見出し画像

好きなことを仕事にしなかった結果

好きなことを仕事にする、ということへの自分の考えをまとめました。
あくまで自分の考えですので、違う考え方もあるのは承知の上です。
好きなことを仕事にしている人を否定するものでもないです。


好きなことを仕事に!への憧れ

漫画やイラストで食っていけたら…


自分の好きなことや趣味を仕事にしたい時がありました。
具体的には漫画やイラストを描くような仕事。
学生時代、好きが高じて、ネットに漫画や絵をあげたり、即売会に参加することがあり趣味となっていました。
そんな好きなこと、趣味が仕事にできたらどれほど喜ばしいことだろう、楽しく過ごせるだろうな、なんて思っていました。
また、学生時代の自分は、なんとなく「好きでもないことで労働するようなことはしたくない!できることなら働きたくない!働かずに生きたい」などと悶々としていたこともあり、それが余計に好きなことを仕事にしたいという気持ちに拍車をかけていました。

とはいっても現実は…

しかし、みなさんもお分かりだと思いますが、漫画家やイラストレーターといった職業は本当に狭き門、簡単になれるようなものではありません。
志望者も多いですしね。
将来を甘く見積もっていた自分の淡い夢や期待は、そうはいっても何かしらで働かなきゃ食ってけないよという現実を前に、いつのまにか消えていきました。
儚いですね…。
そして、ご多分に漏れず、自分も漫画家やイラストレーターになれることなどなく、そんなクリエイティブな仕事とはかけはなれた業界に就職しました。

就職してから

好きでもない仕事をしてみて


好きでもない、でもなんとかやれそうだなという仕事をするようになった自分ですが、初めはやはりモヤモヤしてました。
うーん、やっぱり好きなことを仕事にしたほうがよかったか…?
後悔しちゃうか…?
でも、就職してしばらくしてからあることに気づきます。
それは、仕事というのは「まったく自分の思い通りにいかないことが多いし、どこかで妥協しなければならないもの」だということです。
仕事というのは、どんなものであれ自分以外の人とかかわることになります。
当然、自分と他人というのは考えもまるで違うわけで、自分の考え通りに周りの人が動いてくれたり、仕事が進むということはなかなかありません。
どこかで自分の考えは抑えたり、妥協していかないと組織の中ではうまく立ち回れないということを強く実感しました。
(まあ、経営者の立場とかならまた違うのかもしれないけど…)

好きなことを仕事に!の現実を考える

好きなことでも仕事は仕事


翻って、好きなことを仕事にした場合のことを考えました。
漫画やイラストを仕事にした場合でも、仕事は仕事です。
結局、好きなことであろうが、上に書いたようなことは求められます。
好きなことを仕事にできたとしても、「自分の好きなように」仕事をできるとは限らないと思うのです。
漫画家であれば、いくら自分が描きたいことがあっても読者に求められなければ仕事にならないだろうし、出版社や編集者の思惑とすり合わせが必要になることもあるでしょう。
イラストレーターであれば、それが自分の本当に描きたいものでなくても、依頼主の依頼通りに描くことが求められるでしょう。
自分の思い通りにはできないし、どこかで妥協しなければいけないものなのです。
それを承知のうえでやっていくという覚悟がないと、好きなことを仕事にするのはとても大変なのではないかと思うようになりました。
そして、好きなことであるがゆえに、この現実を受け入れていくのはとても苦しいことなのかもしれないと感じました。
(好きなことを仕事に!っていう業界だとその気持ちをうまく利用されて、やりがい搾取となるパターンもありますしね…)

好きを仕事として成り立たせる難しさ


好きなことを仕事にしている人と聞くと、なんとなく華々しい感じがするし、自由に働いているように見えます。
でも、それはあくまで傍から見た印象にすぎません。
結局、仕事は仕事。
誰かに求められることで仕事は初めて成り立つわけで、自分ひとりで好き勝手にやってればなんとかなるようなものではありません。
金銭面や生活面での現実もありますしね。
仕事においては、好きと現実の兼ね合いは非常に難しいものなのかもしれないと思いました。

好きなことを仕事にしなかった身として

まあ、別にそれでもいいか


自分は好きなことを仕事にしませんでした。
それはあまり華々しいような感じはしませんし、楽しさもそんなにありません。
ですが、別にそれを不幸とも思っていないし、まあそれでいっかと思っています。
好きじゃないことだからこそ、仕事って所詮そんなもんだよね、こだわってもしょうがないよね、という風に考えられることもできます。
案外、そういう風に考えられるくらいの方が楽なのかもしれないと感じています。
あくまで仕事は、生きていくために必要なお金を稼ぐ手段にすぎないですからね。(自分は仕事を「人生の資金繰り」程度にとらえています)

好きなことは趣味として…!

そして、好きなことは趣味として楽しんでいくほうがいいと自分は考えています。
余った時間とお金で自己満足する程度に楽しめばいいじゃないですか。
趣味は、自分の思い通りでいいんです、妥協せずにこだわっていいんです、途中でやめたっていいんです、一人で楽しんだっていいんです。
よっぽど人に迷惑をかけるようなことをしなければ、趣味は文句を言われませんし、仕事のような責任もありません。
好きなことは、仕事ではなく趣味という枠の中に収めていった方が、楽しく持続的にやっていけるんじゃないかと思うのです。

今も漫画やイラストを描いていますが、趣味として続けています。
それぐらいの方が、ストレスなく楽しめる秘訣なのかもしれませんね。


この記事が参加している募集

創作活動のサポートをお願いします!