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カサカサ・カユカユ 皮膚の乾燥は季節だけのせいじゃない<前編>
「冬=肌の乾燥」はつきもの?
寒くなると、どうしても身体中が乾燥しますよね。でも、その現象が起きるのは何故なのか。
もちろん、暖房機器の使用やそもそも空気が乾燥していることもありますが、それだけで全身の水分がどこかへいってしまうのでしょうか?
私自身、発症前はあまり気にしてはいませんでしたが、そういえば冬は黒い発熱性のインナーを着て、脱ぐ時に皮膚片の白い粉を舞わせていました。そしてヒールのある靴を履いていると、踵がカサカサして、一度カサカサしだすとしばらくずっと続いていました。そのまま放置していましたが(笑)。
夏と冬で比べると、何が違うのか、紐解いていきましょう。年中乾燥している人はもちろん、冬だけのプチ乾燥も日々のストレスになりますから、ぜひ参考にしてくださいね。
夏と冬の違いとは?
暑い季節と寒い季節の条件の違いを、気温・湿度以外の自分自身の身の回りのもので考えてみましょう。
夏
・着衣
薄着(肌着+1枚程度)生地も薄めで丈も短いことが多い
・布団
薄いシーツや薄い掛け布団
・汗をかく
冬
・着衣
厚着(長袖肌着+ニット+コート)
重ね着が基本で生地も厚めで長丈が基本
静電気が起きやすい素材
・布団
もこもこした敷きパッド・掛け毛布・羽毛布団
・汗をかきにくい
当たり前の状況ではありますが、寒い季節の方が静電気が起きやすい状況が揃っています。
そして女性のパンプスを履くことによるタコは荷重によるものですが、踵のガサガサは静電気の起きやすいストッキングと、一点に荷重がかかり足首が冷えるパンプスの組み合わせが生み出しているのかも。
特段パンプスもストッキングも履かないけれど、「夏もずっと踵がガサガサしているよ!」という場合は、日頃の閉め切った冷房の効いたオフィスの帯電や静電気で慢性冷え性の結果、内臓の機能が十分に発揮されず皮膚のターンオーバーも遅くなり、どんどん皮膚が厚くなって割れてを繰り返した結果ともいえます。
靴下を何重にも履いている人も見かけますが、上質なシルクや綿だとしても、重ねれば重ねるほど静電気は発生しますし、異素材が入れば静電気は発生します。
静電気体質=冷え性=乾燥肌
前々回の静電気の話・前回の冷え性の話にも書きましたが、怪しいおじさんHの言っていることを翻訳すると、「電場で帯電したり、静電気が発生して放電できない状況にあると、体は血流が滞り、毛細血管が収縮し、末端まで血液が行き届かないことで酸素も栄養も水分も運ばれず、結果、乾燥していく」のです。
美容に気を使う方はビタミンCを意識して補給したりしますし、高濃度ビタミンC点滴があらゆる治療に使われるように、ビタミンCの役割は体にとってとても大切です。そのビタミンCが、静電気が発生することによって失われていくことは、前回もお伝えしました。外からお金をかけて注入したとしても、体に栄養として浸透するかは個体差がありますから、まずは失わない努力が必要ですね。
また、日中の厚着や帯電、静電気で身体の水分を失われてのちに、普段の水道水の塩素でも、皮膚を痛めています。いわゆる"普通に"生活していたら、乾燥しないわけがないんですね。
「じゃあ、どうすればいいの?」と声が聞こえてきました。
答えは、次回の対策編で!お楽しみに!