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自分の中の多様性

恋バナ、いやそれよりはもうちょっと深いセクシャリティの話、
「セクシャル・トーク」。2人以上にセクシャル・トークをしてもらい、その内容を私が文章にして発信していきます。これから綴る、色とりどりなセクシャリティの中で、「これわかる」とか自分と似ているものがあったら自由に共感してください。ただ恋も愛も形は自由(犯罪とかは別よ)、するもしないも自由。だから否定は禁止です。

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A:今、彼のことが大好きで、彼のこと支えたいなって気持ちもあるし、彼の仕事も尊敬してる。私も自分のこと頑張りながら、一緒に生きていきたいなって思うんだけど、そういう幸せな感情の中で、私もう女の子と性行為できないんだなって思っちゃう時があるの。私、好きになる時に性別は関係ないから、自分はパンセクシャル(*)だって思ってるけど、そういう時にちょっと不安になったりする。
B:不安っていうのは?
A:私、本当は女の子と付き合いたいんじゃないかって、でも彼のことは本当に好きだから、なんでこう思うんだろうなーみたいな。
B:彼氏と付き合ってる状態で、女性に対して性的な感情を抱くってことは、本当は彼氏のこと恋愛対象ではないんじゃないかって思ったってこと?
A:そう。でも前、彼女と付き合ってた時は、逆のこと思ってたから、よくわからなくなってた。
B:なるほどね。
A:なんか、女の子と付き合ってる時は、男の子に性的欲求を抱くことに対してコンプレックスを感じてて、でも男の子と付き合ってる時は、女の子に性的欲求を抱くことにコンプレックスを感じてた。
B:コンプレックスっていうのは具体的にどういうこと?
A:彼氏と付き合ってるのに、女の子に対して性的欲求を感じる。女の子と付き合ってる時には、男の子に対して性的欲求を感じる。性別とは関係なく人を好きになって付き合うのに、性的な感情は性を意識してどちらにも抱いてる自分がいて。そういう自分は欲張りっていうか。自分の中にどこか傷があるのかなって思いつつ、でもそれに触らないようにして放置してる感じ。
B:そういう自分は、自分のセクシャリティとは合わないから認めちゃいけないみたいな?だからそういう自分に蓋をするけど、それは自分に嘘ついてる感じがするってことか。
A:そうそうそう。

(*)パンセクシャル:性別に関係なく、恋愛感情や性的欲求を抱くセクシャリティ。相手の性別が、恋愛感情や性的欲求を抱く要因・条件にならない。
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B:聞いてて思ったんだけどさ、好きになるのに性別は関係ないけど、性的指向はバイセクシャル(*)なのかなって。
A:うん、なんかそんな気がしてきた。
B:ね、そんな感じがする。
A:でも女の人はこういう人がタイプ、男の人はこういう人がタイプっていうのは自分の中でなくて、
B:うん。恋愛指向はパンセクシャルなんだと思うよ。
A:なるほどね、すごいすっきりした。
B:恋愛指向と性的指向が違うって思わないもんね。
A:思わない。
B:多分、Aの中にはパンセクシャルの要素もあって、バイセクシャルの要素もあるんだと思う。でも自分の中のパンセクシャルの部分だけ切り取って、それが自分なんだと考えると、性別関係ないはずなのに、どうして自分は男性と付き合ってる時に女性にも性欲を抱いてしまうんだろうとかさ、
A:そう、それをすごい思ってたの。
B:なんかそう考えると、自分=〇〇セクシャルなんじゃなくて、色んなもので自分って構成されてるのかなって思った。
A:そうだね、言葉が先に来ちゃってたわ。
B:1つの名前で説明しようとすると、合わない自分が出てきて、じゃなかったら自分はこっちなのかって思うけど、でもこっちでも当てはまらない部分があるみたいなね。そうなると自分ってなんかおかしいのかなって思っちゃったり、
A:自分を何かに当てはめきれないよね。
B:うん。だからなんか自分にいろんな名前を当てはめていけばいいのかなって思った。名前に自分を当てはめようとするんじゃなくて。
A:そうだね。
B:それが正しいのかは正直わからないけど、そうやって自分で自分のこと認めてあげてもいいのかなーって勝手に思ってる。その方が、気持ちも楽になるしね。

(*)バイセクシャル:男性・女性どちらに対しても恋愛感情や性的欲求を抱くセクシャリティ。相手の性別を意識する点で、パンセクシャルと区別される。
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(終わり)

#性 #セクシャリティ #恋愛 #恋愛指向 #性欲 #性的指向 #多様性


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