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障害『女』児の親が直面する、将来の問題
今まで何度となく、障害児育児をされてる方々、または障害者がご家族におられる方に、障害者グループホームの開業をおすすめして来ました。
今回は、障害女児・女性障害者に絞ってお話をしていこうと思います。
将来、ほとんどの知的障害者がお世話になる事になる障害者グループホームですが、基本的に数が不足しています。
そして、その不足している中でも、女性用ホームは更に数が少ないです。
私が経営していたのは男性用グループホームだったのですが、求人をした際に「女性用じゃないから」という理由で断られた事が3回ありました。
働き手としては希望者が多い女性用グループホーム。求人が困難な業界としては、希望者が多いというのは有り難い話…にも関わらず、肝心の施設の数は少ない。
何故だと思いますか?
もちろん、これから書くのが唯一の答えという訳ではありません。
あくまで、数多くある答えの内の1つでしかありませんが、お話ししていこうと思います。
①入居希望者が少ない
女性障害者の数自体が少ない…という訳ではありません。男性とほぼ同数と考えてもらって結構です。
それなのに、入居希望者は男性に比べて少ないのです。いや、正確にはこうです。
グループホームに入居させたい親が少ない。
あくまで私がお会いした中での話ですが、皆さん、娘さんを大変可愛がっておられます。
手放したく無い。
ずっと家にいてて欲しい。
そんな思いを持たれる方が、息子さんに比べて極端に多いんです。
もちろん、それが良いか悪いかという話ではありませんが、こういった側面から、女性用ホームに入居される平均年齢が上がります。
仮に20代の女性障害者家族が全員希望されなかったとしたら、当然希望者数は減りますよね。
そして、運営側としては、それでは困る事があります。
入居される方には、家以外での生活・集団での生活に慣れてもらう必要がある訳ですが、高齢であればあるほど、その難易度が上がります。
障害を持っていようがなかろうが、老いれば老いるほど、素直さがなくなり頑固になっていくもんです。
中には50代後半から初めてグループホームを希望される方もおられる訳ですが、65歳になれば障害者グループホームから退去の可能性だってある訳です。
数年でいなくなる方か、40年近く住む可能性がある方、運営側としたら、どちらを優先したいでしょうか?
②スタッフが女性に限定される
先述しましたが、求人面では、女性ホームと男性ホームを比べると、女性ホームの方が人気が高いです。
しかし、男性ホームには男女関係なくシフトに入って貰えますが、女性用ホームには男性スタッフが1人で勤務出来ないようになっています。
つまり、女性スタッフしか雇えない。
もしくは、男性スタッフの為にもう1人女性スタッフを雇わないといけない…という事になるのです。
※これには色んな理由があるのですが、ちょっと長くなるので今回は省略します。簡単にいうと、女性利用者と男性スタッフの両方を守る為…と、言っておきましょう。
当初、私は男性棟と女性棟の両方を作る気でいたのですが、結局男性ホームしか作らなかった理由が、これになります。
仮に夜勤の人手が足らなくなった場合、女性棟の夜勤に私が入れないのです。
誰もいない日があるかも…というのは、運営側としても入居者としても困りますよね。
③ホルモンバランスによる問題の対処が難しい
私のホームのスタッフに、以前女性用ホームにお勤めされてた方がいたのですが
「生理の時がホンマに大変。女性棟はちょっと遠慮したい」
と、話してくれた事があります。
もちろん個人差がある事ですから、全ての女性障害者や女性スタッフに当てはまる事ではありませんが、この手の話は結構聞きます。
情緒不安定になって大変、と。
中には「また妊娠してきた…誰との子なんや」というケースもあり
・1人で外出させたホームが悪いと文句を言ってくる親御さん
・外出の規制は虐待にあたるから出来ないホーム
・自由に外出したい娘
というなんとも言えない状況も少なく無いとか。
まとめ
と、言うような理由もあって、女性用グループホームの数が少ないです。
子供が小さい内に成人後の事を考える…なんていうのは難しい事ですが、障害児の親は健常児の親御さんに比べて、はるかに細かく深くまで考えないと後々辛くなるのです。
これは男児・女児関係なく言える事ですが、小さい内は可愛いので許せる事、親が元気な内は出来る事、というのがあります。
出来れば、子も親も若い内に親離れ・子離れをしておかないと、お互いがしんどい。
しかし「もう無理!」となってからでは遅いのです。
子供が可愛くて仕方ない親御さん
子供の世話に疲弊してる親御さん
子供の障害を受け入れきれない親御さん
子供を愛せない親御さん
色んな方がいると思いますが、皆さん、自分のホームを持てば良いと私は思っています。
・「親子」として無理でも「仕事」としてなら、適切な接し方が出来た。
・「お金」という不安が無くなったから、気が楽になった。
・子供が家を出て、自分に自由な時間が増え、心に余裕が出来たから、子供の事をちゃんと考えられるようになった。
そんな方、たくさんいらっしゃいます。
私がいう『障害児の親がグループホームを経営する』…なんていうのは、親が楽になれる可能性がある方法の1つでしかありません。
他に楽になれる事があるならそれでも良いんです。
そもそも、楽になって良いとすら思えてない方がほとんどなんですから。
もっと楽に生きましょう。
もっと楽になっていいんですから。
もちろん、しんどいのが良いなら、それでも良いんです。だって、自由なんですから。
二人の障害児の父
すけじろう
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特に、私と同じ障害児育児中の親御さんからのご連絡はとても嬉しいです。
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