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ノーベル賞の紅茶

自分の「好き」は、
直感的というか、言葉にするのが難しい。
まぁ、伝えるのが下手くそなだけ。
…なのかもしれないが。

東京の立川で開催されていた北欧マルシェで見つけた、スウェーデン王室御用達の紅茶ブランドの人気フレーバーの香りを嗅いだ時も、そう。
ただ、何か「好き」と思った。

ノーベル賞授賞式後の
晩餐会で出されているという、
『THE  TEA  CENTRE  OF  STOCKHOLM 』
というティーショップの紅茶。

北欧紅茶を代表する、その人気NO.1ブレンド、
“セーデルブレンド”は、
馥郁とした甘い香りが心地好く、
心を落ち着かせてくれる。

初めてのフレーバーティーの記憶は最悪だった。
香料と茶葉が完全に隔離していて、
一体これは何なのかと、味覚も知覚も大混乱。
あれ以来、紅茶はシンプルなものしか選ばなくなっていた。

しかし、この“セーデルブレンド”は、
全てが調和している。
世界で最初に開発されたフレーバーティーとして、
ギネスブックに掲載されているのも納得だ。

心が穏やかになる。
誰かにおすすめしたくなる。
また飲もうと思う。

世の全てのもの、極めようとすれば、
とてつもない時間と労力を有するが、
理屈ではない、
あまりにも漠然とした、
直感を信じてみるのもいい。

そう思った、北欧紅茶との出会いだった。

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