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1月19日(水)

シロのカバー写真

5時前に目覚める。起き出すには寒すぎて、エアコンで部屋が温まるまで床のなかでノートパソコンを開く。いつもはあまり見ないFacebookの「過去の思い出を見てみましょう」がふと気になってクリックしたら、シロの顔がドカーンと出てきた。4年前のきょう、この写真をアップしていたのだ。
先日、シロの夢を見て、そろそろこの写真をパソコンのトップ画面から消してシロを昇天させてやろうと決めたのだが、やはり未練が勝ってなかなかおさらばできない。

早朝の寒いなか、親父に渡してもらう果物をスーパーに買いに行く。寒風に当たったせいか、昼前から寒気がしてくる。どうやら風邪を引きかけたらしい。長く人生を生きているといろいろ経験則を身に着けるもので、風邪も予兆の段階で察知できるようになった。まあこんなご時世だ、「風邪」なんて迂闊に口走った日には、「すわっ、そりゃコロナ じゃ」とか騒がれるだけだ。この日記のなかに記すだけにしておこう。

ということで、「8月6日のバット」の修正・加筆を小一時間ほどしてから本格的な風邪にならないように、また寝床に入り直した。なんとかの冷や水で、無理はしないに限る。

床の中で映画「シェーン」観る。古い女のひとがデイサービスに行く日なのでデイシアターを決めていたのが、床の中での鑑賞となった。
シェーンはもちろん以前にも観ていたが、なんとなんと、あの有名なラストシーンしか記憶に残ってはいなかった。いかにぼんやり観ていたにしても、「タイガイにしろよ」である。

イージーライダー

いま思うに、「イージーライダー」や「俺たちに明日はない」といったニューシネマの洗礼を高校時代に受けてしまったせいで、それ以前の映画を「とるに足らないもの」と潜在意識下で決めつけていたようだ。そのくせ、ニューシネマ以後の作品は「くだらない」と、ほとんど観てもこなかったのだが。
先日、このシェーンの焼き直しらしいクリント・イーストウッドの「ペイル・ライダー」を観たばかり。シェーンをなぞったために、いきなり岩を砕き出すシーンとか、ストーリーに違和感を覚える部分はあったが、全体としてはすんなり入っていけた。放牧時代から酪農時代への転換期に、時代にとり残されたカウボーイたちとガンマンが対決し、そしてともに滅びていく。そんな時代背景より、環境破壊も厭わない悪党(大資本)をイーストウッドが成敗する時代設定のほうが入りやすいに決まっている。流れ者の牧師(イーストウッド)にお熱になる母娘(シェーンでは母と息子だが)との思わせぶりな恋愛感情、とくに娘とのそれはレオンをも思わせて、おじさん胸キュンしてしまったしね。
まんまのパクリはどうかと思うが、オマージュという建前で焼き直しをするのは過去作品を蘇生させることにもなるし、悪くはないと思う。というか映画、とくにハリウッドものはほとんどが焼き直しと切り貼りで成り立っていると言っても過言ではならしく、いまさらか。

夕飯たべてからNetflix「新聞記者」のエピソード3観る。1回目は手に汗握りながら一気に見終えたが、2回目はさすがに気が重い。しかし観ることで製作者の意図が少しでも具現化すると信じて日々見つづけようと思う。
それにしても検察は美化しすぎだね。なかにカケラほどの正義感を持っている検事はいるのだろうが、総体としては腐ってるわけで。監修の古賀氏が忖度したのか。

ということで、きょうは期せずして映画三昧になってしまった。まあこんな日があっても、社会にとくに影響があるわけでもなし。

それはそうと、「ワ○チン」は「爆沈」と言い換えるのだときょう知った。ワク○ンと書くといろいろ面倒だからの工夫のようだが、その危ないニュアンスがよく出ていて感心した。


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