認知的焦点化理論をやってみた
もうすぐ2024年も終わり。
私がXで掲げた2024年目標は「人にやさしく!未来にやさしく!運を呼び込める人になること」でした。
この2024年目標は、認知的焦点化理論に基づいたものです。
今日は、この1年間の振り返りとともに、私の認定的焦点化理論の実践をもとに記事を書きたいと思います。
認知的焦点化理論とは?
私が認知的焦点化理論を知ったのは、漫画「ゾンビになるまでにしたい100のこと」でした。
この漫画のなかで、主人公・天童輝は自らの命を顧みずゾンビと戦うのですが、仲間はもちろんことを自分の命を奪おうとする人間さえも理解しようとし、守ろうとします。
そして、全員が幸せでいられるように全力を尽くします。
天童輝のそんな行動は、次々と状況を好転させていくのです。
この天童輝の行動を、ヒロインの三日月閑は「認知的焦点化理論」で説明をします。
では、「認知的焦点化理論」とは何なのか?
まずは、下の図をごらんください↓
横軸は「関係」です。
自分のことしか考えられない人間より、関係が遠い人間のことまで考えられる人間のほうが「運がある」。
縦軸は「時間」です。
今のことしか考えられない人間より、自分の未来、さらには子どもたちや社会の未来を考えられる人間のほうが「運がある」。
要するに、「配慮できる範囲」が広ければ広いほど「運がある」ということです。
幅広く配慮できる人間には「運がついてくる」ということになります。
漫画「ゾンビになるまでにしたい100のこと」は、「そんなうまいこといかんやろ・・・。」という場面がたくさんあります。
天童輝がとんでもない配慮で運を味方につけていく姿は、まさに「認知的焦点化理論」そのものなのです。
ちなみに、この認知的焦点化理論を提唱したのは、京都大学大学院工学研究科教授の藤井聡氏。
まだまだ知られていない考え方ですが、「配慮」が薄れてきている今の時代に大切な考え方だと強く思い、私の2024年の目標にしたのです。
「配慮」を怠ると運が逃げる?
私がたかだか漫画で知った「認知的焦点化理論」を我が人生に取り入れようと思ったのには訳があります。
それは私のこれまでの経験則と合致したからです。
介護という仕事の影響もあると思うのですが、私は以前から「配慮」というものを大切に生きてきました。
自分のことより他人のために。
仮に自分のためであっても、自分のしたことが他の誰かに有益になるようにと考えた行動を心掛けてきました。
その結果、どうだったか?
うまくいくこともあれば、うまくいかない経験もたくさんしてきました…(-_-;)
…と言われそうですが、私はそうは思っていません。
基本的に私は相手のことを信じます。
どんなに裏切られても、どんなに私を傷つけようとしてきても、信じようとしてしまいます。
疑うより信じるほうが楽だからです。
信じるという行為は、自分のためでもあるのです。
そんな私が、過去を振り返ってうまくいかなかったのは、人を信じていないときでした。
人を疑って、排除しようとしてしまっていたときです。
悪事に対して何とかしようとした行為なので正義ではありましたが、悪事を働く者への「配慮」が欠けてしまっていた時期がありました。
正義感ゆえの行動だったので後悔はないのですが、すべてがうまくいきませんでした。
「配慮」のなさが不運を招いたと言わざるを得ません。
「配慮」が「配慮」を呼ぶ!?
こうした経験の学びとして、私は、改めてどんなことがあっても「配慮」を欠かさないように、この1年間を過ごしてきました。
相手のことを考えて、また、先のことを考えて行動するということです。
誰かの良くない行動に対しては何か理由があってそうなっているのだろうと関わりました。
嫌われている人がいたらその人を良い状態にしようと関わりました。
全体を考えて良くなるために必要なことがあれば率先してそれに取り組んだりもしました。
残念ながら「配慮」を拒む人もいましたが、いつかきっと分かってくれるときがくると信じて「配慮」を続けていました。
そうした行動を続けていると、私の中に「ある変化」が起こりました。
「配慮」に対しての周囲の反応は当然心地よいので、積極的な行動が増えたのです。
もともと私は消極的なほうだったのですが、「配慮」を続けることで積極的な性格へと変わっていくことができました。
積極的に「配慮」を続けていると、その場に「配慮」が増えます。
「配慮」を受けた者もまた心地よくなって、「配慮」が「配慮」を呼ぶようになります。
つまり、私のまわりに「配慮」できる人が増えていくのです。
「配慮」できるチームをスケッチする
人への「配慮」を心がけ、「配慮」が「配慮」を呼ぶことを描く。
これは、私がどんな仕事でも心がけていることで、私の中では「スケッチする」という感覚を持っています。
このことは以前の記事でも書いています↓
この認知的焦点化理論の実践をスケッチすると、こんな感じです。
例えば、AさんとBさんの仲が悪いとして、何とか仲良くなってもらいたいと考える。
何がそうさせているのかを探ってみる。
そうさせている要因が分かったら、その要因を取り除くようにAさんBさんと関わる。
そんな関わりをCさんにもするしDさんにもする。
そのなかから、私の「配慮」から「配慮」を学び、「配慮」を行動に移す者が出てくる。
その「配慮」し合う関係があちらこちらにできてくる。
その関係はつながり合っていく。
そんなふうにスケッチして、それにそれぞれが色を付け加けば、「配慮」できるチームが色鮮やかに動き始めていくのです。
2025年に向けて「ケセラセラ」
認知的焦点化理論に基づいた実践は、確実に「配慮」できるチーム作りにつながっています。
ただ単純に「人にやさしく、未来にやさしく」するだけのことです。
それは心理的安全性の構築にもつながって、多様な力が共存できる組織を作ってくれるはずです。
私の1年間の実践は、まだまだ道の途中。
2025年も「配慮」を続けるのみです。
「配慮」のネットワークができていく様をスケッチします!
そして、自分には大好きなこの歌を届けて頑張ります。
ケセラセラ!