『3分で読める#1』ビールが呑めないぼくのつぶやきを聞いてほしい
ぼくはビールが呑めない
なぜ呑めないかって、まず苦い。なんであんな口に残り苦いものを「美味い」だなんて言っているのかが全く分からない。ただの苦い炭酸ではないか。たとえ喉越しを味わうべく一気に飲み干そうが、キンキンに冷やそうが一体どこに美味しさを感じればいいのか理解に苦しむ。
次にだ。妙に「一杯目はビール!」という習慣がいまだに根強く残っている。なにかねアレは。今でこそ飲みやすいアルコールが揃っているというのに。最初のビールがイイっていう人もいるらしいけど、ぼくにはちょっと分からない。
というわけで…
ぼくもビールを美味しく
呑めるようになりたい
なんせ、ビールを味わう大人になりたい。
居酒屋でのアルバイト中、キンキンに冷えたグラスに黄金色の液体を注ぎ込み、最後に綺麗な泡に入れかえる。これを運んでいる時とても感じる
うまそう。
こんなに苦手なビールでも口に流し込んでしまいたくなる。CMや漫画での植え付けが大きいのであろう。
そんなぼくも大人の仲間入りすべく、呑めもしないのに中華料理屋に一人で突撃し、とりあえずビールなるものをやってみた。
キンキンに冷えたグラスに一杯のビールを、大好きな海老マヨが来る前に一気に半分飲み干した。
「うぅん、にがぁい」
確かに喉は鳴った。喉越しなるものは体験できた。
ただ、喉越しだけならコーラで味わえば良い。
そう感じながら、頼んであったハイボールで流し込んだ。そこから1時間かけて残りのビールを消費していった。
そしてこの日の夜、ぼくは盛大にお腹を下した。
そんなぼくのビール飲み比べを明日から始めようと思う。