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【ストロボ】の重要性と物撮り環境。【レンズ安物でもOK】
一眼レフやミラーレス、レンズ交換式のカメラが好きになると、必ずと言っていいほど「レンズ沼」にハマり込みます。
直感的にレンズを選んでいると、不要な焦点距離や持ち歩かない、使いもしないレンズばかり増え、文字通り「レンズ資産」になってしまいます。
個人的にはレンズは資産ではなく、使ってこそなんぼ!なので、使わないレンズはせっせと売り払います。
ただ「明るくボケるレンズ」、つまり解放F値の大きなレンズは、薄暗い室内や大きなボケを得るのに必要な性能。
しかし、明るさを求めて解放F値の大きなレンズを選んでも、ボケボケの写真になり、ボカしたくない場合は、F値を絞って撮影しなければならない。
絞ればボケ量を減らせますが、結局は暗くなってしまい、思い通りの写真が撮れないこともあります。
まず、そんな経験のある人は「ストロボ」を検討してみるべきです。
ストロボなんて大袈裟なぁ~って思うかもしれませんが、物撮り・人物の撮影において、ストロボはレンズの次、あるいはレンズと同等レベルで必要です。
・レンズ沼から脱出したい
・室内でもキレイに撮影したい
・ストロボ使うとどうなるの?
ぶっちゃけ、私はストロボ買ってからレンズ沼から体半分くらい抜け出しました。
(まだ下半身は浸かってますw)
まずはストロボを買う上での、最低限のスペックについて解説します。
室内・物撮りに使えるストロボの性能
ストロボを検討する上で、下記の条件(スペック)を満たしていると、幅広い撮影環境に対応できます。
ストロボ性能の最低条件
・ガイドナンバー(GN)が30以上
・縦横自在な首振り性能
このたった2つの条件を満たしていれば、初級~中級者くらいなら使えるレベルです。
上級者向けのハイエンドストロボは、価格が高額であることに加え、通常ではあまり使わない機能も多数あります。
ひとまず、ライティングを楽しむという目線で選ぶなら、上記の条件を満たしていれば問題ありません。
まずガイドナンバーとは、ストロボの発光量(発光の強さ)を表しており、大きければ大きい方が有利です。
ガイドナンバーが大きければ、発光量を少なくする調節は可能で、ガイドナンバーの低いストロボのフル発光をするより余裕があります。
(フル発光はストロボの寿命にも影響します。)
一般的なカメラの内蔵ストロボは、ガイドナンバーが10前後と言われており、ガイドナンバー30以上のストロボを選べば、単純に3倍の発光量があると考えて良いでしょう。
室内でスタジオ級の広さではないのなら、ガイドナンバー30程度を目安にしてみましょう。
ストロボの発光部は、上向きや横向きができるようになった、首振り可能なストロボがあります。
ストロボによっては、上下のみ首振り可能なストロボもありますが、横向きにも対応できるストロボがオススメです。
縦構図で天井バウンスをする場合、上下首振りしかできないストロボでは、天井に発光部を向けることができません。
(横構図、壁バウンスもできない)
後々に撮影スタイルに制限となるため、上下左右の首振りに対応したものを選ぶと良いでしょう。
定常光を使わない理由
ストロボを検討すると、撮影用の常に発光させておけるライトも気になります。
撮影用の定常光を使えば、シャッターを切らずとも光の角度や影の向きを確認できるので便利です。
ただし、それなりの光量が出せる定常光は、高額で電源供給が必要である場合や、撮影時に設置の手間が発生します。
常にセッティングしておける環境の場合にはオススメですが、出し入れしなければない環境には不向きです。
ストロボの場合は外に持ち出しも楽で、セッティングもカメラに付けるだけで済みます。
価格の安いオススメのストロボ
前述した条件を満たしたストロボにおいても、価格はピンキリで安いものなら3,000円程から選べます。
メーカー純粋品だと安心感がありますが、サードパーティー製のストロボは、高機能低価格で買えるのでオススメです。
ストロボを使った物撮り環境
以前、低予算で実現できる 【予算約1,000円】商品・物撮りに自作ライトボックス【スマホ撮影でもOK】というnoteを書きましたが、ガイドナンバーの大きいストロボを使えば、大判の模造紙があれば十分です。
もちろん、小物の撮影にはライトボックスがあると便利ですが、物撮りのサイズや撮影角度が大幅に制限されます。
では実際に、ストロボを使った物撮りの環境を見てみましょう。
壁に模造紙を貼っただけで完成です。(とても楽チン)
白い背景以外にも使えるので、模造紙や布など、様々な素材や色にも変更できます。
ストロボを使った物撮り作例
この環境で、撮影したサンプルです。
天井バウンスを使えば、ライトボックス不要でここまでキレイに撮影できます。
※天井が白である必要があります。
白背景やグレー背景にしておけば、あとでPhotoshopなどで切り抜く際にも楽で良いです。
続いて、スレーブ発光させて撮影してみました。
スレーブ発光とは、複数のストロボをカメラから離して発光させる機能で、マスターストロボの発光と同時に、ワイヤレスで別のストロボを発光させられます。
ちょっとややこしいですが、電波式のワイヤレス発光とは異なり、スレーブ発光ではマスターストロボ(フラッシュ)の発光が必要となり、発光をトリガーにして光らせることが可能です。
マスターストロボは、カメラ内蔵ストロボでも使えるので、気軽に増灯が楽しめる反面、必ずカメラに物理的に接続されたストロボが必要になります。
完全にワイヤレスで制御する場合、ワイヤレスコマンダーなどで対応ストロボを制御できます。
(高額になりますが…)
しかし、スレーブ発光でも本当に便利に使えるので、こだわりがなければ十分に楽しむことができます。
結論:レンズよりストロボ買え
ストロボがあれば、絞り解放の呪縛から解き放たれて、F値を絞った撮影もとても楽しめますw
物撮りだけでなく、人物の撮影にも大いに役立ち、「さっさと買えば良かった」と思うはず。
光を制することで、撮影にもストーリー性をもたせることもでき、何を撮っても楽しくなります。
もし、思うような写真が撮れず、いろいろレンズを検討しているのなら、まずはストロボを検討してみてはいかがでしょうか?
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