言われていたからです。
※背骨の神経は、その位置によって、影響がでる箇所等が異なる
手術後、事前に言われていた通り、片足がしびれているし、なんか動かし方がよくわからないという状態になっていました。指先は、ほぼ感覚がない状態で力も入りません。
正座を長時間してしびれた感じ+手で触っても、手の感触はあるけど、足の方はあれ?みたいな感覚です。
入院している間、家族、友達、同僚、お客様がお見舞いに来てくれました。
上司も来てはくれたんですが、
「復帰はいつだ、いつから仕事にくるんだ」的なことしか言わず・・・。
入院前にあんな感じがあったので、病棟で大騒ぎになりかねないと思ったので、来るという日は、親に見舞いに来なくていいよーとお願いした程です。
術後一週間後から、リハビリがはじまりました。
初日は、平地であれば、片足でも自転車が乗れるのと、左右で、筋力に大分差がでてしまっているというのが明らかになったので、トレーニング方法を教わり、病室でもベットの上で、トレーニングをする日々。
そんな日々の中にも、不安はもちろんありました。
はっきりと、いつよくなるとか、見えないしわからないし。
誰かが見舞いに来ない限り、一人なんですよね。
さらに、あまり不安であっても、表に出さないようにしている人の場合、
そのはけ口はないに等しいので、より不安な気持ちが湧いてくると表現すればいいのでしょうか。
体が資本なんだなということを、否応なしに感じてしまう。
歩けないと、自分の世界が狭くなった気がしますし、
着替えるにも、必要なものを買いに行くにも、用を足すにも、一苦労。
入院というフィルターで、見えてくるところもあります。
相手の中で自分がどのような立ち位置にいるのか。
今までこれ大切だなと思っていた事柄のランク付けが変わってきたり。
過去に誰かが、一度は、入院してみた方がいいよと言っていましたけど、
ああ、こういうことなのかなと思いました。
治そうとしている人は、治そうと頑張っているけど、普通に動ける人のレベル感で、やってない、頑張りが足りないという判断をされると、どうしていいのかわからなくなってしまいます。
病は気からといいますが、その気を無くしてしまう要因になってしまうのです。
自分の周りで、もし、治そうとしている人がいたら、機械みたいに、すぐ治るわけではないことを理解していただけると、幸いです。
常に気にかけてもらっても、気を使わせてるんだなと負い目を感じてしまうこともあるので、見守るようなスタンスで助けてあげてほしいです。
不安を忘れる、薄れさせること。一緒に楽しめることがあればいいのかも。
・・・残念だったのは、執刀医がイケメンだったようなのですが、裸眼の状態だと顔の判別ができず・・・opz
当然のことですが、入院するべき症状で入院した方がいいんですよ。
通院もなにか症状があった上で通院しましょう。
退院後どうなったかは別途書き起こしたいと思います。
健康でいられることに感謝をしたいです☆
ありがとうございます(/・ω・)/ コツコツ頑張ります。