衣笠さんが「降りてくる」感覚
きょうは午前3時に目覚めて、そのままデスクに。
7時前まで、ほぼ3時間強の執筆で、きのう書きはじめたシーンをとりあえず仕上げました。
ここは衣笠祥雄新監督が黒田博樹氏を口説く場面で、彼の野球観と、それに呼応する黒田氏のリアクションがキモになるところです。
「うん、うん」と苦吟してと、ご想像されるかもしれません。
でも、そんなことはありませんでした。
衣笠さんなら、きっとこう口説くだろうな。黒田氏はこんな反応をするだろう。そんなことが淀みなく浮かんでスラスラと書けてしまったのですね。
よく「降りてくる」と言いますよね。何者か頭の上からアイデアやストーリーなんかを降ろして書かせてくれる感覚。それに近いものかもしれません。衣笠さんの分け御霊が耳もとでささやいてくれた、とでもいうのでしょうか。
時間も時間。草木も眠る丑三つ時からの執筆でしたから、そんな働きもあったのでしょう。
野球場づくりの遊びでご一緒していた頃の衣笠祥雄さん
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じつはきのう、ある出版社の社長から電話をもらいました。
先に見積もりを頼んだ印刷所が、どことなく頼りない印象だったので、ご紹介いただいたその社長に確認の電話を入れたところ会議中で連絡がつかなかったのが、日をあらためて先方からいわざわざかけくれたのです。
印刷所の確認がすんでから、共通の知人の消息などでしばらく話したのち、それとなく企画があるとを持ちかけてみました。
「ああ、いいよいいよ。出してみて」
もちろん「本を出してもいいよ」のふたつ返事ではありません。笑
時効挨拶に色をつけた程度のリアクションなのですが、まあせっかくなので、ダメ元で資料をお送りしてみようかと思っています。