フリーランスにも積極的なスキルアップが求められる?
こんにちは。マイナビのスキイキ広報担当です。
今年度も後半戦、上期の決算を迎えてお忙しい方も多いのではないでしょうか?
私たちも上期の振り返りをしながら、事業の今後の方向性を決めるべく動き回っています。
さて、前回のnoteではフリーランス取引で注意したいことについて書きました。今回はフリーランスの能力・スキルに関して業界の動きをまとめていこうと思います!
ぜひフリーランスの方にも、企業の採用担当の方にも読んでいただき、トレンドをつかんでもらいたいです。
日本のフリーランスはスキルアップに向けて動いていない!?
フリーランスがスキルを活かし、企業と組んで仕事をしていくためには、能力・スキルの向上が欠かせません。
中小企業庁が行った『2016年度小規模企業白書』調査では、仕事の受注に向けた取り組みとしては半数以上が「技術・技能の向上」と回答しており、スキルアップの重要性を認識していることがうかがえます。
ですが、現状を見てみると、新たに能力やスキルを獲得したり高めたりするよりも、これまでの職務経験を活かしていくような場合が多く、スキルを高めるために特別な行動をしている人は実はあまり多くはないようです。
日本とアメリカで比較してみても、日本のフリーランスはスキルアップへの意識が低く、多くの方がスキルアップに関するサービスなどを活用していないことがわかっています。
企業側がフリーランスに対して、あくまで案件ごとに必要な専門的スキルを求めていることも少なくないので、契約後にフリーランス人材のスキルアップを目的に取り組みを行う企業はほとんどないのが現状なのです。
企業側とフリーランス側で、必要と考える能力・スキルにはギャップが…?
さて、日本のフリーランス業界を見てみると、スキルアップの必要性を感じつつも、実際に業界として、企業として何か取り組んでいるわけではないことがわかります。
そのようななかで、企業側はフリーランス人材に対してどんな能力やスキルを求めているのでしょうか?
専門性に関するスキルに関しては、働き手も企業側も両方が最も求めているスキルです。
しかし、次に続く4つの項目については、企業側が求めているスキルではあるものの、働き手はあまり重視していないようです。
これらの項目を見てみると、あくまで“業務を進めていくなかで得られるものとされるスキル”が大きいようにも感じます。
そのため、企業側としても、フリーランス人材に向けてスキルアップの取り組みはわざわざあえて行ってはいないとも言えるかもしれません。
フリーランス人材がスキルアップを図るための機会とは
ここまで、フリーランス人材のスキルアップについての現状を見てきましたが、残念ながら、日本ではまだフリーランス個人でスキルアップできる環境が多いとはいえない状況のようです。
では、今後はどんな環境であれば理想的なスキルアップができそうかという点では、「雇用関係によらない働き方」に関する研究会のまとめを参考にしたところ、いくつか道が見えてきました。
1つめは、特にビギナーのフリーランスに対してですが、まずはチームとして仕事を経験し、鍛錬の機会や、そのプロジェクトチーム内の先輩やリーダーにあたるフリーランスからの指導を受けるという育成体系・環境がつくれるか否か。
2つめは、フリーランス向けの講習会をきっかけに交流が生まれ、お互いが仕事仲間として結びつくことでより効果的にスキルアップできる仕組みづくりです。実際、とある講座の受講生同士が受講卒業後チームを組み、業務を受注したような事例もあるようでした。
3つめは、欧米の特に多くのフリーランスを抱える業界(映像・デザイン業界等)ではよくあるようなのですが、民間企業や業界団体が、主催する教育訓練講座や資格などの認定を実施しているというケース。これからフリーランス市場の活発化に併せてより広く行われるものになると思います。
今後、これらはフリーランスにとっても企業にとっても重要な観点になると思います。世の中の動きを注視していく必要があると同時に、双方が相互にこういった機会づくりとして意識していけたらいいなと感じます。
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さて、今回はいかがでしたか?
フリーランスが積極的にスキルアップを図っていくよう努めることはもちろん欠かせないことですが、
例えばフリーランスを多く抱える企業や、業界団体などもそういった機会を設けていくことで、新たな仕事の在り方・働き方の浸透、ひいては業界全体の業務推進につながりそうです。
スキルを活かしたい方、より伸ばしたい方、そしてスキルアップをしたいと思っている人材を求めている採用担当の方はぜひ『スキイキ』をチェックしてみてくださいね。