私の空 その1(というシリーズになりそう)
26年前の朝5時ごろに
あなたは どこに いったのか
6時間前にめずらしく
「○○は、いいなー、迷いなく、大学院が受けられて」と酔っぱらって絡んできた。
私は実家暮らしで終電で帰らないと、と思いながらも。
「ん?」なんかいつもと違う絡み方だな、と感じつつも・・・帰った。翌日は、東京から希望する大学院の研究室の先生が来るから挨拶をしないといけない日だったからだ。
病院の霊安室で、触れたときは、まだ暖かくて。
血が通ってる、からだ だったけど。
通夜を通して、次の日になって、木の箱にはいった、君に触れたら
冷たかった・・・
そのとき、外に出たら、うっすいグレーと水色の混じった、なんともいえない背景の空に、粉雪が混じってた。白いちっちゃい、なかなか溶けない粉雪が降ってたな。
忘れられない、私の空。
2月21日。
あの時、帰らないで、夜通し飲んで、いっしょに隣にいたら、よかったのか? なんで、一人になったんだろう。なんで5階に住んでたんだ。
なんで、なんで、なんで、ばかり。
でも、命は、はかないな、一度、どっかにいったらもう、戻らない。
若い君しかいない、年をとらない、二十歳前の君か・・・
そんなことを思い続けてるのは、〇〇らしくない。
ど直球う、どストレートやから、〇〇は、まっすぐ行け。
今、なにしてるんや。思ったことで突き進んでこそ、〇〇やろ。
生きてたら、そう・間違いなく・そう言ってきそうなYOU.
はい、そうです。やりまっせ。見ててね。
写真は、その時に、締めてた、私の黒帯。
そうか。
進学より研究より
君の命が惜しい
君の命が欲しかった な。
何年経っても、あの時見た、粉雪交じりの空は、瞼を閉じても再現できるな。