できない子どもに届ける。なわとびのコツ。
どうもこんにちは。すけ療育(@sukeryoiku)です。
今回は【できないこどもに届ける。なわとびのコツ】をご覧いただきありがとうございます。
本noteは、お子さんがなわとびにチャレンジをしている人に役立ちます。
なわとびをマスターするために必要な身体の発達段階と体の発達段階別運動遊びをまとめました。
今まさになわとびをチャレンジしようとしている年齢のお子さんのパパママはもちろん。児童発達支援や放課後デイサービスでお子さまに関わる児童指導員の先生にも見てもらいたいです。
お子さんと関わる基本的なところから学び、お子さんの身体の発達段階をよーく観察してご自宅や通所事業所でのなわとびマスターに向けた練習のヒントとして活用していただけると嬉しい気持ちです。
これまで
「インターネット上で出回っている情報通りになわとびの練習をしても一向に上達しない」
「これでできないということは我が子はめちゃくちゃ運動音痴なのか?」
「というかインターネットで出てるようなステップは自分でも思いつくし、あれでできたら苦労せんわ!」
ということがあったのではないでしょうか?
数年前の私もなわとびの練習依頼を受けて自分なりにひたすら調べてステップを細分化してお子さんと練習していました。
当時の私は無知だったのでインターネットに出回っているようなステップを実践しました。
正直なところ10人中2人しか上達しませんでした。
みんなに同じように教えているのに上達するお子さんと上達しないお子さんの違いはなんだろうか?とめちゃくちゃ疑問に思いました。
ある理論を取り入れて支援するようになってからなわとびができるようになったお子さんが増え始めました。
その理論とはなんでしょうか?
本編に入る前に、私のことを詳しく知らない人もいるかと思うので自己紹介をしますね。
「身近な大人が支援者になれるように」ということを軸に子どもたちと真剣に向き合うパパママのサポートをしているすけ療育(@sukeryoiku)です。
TwitterやInstagramではパパやママに「今日からできる!」を体験してもらえるようなおうちでの関わり方を紹介しています。
現在は児童発達支援事業所で児童指導員としてお子さんに直接支援をしながら会社に所属している児童指導員のサービスの質を向上させるために学びの機会を創出したり支援面でスキルアップするための研修を実施しています。
また、お子さんをモニタリングして気がかりケースの支援の方向性を現場のスタッフと検討する役割を担っています。
私の息子は自閉スペクトラム症であり重度知的障害を持っています。
そのためおうちでも我が子に療育を実践しています。
24時間療育に携わっていることになります^^;
本noteの構成は以下の通りです。
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第1章:無視してない?体の発達の順番
第2章:運動神経が悪い理由?4段階のレベルとは
第3章:本当にうちの子もできるようになるの?
第4章:具体的ななわとびマスターに向けて
第5章:まとめ
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なわとびができないからひたすら繰り返し練習をさせる。
全然うまくいかない
教える側も意地になってスパルタになってあーだこーだ指摘しまくる
お子さんが運動嫌いになる
全然うまくいかない
の無限ループに陥ります。
本noteはなわとびできない無限ループを脱するために
なわとび上達にだけフォーカスした内容になっています。
過去に直接支援をしたお子さんで幼稚園で行うなわとび発表会まであと3ヶ月というところで相談を受けて本noteで紹介するアセスメントを行い実践をしました。
(※アセスメントとはお子さんの情報収集を行い要因分析をすること)
相談を受けた当初に何もアドバイスをしない状態でなわとびを持たせ、飛んでもらうと
このような状況でした。
このようなお子さんに向けてある方法でアセスメントを行い、週2回の通所支援の中でお子さんに合ったレベル感でお子さんに合わせた部位の練習をしたところ3ヶ月で前跳びが連続10回以上できるようになったんです。
運動に苦手意識があったお子さんでしたが、なわとびができるようになったことをきっかけに他の運動にも積極的になり、卒園する間近では逆上がりにも一生懸命チャレンジをしている様子がありました。
さて、このお子さんがどのようにして3ヶ月でなわとびができるようになったのかを紹介していきます。
本noteは全部で1万文字を超えるボリュームです。
読んで理解してアクションするというよりかは適宜内容を見ながらお子さんへ実践していただけるといいかもしれません。
【ブックマーク】必須です!
そして何回も何回も必要なタイミングで見てください。
また、本noteで学んだことをなわとびの指導に困っているママ友や児童指導員にガンガンシェアしてください。
一緒になわとびを頑張る仲間がいるとモチベーションが上がったり、練習することが継続しやすくなります。
第1章:無視してない?体の発達の順番
この章では人間の体がそもそもどのような順番で発達し、成長していくのかを簡単に解説していきます。
直接的になわとびに関わる所から知りたいという方は第2章から見てください!
体には一般的に発達の規則性があります。
この字面だけ見てもイメージがつかない部分もあると思いますのでそれぞれ解説していきます。
中心から末端
体の中心部分(いわゆる体幹)が末端の手先足先よりも先に成熟していきます。上半身の運動が指先の運動よりも先に発現するのがこの代表例になっています。
未就学のお子さんでいうと体幹がふにゃふにゃしている時に上手に箸を使いこなすのが難しいのは体の中心部分がまだ成長段階にいる可能性があるからです。
【ハサミ】【えんぴつ】【箸】の練習をしてほしいという希望をいただくことが多いです。やはり体がふにゃふにゃしてるお子さんが多い傾向があります。
そういった場合はいきなり道具の操作を練習するのではなく、中心部分の発達を促すような運動遊びを取り入れてサポートしていったりします。
頭部から下部
眼球運動▶️上半身の運動▶️下半身の運動へと運動の機能が順を追って発現していきます。お子さんが赤ちゃんの時を思い出してみてください。
自立して座るよりも前にママパパを目で追うことができるようになったはずです。
その後に手を動かせるようになって足をバタバタとし始めたのではないでしょうか。おそらくお子さんはこのような成長過程を辿ってきたと思います。
お子さんとボール遊びをしていてもサッカーのようにキックするよりも握ったり投げる方が簡単なのは言うまでもないですよね。
おもちゃを握らずにハイハイがスタートしました!っていう人は99%いないはず!
両手から片手
両手が連動していたのが利き手で操作できるようになっていきます。両手を使ってモノを食べたり、紙をちぎったりする両手を使う活動を行うことで優先される利き手利き足の確立へと発達していくことを意味します。
今現在児童発達支援事業所で働いていますが、両利きのお子さんは数名います。右手で作業していても突然左手に持ち替えて作業をすることもあります。
発達が成熟していない頃は右手でぬりえをやっていたとしても左手も同じように動かしてしまうことがあります。この段階から左右別々の動きができるように発達していきます。
【右手は箸】【左手はお茶碗をおさえる】のように左右の手が役割分担できるようになります。
粗大から微細
体全体の動きから細かい手先の動きになっていきます。赤ちゃんの手足のような大きな部分に見られる粗大で不器用な運動がしだいに細かい目的に合った動きに発達していくことを表します。
モノを上手に掴めなかった赤ちゃんが徐々に指の動きも細かく動かせるようになっていくことが代表的な例になります。
全体から部分
体全体を動かす遊びから一部を動かす遊びに変化していきます。
年齢を重ねるにつれてボールを追いかけるような遊びから手先を使ったレゴ遊びに進化していくようなイメージです。
第2章:運動神経が悪い理由?4段階のレベルとは
なんとなく体の発達する順序がわかりましたよね。
体の発達は一通り進み日常生活の中で自由自在に体を操縦にできるようになった後のお話に進みます。
その後、運動の難しさは4つに分けられます。
本noteを見てくださっているということはなわとびの教え方がわからずに困っている方が多いかと思います。
これまでもおそらくインターネット上で出回っている情報を頼りになわとびの練習をたくさんしてきた方もたくさんいるかと思います。
たくさん練習したのになかなか上達しなかったからここに辿りついてくださったんですよね。
安心してください。このnoteの情報を獲得して実践していただければ時間はかかるかもしれませんが確実に一歩前進できます。
結論から伝えるとなわとびができるようになるためには運動がレベル4まで成長していないと上手になわとびを使いこなすことができません。
お子さんの運動レベルに合った活動に変換をして練習をしなければ上達するまでめちゃくちゃ遠回りになってしまうんです。
逆を言うとお子さんの運動レベルに合った活動を取り入れていくと「これならできる」のループに入るためだんだん運動することが好きになっていきます。
体の成長も順に発達していくため体をコントロールしやすくなります。
もちろん向き不向きもあるのでアスリートのように誰もが日本代表レベルになるかといわれたら99%無理です。
しかし【全然できない】⇨【ちょっとできるかも】くらいにはなっていきます。
この運動のレベルは前述した体の発達の順序とはまた違った視点です。
それぞれどのような状態なのかを簡単に解説していきます。
各レベルについては以前も紹介しましたが、考え方のベースとして非常に重要なので今回も紹介させていただきます。
レベル1 自分の体の位置を把握する段階
自分の体の位置を把握する段階とは、
「当たり前でしょ。こんなのできない人いないよ」
と思う人もいるかもしれません。
体の使い方がぎこちないお子さんを観察していると難しいことがあります。
よちよち歩きの赤ちゃんをイメージしてみてください。
床に落ちているモノを拾って立ち上がったら頭をぶつけたり、トンネルをくぐろうとしても上手に入れなかったりしますよね。
自分の体の輪郭を把握できていないからこのようなことが起こります。
レベル1の状態がなんとなくイメージできましたか?
私が児童発達支援事業所の指導で実施しているものはこのような活動です
体にシールを貼る遊び最初は目標を目で確認して取ろうとしますが、
何度かくり返していると「大体これくらい動かしたら取れる」という感覚が身についてきます。
ラケットを使うスポーツでも最初は距離感が掴めなくても使っているうちに上達するのは想像できますよね。
ストレッチをするときもただやるのではなく、「〇〇がピーンと伸びてるね」「〇〇が痛いね」と体に感じている感覚を言語化しながら実践するとさらにgoodです。
レベル2 平面移動が自由にできる段階
ジャンプとか階段のような激しい動きはできないけど、自分で歩いていろんなところに移動できるくらいの状態です。
この時期はとりあえずたくさん動く!
いずれも注意してほしいポイントは高低差のないものにしてください。
足が絡まってよく転倒する、不安定な場所を怖がってしまうなどが解消され平面移動をしていてもぎこちなさを感じなくなったら次の段階に進めます。
レベル3 立体移動が自由にできる段階
段差を軽々越えたり、ジャンプができる立体感のある動きが自由にできるお子さんが該当します。
平面移動をする際、ぎこちなさを感じていたり、不安定な場所を怖がるようなお子さんは平面移動の活動をたくさん取り入れてください。
レベル3のお子さんはとにかくジャンプする!
ジャンプする遊びにはリスクがあるように見えるかもしれません。本当に数センチの高さに飛び乗る感覚で大丈夫です。
地面書いた線を飛び越えるとかの感覚でも大丈夫です。
タイミングを無視したケンケンパのような遊びもOKです。
レベル3のお子さんはとにかくジャンプすることが重要なんです。
ジャンプをすることが難しい場合は飛び降りる活動を選択肢に入れることでお子さんにとって嫌悪感がなくチャレンジしやすくなります。
高低差のある活動に対する恐怖感がなくなり、1人で取り組める状態がクリアの理想像です。
たたんたたんと馬のステップみたいにならないジャンプ(両足踏切着地)ができることもクリアの判断基準になります。
レベル4 時間を自由に扱える段階
時間を自由に扱える段階とは魔法使いになるわけではありません。笑
ここでいう【時間を自由に扱える】とはタイミング・テンポ・リズムを合わせられることを指しています。
具体的な運動でいうと
本noteのメインテーマになっているなわとびはリズム感がないと上手にできないですよね。
「あー自分運動神経悪いな」と感じているタイプの人はレベル4の段階をマスターしきれてないという認識になります。
跳び箱もロイター板を踏切るために歩数を合わせたりタイミングよくジャンプしないと力が上手く伝わりません。
野球やバレーなどの球技も常にタイミングとの戦いです。目の前のボールを止めて自分のタイミングで打ったり受けたりということはほぼ無理ですよね。
ここで紹介した運動の他にも世の中にはレベル4の運動が溢れています。
体育の授業でやるような活動は基本的にレベル4の運動に近いです。
レベル4の段階に進むためにはレベル3の段差から飛び降りたり飛び乗るようなジャンプする運動をメインに行なっていきます。
比較的簡単なグーパーとジャンプする活動の中でタイミングやリズム感の要素をプラスしていきます。
床にフラフープを置いて普通にジャンプするのではなく、大人が手拍子をしてリズムを伝えてそれに合わせてジャンプしたり、
段差から飛び降りる時にカウントダウンをしてタイミングを合わせるような遊びからで大丈夫です。
お子さんの運動レベルに合わせて活動を選択することはメリットしかありませんので、ぜひお子さんにあった運動を取り入れてください。
第3章:本当にうちの子もできるようになるの?
第3章では実際になわとびができるようになっていることを想定して必要なステップについて解説していきます。
なわとびに必要な動作を一つずつ分解すると
という観点からなわとびができるようになる最低条件としてレベル4の段階に達している必要があります。
おさらいになりますが、レベル4の運動とは時間を自由に操れる段階です。
レベル4に達するためには順を追ってレベルの下位層から積み上げていく必要があります。
「必ずしもレベル1からやり直す必要があるのか?」
そう思われたかもしれません。
次の第4章で詳しく解説していきますが、現在のお子さんのレベル感を把握し、必要に応じて途中から練習をすることも可能です。
レベル4に達していることが最低条件になっていますが、レベル4に達していたら誰でも確実になわとびができるようになるわけではありません。
やっとここでスタートラインに立ったと思ってください。
レベル4に到達してからもまだまだやることがあります。
それは・・・
文章だけではどんなことを言っているのかあまりイメージがわかないですよね。
正直この工程は非常に難しいです。
次の第4章で現在地を知るためのアセスメント方法とレベルアップの仕方、レベル4に到達してからどのようにして発達が足りていないのかを詳しく解説していきます。
第4章:さあ進もう。なわとびマスターへの道
第4章では実際になわとびができるようになるために必要なアクションを一つ一つ紹介していきます。
この流れで解説していきます。
今回はなわとびをテーマにして解説していきますが、この流れやアセスメントの仕方を理解すると他にも逆上がりや跳び箱のような類似する運動の上達にも繋がります。
ここから先は有料noteを購入した方の特典とさせていただきます。
運動遊び集は支援者とお子さんの動きをそれぞれ記載しています。
インターネットや書籍でも体の発達段階についての解説はありますが、「っで、どうすんの?」という部分を紹介しています。
なわとびの依頼を受けたときは
という状況だったお子さんの現状をアセスメントしました。
正解のなわとびの動作から現状の様子を引き算し、発達が不足している部位をお子さんの運動レベルの中でサポートしていきました。
すると3ヶ月で前跳びが連続10回以上できるようになりました。
なわとびが上手くできなくて諦めかけていた人は最後に試してほしいです。
購入してこのnoteを参考にしながら実践してもうちの子は無理なんじゃないか?と心配される気持ちもわかります。
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