人生に関わっていく仕事
採用担当の仕事をするようになって思うことがあります。
介護職からスタートした私の介護人生。
私のベースにあるのは介護職なのです。
そこにあるのは「人生に関わる」という感覚。
認知症ケアの考え方に、パーソンセンタードケアというものがあります。
「認知症」の人でなく、認知症の「人」として捉えるべきという考え方です。
「認知症」はあくまで「人」の一部を表すものでしかないのに、「認知症」が大きくなってしまって、誰も彼も「認知症」という言葉で人括りに見てしまうようなことがある。
もっと「人」として見ようよってことです。
この考え方は認知症ケアに関わらず、対人の仕事であれば普遍のものだと思うんです。
職員の捉え方としては、この職場の「介護職」の人ではなくて、介護職の「人」として捉える。
もちろん介護の仕事をしている人なわけですから、「介護職」の人として捉えること自体は間違っていません。
ですが、これからの時代は介護職の「人」と捉えることがとても大事になっています。
働き方改革だとか、ワークライフバランスとかいう言葉は、誰もが一度は耳にしたことがあると思います。
今や当たり前の仕事の捉え方です。
仕事は「人」の一部にすぎないんです。
そういう意味じゃ、採用担当の仕事は「人」の人生に関わっていく仕事という捉え方は、ごく自然な捉え方です。
介護職のときに利用者のことを考えてきた感覚と、採用担当者としてこれから関わるだろう「人」との向き合い方は、私にとって全く同じ感覚なんです。
介護職のころは、利用者さんに私と一緒にいてよかったと思ってほしかったし、私もまた一緒にいられる時間をよかったと思える仕事をしたいと思ってました。
だから今、採用担当者として思うことは、 一緒に働けて良かったと思ってほしいし、一緒に働けて良かったと思いたいということなんです。
でも、入職後はきっといろんなことが起こります。
介護と一緒で綺麗事ではないことがきっと起こります。
対人の仕事である以上避けて通れないんですよね…。
対利用者も対職員も、人生に関わっていくという覚悟が必要なんです。
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